今年の5月は「母の月」旬のお花がアナタの感謝を伝えます

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-05-06 06:00
投稿日:2020-05-06 06:00

今年は「母の日」ではないのでございます

 今年もやってまいりました母の日月間!

 5月になりました~。

 窓を開ければ、初夏の明るい太陽の日差しが差し込み、清々しい風が心地よい季節になりました。

 ワタクシたちお花屋さんは、毎年この時期になると、「水を飲むなら栄養ドリンク飲んでおけ」と、鼻血が出そうな勢いで精力をつけているのでございます。

 それはなぜなのか。

 5月は大忙しの「母の日」があるからなのでございます。

 普段ならば気恥ずかしい「ありがとう」という言葉が、この日ばかりはお母様に素直に言える、不思議で素敵な一日。

 しかし、今年はちょっぴりいつもと違う5月になるのでございます。

 ということで、今週はカーネーションのトップシーズン「愛と感謝の母の月」の解説でございます。

「母の月」ってなんですか?

 毎年5月の第2日曜日は「母の日」とされているのでございます。

 この「母の日」は、今からおそよ100年ほど昔、アメリカのフィラデルフィアに住む少女「アンナ・ジャービス」が、彼女の母親であり女性社会活動家「アン・ジャービス」の死をきっかけに、「お母さんが生きている間に感謝の気持ちを伝える機会を持つべきだ」と働きかけたのがはじまり、とされております。

 この働きかけはやがてアメリカ全土に広がり、当時の大統領が5月の第二日曜日を「母の日」として国民の休日と制定いたしました。

 彼女の母親が好きだったという白いカーネーションのお花を、教会の追悼式で配ったことが、「母の日のカーネーション」の起源となり、生きているお母様には赤いカーネーションを、亡くなったお母様には白いカーネーションを贈ることになった……とされているのでございます。

 ですが、今年ばかりはチョイと様相が変わっていることをアナタはご存知でしょうか。

 お察しのとおり、新型コロナウイルスの影響は、「母の日」にまでおよんでいるのでございます。

 この憎たらしいウイルスは、春先のお花の最も需要が多かったはずのシーズンに大打撃を与えたばかりか、いよいよ「母の日」にまで邪魔をしようとしております。

 通常でしたら、「母の日」のこの一日は、お花屋さんは大変込み合ってしまうのでございます。また、物流も大変に集中いたします。

 店内にいらっしゃる方みなさんが「ソーシャルディスタンス!」と、叫べれば良いのですが、奥ゆかしいみなさんは、なかなかそういうわけにはまいりません。

 フラワーギフトのご購入客で、お花屋さんの店内が混雑してしまうことによるコロナウイルス感染リスクの拡大を防ぐため、今年は「母の日」ではなく、5月のこの1ヶ月間を「母の月」とするキャンペーンを「農林水産省」や「日本花(か)き振興協議会」が広くよびかけております。

 そうなんです。

 今年の5月は「の月」なのでございます。

 自粛期間が延長にもなりました。いつもなら、離れたところに住むアナタのお母様に会いに行くこともできたのでしょうが、今年はそんなこともかなわない悲しい5月なのでございます。

 ですが、考えようによっては「母の月」とは、アナタとお花の新しい出会いと発見のきっかけになるかもしれないのでございます。

ご存知ですか?5月はまさに花盛りの月!

「母の日」といえばカーネーション、はご存知テッパンでございます。

 カーネーションの花言葉はお色別にあるとはいえ、相対的にはどれも「愛」という言葉が含まれております。

「母の愛」や「純粋な愛」、「清らかな愛情」や「女性の愛」など……。

 お色味によってはちょっぴりネガティブなものもありますが、カーネーション全体で言えば「無垢で深い愛」となっているので、問題ございません。

 ご安心くださいませ。

 アナタやお母様がお好きなカーネーションを選ばれれば良いとは思いますが、白いカーネーションを使うかどうかだけは、気にしてくださいませ。

 もし、アナタがご存命のお姑様に差し上げるフラワーギフトの中に、白いカーネーションが混在していたら、大変!

 無用な嫁姑問題が勃発いたします。

 白いカーネーションは亡くなったお母様に差し上げるお花なのでございます。

 お姑様に「私に死ねってことなの?」と詰め寄られるやもしれません。

 ご注意くださいませ。

 じつは、5月というのはカーネーション以外にもたくさんのお花が多く出回っている時期なのでございます。

 春の終わりのお花や、夏の始めのお花も、年間通してこの時期にしかないお花もたくさんございます。

 今年の「母の日」の感謝の気持ちは、「母の月」である5月中に伝えられればよいのです。

 遠く離れたお母様に会いに行くことはできないけれど、素敵な花言葉を持つ旬なお花にアナタの気持ちを込めて差し上げるのは、なかなかハイセンスな贈り物ではなかろうか……とワタクシ思うのでございます。

 たとえば、ひまわり(花言葉 崇拝)、ダリア(花言葉 感謝) シャクヤク(花言葉 恥じらい)、スズラン(花言葉 幸福の再来)、あじさい(花言葉 一家団欒)など…

 カーネーションはもちろんではございますが、アナタがお母様にお伝えしたい言葉をアナタの代わりに、ステキなお花たちが「花言葉」としてお伝えしてくれるかもしれませんよ。

 考えただけでも、オシャレ! きっとステキな「母の月」になりますわね~。

 新しいお花との出会いや発見があるかも知れない「母の月」。

 会えるお母様にも、会いにいけないお母様にも、アナタの感謝の言葉を旬な花々が伝えてくれますことを、遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...