魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな残念なエピソードをご紹介します。
1:不十分な対策を指摘するたび逆ギレ
「私は持病があるため、新型コロナにかかったら重症になるのでは……と強い不安があります。
もともと仕事はしていないし子どももいないので、最近では家に篭る毎日。けれど夫が会社員で、毎日混雑する通勤電車に乗って職場に行っています。
それで、家にウイルスを持ち込まれたくないし、夫自身が発症しても困るので、手洗いや除菌、消毒をするようお願いしているのですが……。夫の対策は本当に雑で、見ているとヒヤヒヤします。
あまりにも不安なので、きちんとやるよう話したところ逆ギレ。健康な人には持病がある人の気持ちはわからないんだろうな……と悲しくなりました。
賃貸アパート暮らしで逃げ場がなく、このままじゃ家にいても不安なので、しばらく実家に帰ろうか、マジメに悩んでいます。ツライです」(39歳女性/専業主婦)
◇ ◇ ◇
持病がある場合、感染症への不安は大きくなりがち。理由を説明しても改善されない場合には、家にいても気が休まらないでしょうし、心配が増しますよね……。
2:不安な気持ちに寄り添えない発言
「子どもを民間の保育園に預けていますが、最近、学校関係者も感染していたのをニュースで知り、しばらく保育園を休ませようと考え、夫に相談したんです。
私は小さいながらも自分のお店を経営していて、事態が収まるまでは、子連れでお店に行こうかなと。
ところが夫は、この提案に猛反対。『そうやって過剰に反応する人が出てくるから、世の中にパニックが起こるんだ!』と言われ、さらには『お前の店に感染者がきたら、子どもが感染するだろ! 保育園のほうが安全だ!』とパニック気味にキレられました。
心配だから対策したいだけなのに、こんな言い方をされ、イライラが止まりません。もう夫には内緒で、保育園は休ませ、私の店も通販中心へと営業を縮小していますが、夫がこんなに頼りにならない男だとは思いませんでしたね」(38歳女性/雑貨店経営)
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なにが最善なのかの答えが出にくいテーマには、夫婦間でも意見相違が生まれがち。しかし不安があるときに、気持ちに寄り添ってもらえない態度をされれば、夫の度量の小ささを知り、ショックを感じても無理はありません。
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