ひとりは嫌…コロナ禍で彼と「結婚したい」と強く願うように

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-05-31 06:29
投稿日:2020-05-30 06:00

決意を伝えても他人事

 ところが、Yさんが彼に「結婚したいから、料理や家事も習得する」と伝えるも、Mさんの反応は、期待したものとは違ったそうです。

「なんかノリが悪いっていうか『ふーん。がんばってね』って他人事みたいな返事しか返ってこなくて、拍子抜け。

 何度話してもそんな感じでしたね。なので、こっちもやる気が失われてしまって、結局、料理や家事をやってみる気にはなれませんでした(苦笑)」

 そうこうしているうちに、世間は、コロナの問題で騒がしくなってきたと言います。

「東京が感染爆発の重大局面になって、いよいよヤバイって思ったし、怖かったです。それで、彼に『しばらく一緒に住みたい』って話してみたんですよ。

 ところが、彼からは『僕は仕事で外に出ることもあるし、君も完全に在宅勤務ってわけにはいかないだろうから、一緒に住むとお互いの感染リスクが上がる。だから、別々に住んでいたほうがいいだろう』って言われちゃいました。

 彼の言い分ももっともだなって思ったので、結局今回は、コロナの恐怖に耐えながら、彼とも会わずに我慢しました。けれど、心細いときに支えてくれない彼氏ってどうなんだろうって思いも強くなっていて……。

 彼は、恋愛下手なところがあるから、非常事態をひとりで過ごす女性の心細さとかわからないんだろうなって諦めていますけど、今回は彼の言い分を受け入れたものの、もう同じような想いをするのはイヤですね。

 コロナは第2波がくると言われているから、秋が来る前には、結婚しようって彼に真剣に話してみるつもりです」

こうして男女はすれ違う

 不安な日々をひとりで耐えたことで、彼との結婚願望が高まったというYさん。しかし彼氏であるMさんの思惑は、まったく別の方向を向いている現実が……。

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。これこそが男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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