平手友梨奈×長濱ねる 欅坂46卒業で“コンビ愛爆発”からの物語

こじらぶ ライター
更新日:2020-07-26 11:05
投稿日:2020-07-25 06:00

“欅坂46長濱ねる”から“一般人長濱ねる”へ

 メインイベントでは長濱の欅坂46での軌跡をたどるVTRが流れたり、長濱の卒業ソング披露などに続き、ファンへの想いを綴った手紙が読まれた。

 アイドル活動4年で放電し続け、パワーが空っぽになってしまい人前に立つことから距離を置きたい、もしかしたらもう会うことはないかもしれないなど引退も匂わせていたが、アイドルになれて幸せだったという感謝が伝えられた。

 このイベントは長濱がメンバーやファンに見送られる卒業イベントではなく、あくまで長濱がファンに感謝を伝えることが目的のイベントだったため、他メンバーの登場はなかった。しかし、“欅坂46・長濱ねる”として最後のイベントを7月30日に終えた長濱は、日付けが変わって翌31日午前1時から“一般人・長濱ねる”としてラジオに生放送出演。その中で、イベント会場楽屋に来ていたメンバーたちからイベント後にメッセージアルバムを渡されたこと、それを宝物にするということを語った。

 加えて「あとさっき、てっちゃん! 平手友梨奈ちゃんが花束を持って会うことができて。嬉しいなと思いながら、幸せな気持ちで過ごしております」(発言ママ)と明かした。長濱の“さっき”という表現から、平手が花束を渡しに来たのはイベント前後ではなくラジオ放送開始前で、“欅坂46・長濱ねる”最後の瞬間に立ち合ったメンバーは平手だったということが読み取れる。

 平手はお互い1番最初に分かり合い支え合ってきた盟友・長濱を欅坂46メンバーとして、1番最後に送り出したかったのではないだろうか。

 こうして“欅坂46・長濱ねる”の短くとも濃密な約4年のアイドル生活は幕を閉じた。同時に、欅坂46初期から見られた“てちねるコンビ”の公での姿も、長濱の引退を匂わせるコメントで終わりを迎えたと思われた。

「誰かの心に寄り添いたい」

 しかし、2人の物語はまだ終わらなかった。長濱の卒業からわずか半年後、平手自身も心身の限界により欅坂46から脱退。そのさらに半年後、長濱が芸能界に復帰するまでに、平手は欅坂46と寄り添うように同じ事務所であるSeed & Flower合同会社に個人として初めて残るという前例を作り、長濱も導かれるように同様の道をたどった(参照:元欅坂・長濱ねる祝復帰に平手友梨奈の導き…てちねる復活!)。

 平手は最新のインタビュー(「ViVi」2020年9月号)でも、「私の中にはずっと、誰かの心に寄り添いたいという思いがあって」と語っているが、まさにその言葉通り行動ができる人間なのだろう。

平手と長濱が今後共演する可能性は?

 現在、同事務所に所属しているのはロックバンドThinking Dogs、欅坂46、日向坂46、そして個人としては平手と長濱だけだ。

 前述の冠番組「けやかけ」で卒業する長濱へメッセージを送る際、「でも、1番は身体に気を付けて~」と、冒頭に“でも”をつけていた平手。何か言葉を飲み込むような、納得していないような、険しく悲しげな顔をしていた。長濱に欅坂46を辞めてほしくない、まして芸能界から去ることには反対だったが、長濱の体調を考慮して当時は引き留めることを諦めたのではないか。

 だが、時が経ち、長濱の心身の回復をもって、無事2人は同じ事務所で、再び芸能界の最前線に並び立つこととなった。

 今後、バラエティー番組やドラマ、映画などで平手と長濱が共演する可能性もある。それでなくても2人は公には見えずとも、人生の節目にお互いを信頼し支え合いながら成長していくことだろう。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


冬ドラマを調査!炎上騒動『べらぼう』への評価は? 『ホットスポット』や『御上先生』への期待も聞いた
 2025年冬ドラマが続々とスタートしました。まだ初回放送前の作品もあるなか、それでも今期のドラマに期待している人は多い...
【おむすびにモヤっと】“不揃い”な春キャベでロールキャベツ? 平成のバカップルにこうのとりが…
 2010年春、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は大阪のアパートで新婚生活を始める。家事を分担しながら共働きをして公私と...
桧山珠美 2025-01-13 18:30 エンタメ
横浜流星は“まだ誰のモノでもない”感も含めて尊い! NHK大河が「べらぼう」に面白い
 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」がスタートしました。主人公の蔦屋重三郎を...
【おむすびにモヤっと】メンチ切り合った2人がなぜ? 見たいシーンを出し惜しむのが「おむすび」クオリティ
 結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は、保留とされていた結婚を進めるため2人が考えた生活プランを親たちに説明する。会社で初...
桧山珠美 2025-01-11 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】サザエさん風に「歩、スマホを買う」「結、節約に目覚める」「翔也、仕事する」の3本
 歩(仲里依紗)に、聖人(北村有起哉)がまた携帯電話を買ったのか問うと、歩はスマートホンだと答える。新しい出始めの商品に...
桧山珠美 2025-01-08 17:30 エンタメ
「べらぼう」初回、セクシー女優3人が裸死体姿に…AV業界人どう見た?「裸に意味を語らせる照明が必要」
 5日にスタートした横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(NH...
【募集】冬ドラマ何見る?『べらぼう』『家政夫のミタゾノ』『日本一の最低男』など期待&ガッカリ教えて!
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。あなたが現時点で「楽しみにしている」ドラマ、そして「...
【おむすびにモヤっと】「プロフェッショナル」で壮大なネタバレ感!14週は元スケ番vs元レディースの様相
 結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【2024年人気記事】伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2024年人気記事】悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
堺屋大地 2025-01-04 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
帽子田 2025-01-02 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
【2024年人気記事】『新宿野戦病院』小池栄子の英語、海外はどう思う?「下手というより…」
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
映画「聖☆おにいさん」全力でおバカを演じる松ケン&染谷将太たち。評価は真っ二つだけど…
「M-1グランプリ2024」の準優勝バッテリィズに元気をいただきました。エースでしたっけ。やはり“おバカ”は最強です。優...
ラウール、高橋文哉…2024年「国宝級に検索されたイケメン大賞」TOP5の最も検索された日は…?
 2024年もあとわずか。今回は今年1年を通じて活躍したイケメンが、いかに世間の人々の注目を集めたかを調べてみたいと思い...
こじらぶ 2024-12-28 06:00 エンタメ
【最新回のおむすびにモヤっと】「豚肉と玉ねぎのニンニク炒め」はサラダの後に作ったほうが…
 スナック「ひみこ」で、佳代(宮崎美子)と話す結(橋本環奈)。永吉(松平健)とただいるだけで幸せだと言う佳代の言葉を聞い...
桧山珠美 2024-12-27 19:30 エンタメ