「一人じゃ戦えない」と思ったら…頼り先は分散させておこう

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2020-07-10 06:00
投稿日:2020-07-10 06:00
 離婚は当事者の人生史上、なかなかにシビアな局面です。かくいう筆者も人生の大ピンチに直面し「あ、これ一人じゃ戦えない……」と悟りました。周りにSOSを出しましたが、人に頼るのが苦手だと躊躇してしまいますよね。
 前回までのお話では、主人公・リコが友人のノラちゃんに頼りすぎてケンカになってしまいます。離婚経験のあるシンちゃんに相談してアドバイスをもらったノラは、リコの元に仲直りに出向きますが……?

味方は多い方がいい!頼り先は分散を

 誰よりもそばにいて、心を許し信頼していたパートナーがいなくなる――。離婚や失恋には、そういう側面もあります。独り身は自由な反面、孤独を感じるもの。そして孤独を感じると、誰かに寄りかかりたくなってしまいますよね。

 ですがリコちゃんのように誰か一人に寄りかかりすぎると、相手に大きな負担を感じさせてしまう可能性があります。奇跡的にすぐ次のパートナー候補が現れる場合もあるかもしれませんが、弱っている時は判断力が低下するので、やはり一人だけに依存するのは避けたいところです。

 依存を避けるには、依存先=頼れる存在を複数に「分散させる」ことです。
 
 例えば私の場合、主に女友達(複数)、親、元夫の女性親族に離婚の相談を聞いてもらっていました。またAmazonプライムで映画やバラエティー番組を延々と観たり、ネットカフェに逃げ込んで朝まで漫画を読みあさったりと、なるべく頭を空っぽにするような現実逃避も積極的に行いました。

 このように人や娯楽など、辛くなったときの頼り先を複数持つことで、依存度が分散され一人への負担が小さく済むのです。

 これは非常時に限ったことではなく、日頃からできるだけ多くの話せる友人やコミュニティ、現実逃避できる方法を持っておくと精神的に安定しやすいです。

 パートナーにべったりも楽しいけれど、日頃からなるべくたくさんの人と関わって、視野を広く持つよう心掛けたいですね。

登場人物紹介

リコ
離婚して傷心しているアラサー。男友達は多いが、女友達が少ない。女性に誤解されやすい不器用なタイプ。恋愛体質でもあり、重くなりがちなところを直したい……

シンちゃん
ノラとリコの高校時代の同級生。仕事に育児に忙しいワーママ。女友達も男友達も等しく多い、社交的なタイプ。よく頼りにされるが、実は人を頼るのは苦手だったりする。

ノラ
リコの高校時代からの数少ない女友達。独身謳歌中のアラサーOL。友人関係は狭く深く、付き合う人はよく選ぶ。やや女友達多めで、学生時代は女性によくモテていた。

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「女は求められてなんぼよね」還暦女とも男女の仲に…若旦那を共有するセレブ妻らの同盟 #3
 静香さん(35歳茶道講師/既婚子供アリ)は、祖母、母と3代にわたり、都内の邸宅で茶道教室を開いている女性だ。彼女は懇意...
蒼井凜花 2025-04-18 06:00 ラブ
会えなくて不安…彼と休みが合わない問題、どう乗り越えた? 長続きカップルに聞く秘訣
 休みが合わないカップルは、寂しさや不安が膨らんだり、相手への気持ちが分からなくなったりしがち。ただ、長く順調に付き合っ...
恋バナ調査隊 2025-04-18 06:00 ラブ
専業主婦なんてもってのほか! 正社員じゃなくなった途端、モテなくなっちゃう婚活の超リアル
 正社員の時には、婚活アプリに男性からのアプローチがたくさん届いていた……それが退職して無職になった途端、激減したという...
内藤みか 2025-04-17 06:00 ラブ
夫の育成に失敗した女たちの悲劇。「門限0時」に設定したら帰ってこなくなっちゃった!
「夫にはこうであってほしい」と、夫の育成を試みる女性もいるのではないでしょうか? でも育成方法を間違えると、自分で自分の...
恋バナ調査隊 2025-04-16 06:00 ラブ
「もう向き合う気力もない」夫婦のセックスレスに疲れました。自分を守るたったひとつの方法は?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  セックスレスや夫...
豆木メイ 2025-04-15 06:00 ラブ
「GPSアプリ入れて」と要求されたらどう思う? アラサーアラフォー世代の男性のホンネ
 相手がどこにいるのかリアルタイムで把握できるGPSアプリ。若いカップルの間では利用している人が少なくないようです。 ...
恋バナ調査隊 2025-04-15 06:00 ラブ
「ドキドキしてる」にテンション爆上がり!デート前日のLNEは女からが吉
 意中の彼とのデートが間近に迫っている女性は必見! 今回は、男性が喜ぶデート前日のLINEをご紹介します。いったい男性は...
恋バナ調査隊 2025-04-13 06:00 ラブ
「俺もいいトシのおじさんですから」燃える恋愛より穏やかな関係を求める52歳男性の達観
「冷酷と激情のあいだvol.241〜女性編〜」では、カツノリさん(52歳・仮名)との交際を検討している瞳さん(47歳・仮...
並木まき 2025-04-12 06:00 ラブ
「寂しいアラフィフ女認定は嫌!」自分のブランディングに翻弄される47歳女性の見栄
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-12 06:00 ラブ
「色白のお肌がいっそう映えますね」呉服屋・イケメン若旦那は熱海の旅館でマクラ営業? #2
 静香さん(35歳・茶道講師/既婚子供アリ)は、祖母、母と3代にわたり、都内の邸宅で茶道教室を開いている女性だ。彼女は懇...
蒼井凜花 2025-04-11 06:00 ラブ
年親を安心させたい。でも、30代で付き合った不倫相手が忘れられません(44歳女性、IT勤務)
 都内のIT企業で働く44歳女性です。年収は1000万円弱で、経済的には自立していますし、年齢的にも子供も望んでいません...
植草美幸 2025-04-11 06:00 ラブ
どんな“優良物件”も劣化させちゃう悲しきモンスター! 男をダメにする女の5つの特徴
「男を見る目がない」「ろくな男がいない」と嘆いている女性の中には、男をダメにする女が含まれているのも事実。あなたもそんな...
恋バナ調査隊 2025-04-11 06:00 ラブ
アラフォー妻が実践するセックスレス解消の秘技。夫と再び燃え上がった3つのステップ
「ダンナがしてくれなくて…」とセックスレスに嘆く女性は少なくありません。  近頃は女性用風俗や恋人レンタルに癒やしを求...
内藤みか 2025-04-10 06:00 ラブ
「気になる人」と「好きになる人」の違いとは? 自分の恋愛感情を6つの判断軸で考えてみよう
「気になる男性がいるけど、恋愛感情として好きになっているかはわからない…」と自分の気持ちに疑問を抱いている女性、必見。今...
恋バナ調査隊 2025-04-10 06:00 ラブ
「浮気してね?」男性の怪しい言動5選。意外でも深掘りしてみる価値あり
 今回は、男性の浮気を見破ったきっかけについて女性に話をうかがいました。中には意外な言動から見抜いた女性も! ちょっとで...
恋バナ調査隊 2025-04-09 06:00 ラブ
お花見デートの失敗談5選。飲みすぎ→リバースで大ヒンシュク! 桜とともに恋が散った…
 お花見デートのシーズン到来! 「気になる彼と約束してる」なんて女性もいるのではないでしょうか?  そこで今回は、お花...
恋バナ調査隊 2025-04-08 06:00 ラブ