「こんないいメンバーや、ねるとも出会ってなかった」
もちろん平手も泣き崩れるように号泣していた。デビュー前から支え合って来た長濱の表題曲メンバー入りは平手にとって自分が脚光を浴びることの何倍も嬉しいことなのであった。
2ndシングルの「世界には愛しかない」では、歌詞の随所に大人に対する猜疑心や世の不条理に葛藤する主人公“僕”がいるのだが、そんな中で出逢えた“君”によって世界に愛があることを知らされる。平手は「MARQUEE」(16年8月号)で以下のように語っている。
「歌詞の中で一番好きなフレーズは、<君に遭った瞬間 何かを取り戻したように 僕らの上空に虹が架かった>なんです。そこを聴いた時、一番に(長濱)ねるの顔が浮かんでしまって。もしもあのときオーディションを受けていなかったら、こんないいメンバーや、ねるとも出会ってなかった。そう思ったら<君>はねるだって思っちゃって。ねるの周りに段々メンバーが集まってきて、見上げると本当に虹が架かってて、これから頑張っていこう、そういう場面が浮かんじゃうんです」
「世界には愛しかない」平手と長濱の仲の良さを当て書き
「世界には愛しかない」は、秋元康氏が欅坂46内第2のグループ「けやき坂46」のセンター候補として長濱を加入させ、欅坂46センターの平手のライバルとして擁立しようとしたものの、その想定とは真逆に大の仲良しになっていった2人をイメージし、当て書きしたものといわれている。
平手が最年少センターという重圧の中、長濱=“君”に会って光が差す。平手が曲を聴いた瞬間、“君”とはねるのことだと思うのも必然であった。
16年7月放送の「こちら有楽町星空放送局」(ニッポン放送)では当時MCをしていた平手がゲストの長濱に同様の話をしている。
「こないだも話したけど、この曲とか歌詞見てパッと思い浮かんだのがねるだったの。でも、ねる=メンバーじゃん。もうメンバー大好き。なんか鳥肌立つ」
この発言に長濱も、「分かる、メンバーのこと思うとなんか泣けてくる」と同意している。
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