平手友梨奈脱退が影響?欅坂46活動終了→改名に切望すること

こじらぶ ライター
更新日:2020-07-18 06:00
投稿日:2020-07-18 06:00

紅白連続出場 知名度抜群なのになぜ改名?

 そもそも、欅坂46はデビュー曲「サイレントマジョリティー」から大ヒット、YouTubeでのMV再生回数1億回超えを達成し、以降もヒット曲を重ねミリオンセールスも2回記録している。デビュー年から連続で毎年NHK紅白歌合戦にも出演してきた知名度抜群の「欅坂46」という名前をなぜ結成5年で改名しなければならないのか。

 相次ぐ1期生の卒業や熱愛スクープでのイメージダウンを払拭するためとの見方もあるが、やはり最も大きな理由は、欅坂46の象徴だった平手友梨奈の脱退だろう。

 プロデューサー秋元康氏はデビューから一貫して平手友梨奈をセンターに据えてきた。歌詞すら彼女1人のために当て書きしてきた。欅坂46の楽曲は、極論をいえば欅坂46という物語そのものは、平手友梨奈の物語として創られているように見えた。

 しかし、シングルを重ねるごとに彼女の重責は増すばかりで、心身の消耗は隠しきれなくなっていった。誰か大人が止めるべきだったかもしれない。センターを一度交代するなど、彼女の身体を思えばいくらでも対処できたはずだった。

 それでも秋元氏は平手をセンターから降ろすことはしなかった。平手友梨奈で行けるところまで行く、欅坂46は平手友梨奈と心中させる、そんな強い信念が伺えた。限界を迎えた平手が脱退という苦渋の決断をしたのち、解散こそ免れたが、事実上欅坂46は消滅する。平手と、共に歩んだメンバーたちが築いた欅坂46の4年半は伝説となった。

「欅坂46という名前を変えてはだめだ」

 平手脱退後の新生・欅坂46活動再開を待望していた筆者は、現役メンバーでのグループ再生は十分可能だと考えていた。フレッシュでまだまだ伸びしろのある欅坂46の2期生、新2期生も含め、女性アイドル界の頂点を極めた乃木坂46の結成当初の戦力に劣るとは思わなかった。

 だが、多くのファンが懸念していたように、平手に当て書きされた楽曲たちで、平手色に染まった欅坂46で、誰が代わりにセンターに入ろうとも平手と比較されてしまうことは間違いなかっただろう。

 実際、平手在籍時は平手が不在の際に他メンバーが代理でセンターに入ると「平手がいるときと比べて物足りない」という声が多く上がっていた。

 しかし、今回の配信ライブを見て、“代わりに”ではなく“新たに”センターに入ったメンバーとそれを支える全員は見事に欅坂46らしい、クールでカッコいい世界観を表現していた。

「改名するかもしれない」と思いながら鑑賞しつつも、平手がいなくともあれほどまで欅坂46の真髄を体現できているメンバーたちの力強さ、迫力を前に、「やはり欅坂46という名前を変えてはだめだ」とも思った。

メンバー最年少・14歳山﨑天の驚異的な成長

 センターは曲ごとに入れ替わり、平手在籍時からフロントを多くこなし、現在グループの中心となっている1期生の小林由依(20)、渡邉理佐(21)、土生瑞穂(23)らが抜群の安定感を見せたのはもちろんのこと、2期生のエース格で次期センター候補と呼び声の高かった森田ひかる(19)も存在感を発揮した。

 何より驚かされたのは、最もこのライブで成長を見せ“欅坂46の眼”をしていたのが、これまで一度も代理センターの経験がない最年少の山﨑天(14)だったということだ。昨年を通して平手とライブ活動などを共にし成長した配信ライブでの山﨑の眼、そして佇まいは欅坂46の未来にも見えた。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


選挙 行ってみなきゃ言えなくね? 人気男性グループが“ラップ”で投票を呼びかけ「最高!」「こんなアイドルいる?」と反響
 7月20日に行われる第27回参議院議員通常選挙(以下、参議院選挙)を控え、11人組ボーイズグループ・INIの池崎理人さ...
「あんぱん」薪鉄子が持つ“小道具”の細かさに気づいた? すれ違いコントは見なかったことにします
 鉄子(戸田恵子)からの電話に出た東海林(津田健次郎)は、ひとり考え込んでいた。鉄子がそんなに怒っていたのかと、慌てて謝...
桧山珠美 2025-07-16 17:31 エンタメ
もはや『M-1』は芸人だけのものじゃない? 万博、地方創生…吉本が目指す“次のフェーズ”
 6月25日、漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の開催会見が東京・渋谷よしもと漫才劇場で開かれ...
令和ロマン・高比良くるまが“騒動”で得た「天下を獲る」ために必要な武器
 オンラインカジノ問題をめぐって活動を休止していた令和ロマンの高比良くるまさんが4月28日、約2か月ぶりに復帰しました。...
田原俊彦よ、「※ただしイケメンに限る」はもう通用しない。世のオジサンは彼の“勘違い”から学ぶべし
 6月15日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)にて、ゲスト出演した田原俊彦が、女性アナウンサーにセクハラを...
堺屋大地 2025-07-14 11:50 エンタメ
【募集】夏ドラマ何見る? 期待してる&ガッカリを教えて!『ひとりでしにたい』『ちはやふる』『しあわせな結婚』etc
 コクハクでは2025年名夏ドラマを対象としたアンケートを実施します。7月よりスタートする夏ドラマ、「期待している」「面...
「あんぱん」嵩らの“腹痛”は史実とちょっと違う? 懐かしい2人の登場には狂喜乱舞! 生きていてよかった…
 東京に到着したのぶ(今田美桜)たちは、さっそく聞き込みを始めるが「ガード下の女王」はなかなか見つからない。みんなで屋台...
桧山珠美 2025-07-11 18:33 エンタメ
「あんぱん」メイコ、夢はお嫁さんでいいのか? 健太郎(高橋文哉)ともう1人の“三角関係”を妄想する
 東京出張の前日。みんなで取材する代議士の資料を確認していたのぶ(今田美桜)は、岩清水(倉悠貴)が話す「ガード下の女王」...
桧山珠美 2025-07-10 18:34 エンタメ
timelesz、新体制が“古参ファン”に受け入れられる日は来るのか? 旧ジャニ「シャッフルメドレー」不参加の賛否
 7月5日、櫻井翔(43)が総合司会を務める音楽特番「THE MUSIC DAY 2025」(日本テレビ系)が放送され、...
こじらぶ 2025-07-10 11:50 エンタメ
石田ひかり53歳、今を生きる女性に伝えたい“楽しく生きていく”ためのメッセージ|映画『ルノワール』
 1986年のデビューから、映画『ふたり』『はるか、ノスタルジイ』や、連続ドラマ『悪女』、連続テレビ小説『ひらり』、『あ...
望月ふみ 2025-07-10 11:50 エンタメ
『あんぱん』ツダケンの“にゃあ”が秀逸だにゃあ!「月刊くじら」には色々とツッコミどころもあるが
『月刊くじら』創刊号は2日で2000部を売り切り、好調な滑り出しを見せる。嵩(北村匠海)は『月刊くじら』編集部に異動に。...
桧山珠美 2025-07-09 17:00 エンタメ
【10万いいね】鈴木えみ、20年前→現在の比較写真が“美しすぎる”と絶賛「変わらなすぎ!」「今の方が可愛い説まである」
 ファッションモデルから俳優業まで、幅広い分野で活躍する鈴木えみさん(39)。2025年7月7日に自身のInstagra...
春ドラマの評判を調査!本命『最後から二番目の恋』は2位。1位は意外な快進撃。日常系が人気、刺激疲れか?
 2025年の春ドラマが、次々とフィナーレ。今期はSNSでバズった顔ぶれも多く、ドラマファンからしても楽しいシーズンだっ...
「あんぱん」嵩は受かるのか…って次週予告編でネタバレか? アンパンマン声優の姿もチラリ
 のぶ(今田美桜)の家で暮らすことになったメイコ(原菜乃華)は、夢に向かって一歩を踏み出す。そしてのぶも、月刊誌の刊行に...
桧山珠美 2025-07-05 08:00 エンタメ
『あんぱん』のど自慢といえば「ひよっこ」有村架純を思い出す。メイコが歌うのはどの歌なのか?
 夕刊の話がなくなり、時間を持て余すのぶ(今田美桜)だったが、夕刊の代わりに月刊誌を出せることに。岩清水(倉悠貴)と歓喜...
桧山珠美 2025-07-03 18:11 エンタメ
TOKIO 国分太一騒動で危うい“料理イケメン”たち「男子ごはん」での気になる発言
 またひとり、旧ジャニーズのタレントが消えてしまいました。今度はTOKIOの国分太一(50)です。今月20日、無期限の活...