岡田准一、木村文乃らから学べることは?
今作では主演・通称アキラ役の岡田、アキラの相棒ヨウコ役の木村文乃(32)をはじめ、そうそうたる豪華俳優陣に囲まれることとなった。それも第1作がすでに大ヒットしていてチームができ上がっているところに新キャストとして加わる形だ。
それでも現場での平手の様子について、木村は「ZIP!」(日本テレビ系)で「かわいらしい方です。(現場では)じっと座っているよりもキャストの方々からスタッフの皆さん、マネージャーさんにいたるまでみなさんに話しかけにいって、すごく楽しそうにケラケラ笑っていた」と明かした。また今作映像スタッフも自身のTwitterで「僕も一般的なイメージを持っていたんですけど、現場では本当によく笑うし、周りに気を使えるいい子です」とツイートしている。
最初に誰かがきっかけ作りをしてくれたのか、あるいは慣れも出て自分から話しかけていけたのかは不明だが、いよいよ平手が芝居の世界でさらなる大海に踏み出したといえるだろう。
俳優・岡田准一はアイドルイメージを超越
今作では平手と関わった全ての俳優陣が彼女にとって刺激を与える存在であることに間違いはないが、特に岡田、木村、そして同じく新キャストの1人である安藤政信(45)が今後の彼女にとって大きな影響をもたらすことになりそうだ。
岡田はV6で現役アイドルでありながら、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞や最優秀助演男優賞など数々の賞を取ってきた。平手と同じく弱冠14歳、グループ最年少でアイドルデビュー。とても可愛らしいルックスであどけなかった当時の面影はいい意味でなくなり、世間の認知度では俳優としての方が高いのではないか。
平手も“元アイドル”という肩書きは一生ついて回るだろうが、役者の世界でそれを払拭させる手立てを岡田から感じ取ることができただろう。
木村のセクシーな立ち回りを習得する好機に
木村は清純派女優としてのイメージが強かったが、近年はアクションもこなしている。今作では自身も激しいアクションをしながら共演者の分まで考案した岡田に100回ほど「セクシーに。とにかくセクシーに」と指導されたと「スッキリ」(日本テレビ系)で明かしていた。
平手も、もともと高い身体能力があり、欅坂46時代もアクロバティックな振り付けなどをこなしアクションの素地はある。「響-Hibiki-」でもハイキックが高すぎてワイヤーで吊る必要がなくなったほどだ。
今作で車椅子に乗った少女という役柄の平手のアクションの有無は別にしても、木村の“女優のアクション”、それも今までの平手にはあまりついてまわらなかった“セクシーな”立ち回りを学ぶまたとないチャンスになったはずだ。
安藤は平手同様、10代で映画デビューし日本アカデミー賞新人俳優賞など各映画新人賞を総なめにした。以降も独自のスタンスでドラマ、映画に出演し、今では演技派俳優としての地位を確立している。
そんな安藤は「同じシーンの多かった岡田さん、堤(真一)さん、木村さん、平手さんという素晴らしい役者さんと出会えてとても楽しかったです」とコメントし、平手についてすでに“元アイドル”扱いはせず、他の豪華役者陣と並べ讃えている。そんな彼からも平手は多くを吸収できただろう。
“平手の大衆イメージ”とは異なる役にも期待
今作はそれ以前に撮影されていた2作目「さんかく窓の外側は夜」同様に松竹配給となっている。2作目の好演がさらなるオファーを生み、その中から平手が今作を選んだ可能性もある。また、上記役者陣や監督をはじめとしたスタッフとの交流から人脈が広がり次のオファーへと繋がることもあるだろう。
ここまでの3作は前述の“平手の大衆イメージ”に添った役柄が続いているが、木村や映像スタッフの証言にもあるように、普段はよく笑ったり礼儀正しかったりといった別の側面が伝わるほど、異なるイメージの役柄での抜擢も増えていくだろう。今後も女優、表現者として大海へ踏み出していく平手の新たな動向に注目し続けたい。
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