「俺と結婚してよかったと思ってる?」突然の質問の真意とは

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-08-18 06:00
投稿日:2020-08-18 06:00

夫に異変はないようだけれど…

「あ〜。疲れた! シャワー浴びたら、なぜだかどっと疲れが出たよ。先にビール飲もうかな〜」

 キッチンで作業をしている咲子の後ろにある冷蔵庫から、キンキンに冷えたビールを取り出す陽介。普段なら、なんてことのない日常のひとコマだが、今日の咲子は、そんな陽介の様子を注意深く観察している。

(特に女の影はなさそうかな……。キスマークとかも付いてないし、匂いもいつもどおりだなぁ。最近はその女性には会ってないのかな。どのくらいの頻度でデートしているのかしら)

 夫に対して平時を装うために、いったんは頭の中から浮気疑惑について忘れようと努力するものの、夫を目の当たりにすると、何か痕跡があるのではないかと感じてしまい、つい凝視してしまう咲子。

「ん? どした? 俺の身体に何か付いてる? すごい顔してるけど、大丈夫か?」

「えっ…⁉︎ あぁ、ううん。大丈夫! なんにも付いてないよ。すごい顔してた⁉︎ なんでだろうね。今日はパソコンを使いまくったから、目が疲れてるのかも〜」

(あぶない、あぶない! なんで私ってば、すぐに顔に出ちゃうんだろう! もうちょっとうまくやらないと、すぐに陽介に気づかれそうだから、気をつけなくちゃ)

突然の意味深な話題

 夕食を作り終え、自慢のリビングにあるダイニングスペースに運ぶと、すでに2本目のビールを飲み終え、顔が赤くなり始めている陽介と一緒に食べ始める。

 するとしばらくして、3本目のビールを飲み終えそうになっている陽介から、思いもよらない言葉が飛び出した。

「咲子はさぁ、俺と結婚してよかったと思ってる? 元カレと結婚すればよかったな〜とか思ったことはない?」

 がぶ飲みしているビールのせいで饒舌になっているのか、陽介は突然、意味深な話題を出し始めたのだ。

 これまで、陽介の口から、結婚生活についてこんなふうに尋ねられたこともなければ、元恋人の話が出たこともない。口調や表情こそ穏やかだが、あまりにも唐突に不可解な話題が出てきて、咲子は面食らった。

「えええっ? 元カレ!? ううん、ないよ! あるわけないじゃん。私は陽介と結婚して幸せだよ!」

 思わず語気を強める咲子。やっぱり夫は浮気をしているの? まさかこれから浮気を告白しようとしている……!?

 次回に続きます。

【取材協力】
富田不動産株式会社
千葉県市川市大野町2-232
TEL:047-338-1351/FAX:047-338-6408
HP:http://www.tomitafudosan.jp/

株式会社岡村工務店
東京都江戸川区瑞江2-21-5
TEL:03-3679-5582/FAX:03-3679-5574
URL:http://www.yoi-sumai.com

【並木まきオンラインサロン】スマホ時間で毎日を楽しく!

 コクハク内の並木まき公式オンラインサロン「#まきコク」では、現在新規メンバーを募集中。

 自宅でライタースキルの資格が取得でき、大好評の「オンラインライター講座」、悩める妻をサポートする「集まれ!毒義母の森~ヨメノミカタプロジェクト~」など多彩なコンテンツ。

 いつものスマホ時間を使って自分磨きしてみませんか?

↓詳細はこちら↓
https://salon.kokuhaku.love/namikimaki

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ライフスタイル 新着一覧


結局、暑いの平気な花ってどれ? 花屋が激推しする「夏の花」5選。ユリは日持ちとコスパの良さに文句なし!
「暑い!」というより「痛い!」が正しいような気がする今年の夏。  外に出かけようものなら「命懸けかい?」と、ためら...
そう来る!? AI提案の「酷暑の乗り越え方」に笑った。私が考えたオリジナル“心理的”対処法も教えます
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
終わった…海外トラブルで冷や汗。20代女子のリアルな旅行ハプニング、消えた荷物はどこに!?
 日本とは違った体験や景色が味わえる、それが海外旅行の魅力。しかし、その“違い”が思わぬトラブルを呼ぶこともあるんです。...
なぜ40~50代に参政党がウケたのか? 参議院選挙の"もうひとつの争点"、氷河期世代の本音
 2025年参院選で争点のひとつに「就職氷河期世代」の支援策もかかげられた。  1993年から2005年にかけて社...
正直いりません!ダサい服を送ってくる義母。悩める主婦がとった“仕方ない”手段「どうなんだ? とは思うけど…」
 令和を迎えた今の時代にも、姑の行動に深刻な不快感を示す妻もチラホラ…。一方、激しい対立をするほどの事柄ではなくても妻が...
やば! ブラ紐が“チラ見え”した時どうしてる? スマホ使ったスマートな技も
「えっ、ブラ紐見えてたかも…?」ふとした瞬間に自分のブラ紐が見えていることに気づくと、恥ずかしさで焦ってしまいますよね。...
「帰省キャンセル界隈」は親不孝じゃない。実家に帰らないための冴えた言い訳
 色々な理由で帰省をしない人はたくさんいます。帰りたくない理由があるのなら、無理にしなくていいのかも。 (コクハク...
ポンポン尻尾にメロメロ♡  “にゃんたま”丸見えの姿に心をくすぐられちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第101回「くまさんスイカ!シャクシャク」
【連載第101回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【“偏”探しクイズ】共通する偏をみつけて2文字の熟語を2つ作ろう(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「頑張りが伝わってきたよ」ママ友の言葉にホロリ…思わず嬉し泣きしたLINE3選
「LINEに救われた」という経験、あなたにもあるのではないでしょうか? 連絡手段として用いられるLINEが、救世主のよう...
浴衣の下って何を着ればいいの? 下着をつけたくない場合の最適解とNG行動
 夏休み、家族や友人と旅行に出かける人もいるでしょう。でも、意外に知られていないNG行動のせいで、恥をかくことも…。 ...
「来月はハワイ♡」ってダルっ…。“幸せアピ”がウザい女友達のLINEエピソード
 自分が幸せの中にいるとき、周りに話したくなったりアピールしたくなったりする人もいるはず。でも、相手に「ウザい」と思われ...
「スナックのママ=不美人」説は本当か? 超納得のシンプルな理由を解説します
 「スナックのママって、そんなに美人いないよね」  これ、みなさんも思ったこと or 聞いたことないですか? 私は...
4割が「事故物件に住み続ける」と回答。それぞれの“ワケあり”事情とリアルな体験談
 夏といえば怪談。その中でも近年、特に目立って増えているのが「事故物件」をテーマにした話だ。  松原タニシの実話怪...
猫の「まなざし」に恋をした…“にゃんたま”には何が詰まっているの?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...