タンスから徐々に消えていく勝負服
浮気心の芽は早いうちに潰すべき。C子はタンスから、少しずつDのお気に入りの衣服を隠していきました。最初は一着。次は二着。じわじわとDの勝負服を奪い、それらを自分の勤め先のロッカーに隠伏します。ときたまDが、「あれ、あのシャツってどこ?」と訊いてきます。C子はとぼけて「知らな〜い」。
洋服が減るにつれてDも不審がります。でも後ろめたさがある以上、やぶへびを突くような真似はしてきません。代わりに黙って自分のお小遣いで新しい衣服を購入しています。C子はそれらも容赦なく隠します。
Dのタンスがどんどん淋しくなりました。やがて残っているのは、着古した数着の普段着と喪服だけとなりました。ようやく事態を飲み込み、観念したD。ある日、おずおずとした様子で声をかけてきました。
「今度の日曜、一緒に買い物に行かない? 僕の服、またC子に選んでほしいな」
C子はにっこりと答えました。
「いいね。久しぶりのデートだね」
Dは休日にLINEをすることもなくなりました。アルバイトの女の子にも脈がなかったのでしょう。C子は徐々に、彼のタンスに衣服を戻していきました。いっぺんにではなく、半年くらいかけてじわじわと。一着を戻すたびに、「わかってるな。私はわかってるよ」と無言の重圧をかけながら。
という、ちょっと怖くもあるC子の態度ですが、アルバイトの女の子にとっても、既婚者社員にちょっかいをかけられていたところを救われたことにもなり、平和で穏便な解決ができて良かったと思います。
さて、夫(彼氏)の浮気を未然に潰した女性たちのエピソードをふたつ紹介しましたが、これらは相手の女性にその気がなかったから成立したことで、中には浮気が実体化するケースもあります。
そのとき、妻たちはどうしたか。続けて書かせていただきます。
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mirae.(みれ)                                                    
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