外出自粛の中…マッチングアプリはどんな状況か見てきました

内藤みか 作家
更新日:2020-05-20 11:20
投稿日:2020-03-05 06:00

高齢者からの“いいね”

 また、何人か積極的にいいねをしてくる高齢者のかたがいました。60代の男性は、すでに仕事をリタイアしたらしく、世界のあちこちを旅しているようです。彼は一緒に旅をする女性を求めているのだとか。奥さんはいないのでしょうか。死別してしまったのでしょうか。または奥さんはいるけど不倫相手募集ということなのでしょうか。

 サイトを眺めていると、他にも、優雅に銀座でお買い物をしている60代や、ゴルフを楽しむ60代、スポーツクラブで鍛える60代、とアクティブな60代が目立ちます。彼らは若い(40代の私も彼らから見れば若いのです)女性をご所望の様子。仕事から解放され、今後は恋愛を楽しみたいという意気込みを感じてしまいました。

経営者や上場企業の人が!?

 最後に少し夢のある話を書きます。うろうろしていたら、何人かの男性が私にいいねをしてくれました。おそらくアクセスする女性も少ないので、目に付いたのかもしれません。でも、いいねをしてくれた人が「経営者」や「上場企業」など、普段こうしたアプリではあまり目にするようなことがない肩書きの男性たちでした。

もしかしてウイルスで自宅待機をされていて、時間があるのでマッチングアプリを試してみたのでしょうか。普段は激務の人が、こうした時期にたまたま一瞬使ってみた、というケースはあるかもしれません。なかなか知り合えないハイステイタスの男性とやり取りができるチャンスなのかもしれません。とはいえ職業は自己申告なので、真実かどうかは定かではありませんが。

普段とは違う雰囲気の出会い系

 最後に、こんなメッセージが舞い込みました。1ヶ月以上前に私にいいねをしてきた男性からです。「やっと時間ができたのでメッセージしています」だそうです。時間ができたのもウイルス騒ぎでイベントなどが中止になっているからかもしれませんね。

 結論から言うと、この時期のマッチングアプリでは、いつもとはかなり違う様相を見せていました。そして普段なら活発に発信している、いわゆるカラダ目的の即アポ系の男性たちが一斉に鳴りを潜めていたのも興味深かったです。この時期は誘いに乗ってくる女性も少ないのかもしれませんね。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


夏に日持ちする切り花オススメ7選、家庭で簡単にできる“延命対策”7カ条
 神奈川の片田舎にある猫店長「さぶ」率いる我がお花屋。夏の暑い昼間の来客はめっきり減りますが、夕方の若干涼しい時間帯にな...
人間の決断回数は1日35,000回! 悩ましい「決断疲れ」の最終兵器は猫?
「今日のランチはどこに行こうかな?」「仕事も疲れてきたし、カフェにコーヒーでも買いに行こうかな? それとももう一踏ん張り...
【調香師直伝】汗かいても“爽やかフェロモン女子”!夏の疲れを癒す簡単手作りデオドラントスプレーも紹介
 汗をかく行為はフェロモン放出にとって重要ですが、汗自体のにおいがよくないとフェロモンを上手に活かせません。  本...
育休明けのモヤモヤがしんどい。先輩ママの体験談から紐解く3つの解決法
 育休明けのママたちは、職場復帰するにあたって多くのモヤモヤを感じているようです。子供と仕事と生活の間で、ベストな答えを...
透明ボードの下から失礼しますよ♡ 不思議&かわいい空飛ぶ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
未来のような街の先に…
 未来のような街は、まるで先の見えないトンネルのよう。  その先にあるものは明るいものであってほしい。
ほっこり癒し漫画/第77回「もふもふサマー」
【連載第77回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【難解女ことば】蒲魚、何て読む? 予測変換出てこない…
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
8年前に“ゆるFIRE”した男 新NISAより確実なリターンは自分への投資
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
母親は夢を諦めなきゃダメですか?夫を「支えてあげて」の言葉が悔しい
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活をしている。  夜...
浮気より酷い夫の裏切り SNSには私の知らない「もう1人の彼」がいた
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活を暮らしている。 ...
妊娠妻の電話に出ない…いまだ夢見る漫画家志望の夫とワンオペ妻の軋轢
 初夏の印象が霞むほどの汗ばむ陽気の午前中。  林絵里奈は井の頭公園の池のほとりのベンチに腰を掛け、在りし日のデー...
「晩ごはん何?」焼肉、すき焼き却下でもやし炒め! 家族間攻防LINE3戦
 仕事で疲れて帰宅した時、一番楽しみなのは晩ごはんですよね! とはいえ、主婦としては毎日の晩ごはんのメニューを考えるのも...
【ファミマ】コンビニ衣類正直レビュー、ショーパンゆる履きはOKだけど
 ファミリーマートとファセッタズム(FACETASM)のデザイナー落合宏理氏が共同開発した衣類「コンビニエンスウェア」。...
【独自】すいかばか初の“夕方専用すいか”、気になる出来栄えは?
 すいか生産量全国47位、ごくごくレアな山梨県ですいか作りに情熱を注ぐ「寿風土(こどぶきふうど)ファーム」代表の小林栄一...
インフルエンサー退職願望のアラフォー、“発信=スキル”なる大きな勘違い
 普通の会社員を続けることに不安を感じる女性が増えています。周囲に自分の才能を活かして稼いでいるがいると、「自分も何か発...