なぜ平手は共演者から可愛がられるのか
同映画の初日舞台挨拶では、北川が平手の才能を早く世間に見せたかったと感極まり涙ぐんだ。撮影中からそれ以降もお互いを劇中の役名から「ひーちゃん」、「ふみ」と呼び合い、定期的に食事をしたり毎日連絡を取っていることを2人で出演した「しゃべくり007」(18年9月放送、日本テレビ系)やそれから約1年後の前述の「別冊カドカワ総力特集欅坂46 20190807」での対談でも話していた。
なぜ平手は共演者からここまで可愛がられるのか。上記3名だけを挙げると大物俳優陣に取り入っているように思うかもしれないが全くそんなことは無い。映画監督やスタッフ、所属事務所スタッフ、欅坂46の同期や後輩からもとても愛されているようだ。
筆者は以前、「欅坂46の平手友梨奈はなぜ女から熱烈に愛される?」という記事内で、彼女のファンに魅力を問うた際、圧倒的なパフォーマンス力に加えて、“皇帝然とした姿とばぶ(赤ちゃんみたいな平手の愛称)の同居”であると分析した。
“皇帝”と“ばぶ”のギャップ
皇帝とばぶとはとんでもない落差のあるギャップだが、この“ギャップ”こそが彼女がファンだけでなく共に仕事をする周りの人々を惹きつけてやまない理由だろう。
音楽にしても俳優業にしても彼女の演者としての圧倒的なオーラと、クリエイターとしての真摯な姿勢は同業者の胸を打つ。しかし彼女自身、たびたび口にしているが、人見知りなので親しくなるまでは目も合わせられないほどだ。これもひとつのギャップだろう。
そしてひとたび親しくなると甘えん坊だったりいたずらっ子だったりする。また別のタイプのギャップに母性や父性をくすぐられ、クソガキぶりを発揮されても可愛いとむしろ喜んでもらえるのではないだろうか。
また彼女は嘘をつかないし、正直者だ。前述の「チームさんかく窓」のリレー動画でも、「皆さんこんばんは! 平手友梨奈です」などとカメラに向かって話す一言一言すべてが、彼女の手元の画用紙にでかでかとカンペとして書かれている。それを隠すでもなく目線を配り、読み上げる。
そして志尊や岡田、また動画を見る全ての人々に対しても、従順で可愛らしい自分を見せようなどと取り繕ったりせず、言葉遣いも含め、ありのままの姿を見せる。
エンタメ 新着一覧