感染拡大で露呈…自己中すぎる友達が許せない女のコクハク

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-03-11 06:00
投稿日:2020-03-11 06:00
 新型コロナウィルスへの対策として、徹底的に人混みを避け、外出を控えている人も増えています。徹底した対策を意識している人ほど、無頓着な友人からの誘いにはイライラが募っている現実も。そんな友人からの自己中心的な誘いを受け、憤りすら感じたという人たちに、話を聞きました。

非常事態なのに…自分さえ良ければいいの?

「異業種交流サークルの定例会が、新型コロナ対策で中止になったのですが、とある女子がグループLINEに『せっかくここまで準備してきたのだから、こうなったら有志でカラオケボックスに集まって開催しましょう!ネット中継もしたいですね!参加者求む!』ってメッセージを送ってきました。

 それを読んだ瞬間『はぁ?なんのための中止だと思ってるの?』って思いましたし、その後、参加者が集まらなかったら、今度は個人LINEでわざわざ『こういうときこそ、集まって知恵を出し合わないと!』とトンチンカンな一本釣りまで。

 結局、押しに弱い内気なタイプの子が、20名ほど無理やり呼ばれて実行していましたけど…。感染症を広げないために、世間が人の集まりを控えているのに、ありえないと思いました。その子との今後の付き合いも、ちょっと考えちゃいますね」(Rさん・38歳女性)

「北海道に非常事態宣言が出たタイミングで『北海道、今なら空いてそうだから、明日から旅行行かない?食い倒れの旅しようよ!』と女友達に誘われ、絶句。『でも新型コロナに感染してしまったら、大変だし、道民だって今は大変なのでは』と返事をしたら、さらに耳を疑う返信がきて『でも、40代まではかかっても軽症らしいから、楽勝じゃん!なにビビってんの?(笑)』と…。

 仮に自分がかかって軽症だとしても、高齢者に移したら大変なことになるし、そもそも感染症を蔓延させないために国を挙げて対策しているときに、自分のことしか考えていない本性を見せつけられた気がしました。

 そういえばインフルエンザになっても、治りきらないうちに出社したのを得意げに話すような子だったのも思い出し、今回のことで、私とはやっぱり合わないかも…って思いましたね。今後は、申し訳ないけど、距離を置くと思います」(Hさん・42歳女性)

対策の方法には温度差がある

 新型コロナウィルスへの対策には、個人で温度差があるのも実情です。

 大多数の学校が休校となり国内に非常事態宣言が出ている自治体もある現状(2020年3月1日現在)では、厳重な警戒をしている人からすれば神経質にならざるを得ないでしょう。他方、自粛ムードそのものに不満を抱き、平時通りの生活を送ることに躍起になっている人もいて、まさに対策への温度差も露呈しやすい現実が垣間見えています。

 新型コロナウィルスへの対策を通じ、身近な人間関係において、思わぬ落胆やトラブルを招く話も聞こえてきます。対策の具体的行動には個人差があると心得たうえで、自分の価値観を押し付けるような誘いは控えたほうが賢明と言えるのではないでしょうか。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ほっこり読み切り漫画/第63回「フクフクモフモフ規格外ナノダ」
【連載第63回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
子、姪、甥への「お年玉適正価格」問題 親戚と決めた我が家のルールは…
 子供たちのお正月の楽しみといえば、なんといっても「お年玉」ですよね。でも、大人にとっては「親戚の子へのお年玉の額をどう...
「自信がない人」必見! 必要なのは“勇気”なのかもしれない
 突然ですが、みなさんは自信と勇気の違いって説明できますか? 私はよく自信がなくて悩むのですが、本当は「勇気のなさ」こそ...
鮮やかな朱色にハッとする 見つけたのは秋が忘れていった物
 ずいぶんと歩いたけれど、ひときわ映える朱色にハッとして顔を上げた。 「秋の忘れ物」もきっと鳥に見つかって、最後は...
共働き夫婦はいつ洗濯物を干すのが正解? 一長一短な6つの選択肢
 現代では、多くの夫婦が共働きですよね。そこで問題となるのが「洗濯物をいつ干すか」という点です。特に朝からのフルタイム出...
Tバックで足が速くなる? 40女が自己ベストを更新できたワケ
 先日行われた「第18回湘南国際マラソン」の「ファンラン10kmの部」に参加してきました。ランニング歴15年にして初の1...
カメラマンの本領発揮! ウブ“たまたま”を追いかけパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
節約は正義!家庭で過ごすクリスマスアイデア【飾りつけ編・レシピ編】
 一年の最後の大イベントといえば、やっぱりクリスマスですよね。特に子供のいる家庭では、部屋の飾りつけやパーティー料理など...
2023-12-07 06:00 ライフスタイル
縁起悪っ!ポインセチアが毎年グッタリな人へ…NG事項と育て方のコツ
 クリスマスを彩る真っ赤なポインセチアですが、実は暑い地方が原産で「寒いのは苦手」。そんなポインセチアを綺麗に長く楽しむ...
「うちの夫が美容に目覚めたら…」謎のこだわりと行き過ぎた美意識エピ
 美容といえば、女性を連想しますよね。でも最近では、男性もメイクやスキンケアをするなど美意識に変化が現れています。  ...
探し物のほうも「見つけられるタイミング」をうかがっている
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
気が重すぎる…。年末年始に義実家への帰省を円滑に回避する4つの方法
 年末年始が近づくにつれて「義実家への帰省がしんどい」と、気が重くなる妻たち。せっかくの新年なのに、1日中気を遣って食事...
お気に入りの柔軟剤♡ドラム洗濯機の乾燥モードでどうなる?
 初めまして! 大切なお洋服を洗っても、イヤ~な臭いがするとテンションが落ちてしまうコクハクガールズ1期生の「よもも」と...
1日8時間労働は働きすぎ? 理想の働き方を手に入れる方法
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  海外のTikToke...
16年物グレゴリー「フローラルタペストリー」を卒業!ネットで新調し涙
 趣味もファッションもその時の流行りや年齢で変化しますが、それとは別にいつまでも好きなモノってありませんか?  30代...
子供のおねだり攻撃をかわす4つの対策&絶対やってはいけない行動
 子供はいつでも自分の欲求を全力でぶつけてきます。だからこそ、子育ては本当に体力&忍耐勝負! 特にママたちを困らせるのが...