夫に離婚を切り出されたらほぼ修復不可能…用意周到な男たち

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2020-10-10 06:00
投稿日:2020-10-10 06:00

僕はこれで嫁さんが嫌になりました。

「もう、妻の作った食事を食べないことにしました」と切り出した会社員Aさん(43才)、奥さんが浮気をしているわけでもないようです。

「だらしなさすぎて、女としてもう見れません」

 つまり、かなりハイレベルなゴミ屋敷らしく、帰宅するたびにうんざりする自分にも疲れたそうです。結婚7年目になるパート勤務の妻(38才)との間には、5才の娘さんがいらっしゃいます。

「でもね、飯だけはめっちゃ上手いんです。美味しんですよ~」

 妻の唯一の取柄はお料理だそうです。

「えっ。でも、そんなに散らかっているお家でくつろぐもんですか?」

 筆者は素朴な疑問を投げてみました。

「そうなんです。テーブルはテーブルでも、物が散乱して何も置けません」

 現実を回想するように話してくださった内容は、すさまじいものでした。まず、作ったチャーハンを置くところがないので、まずは地べたに置く。そして、テレビの近くにゴミなどをよけ、少しのスペースを作って食事がスタートするそうです。

「そんな時、娘さんはどうしているのですか?」「はい。海苔とかも何気に落ちていますから、足にくっついた海苔をはがして食べています」

 ……筆者絶句。そんな環境下でも、美味しいと思えるAさんは凄い。

「それで、離婚の決め手になったのは、なんでしょう?」

 核心に触れてみました。

「はい。あんなに散らかっている家なのに、いつもこれ見よがしに、不動産のチラシをボクの目の付くところに置いているんです。まあ、家を買えとのことでしょうが、ゴミ屋敷になるのがわかっているので買う気になんかなれません」

 そんな未来に落胆した途端、「あっ。もう先はないな」と、Aさんは離婚を心に決めたと言いました。

別れを決めたケジメとして奥さんの食事は食べない

 Aさんが、まず始めたこと。食事が用意されていても食べない。外食することを徹底し、どうしても家で食べないといけない時は、コンビニ弁当を手にぶら下げて帰ったと言います。作った食事を食べないことが、嫁さんを拒絶している表れだと言っていました。

 Aさんご夫婦の散らかった自宅はさておき、男性が食事を拒絶するというのは珍しいことではありません。離婚を切り出す手前から、帰宅時間が夜遅くなります。そして、忙しいという理由で男性が自宅で食事をとらなくなったら、夫婦の危険信号です。

 筆者のベースは、調査会社です。帰宅が毎日遅い夫を疑って浮気調査を依頼される奥様はいるものの、全くもって潔白シロ。実際のところ、奥さんが寝静まるまで車の中で仮眠をとって時間をつぶしていたり、毎日コンビニや吉野家で食事をして帰宅しているご主人さんも大勢いました。調査結果に女の影はありませんが、後日、皆さん別居か離婚を切り出されていました。

「これから食事はいらないって言われてラッキー」と、何も考えず喜んでいた奥様。その1年後、旦那さんは家を出て行きました。食と心は、とても密接な関連性があります。心のこもったお料理は、夫婦円満のカギかもしれませんね。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


話題の「オープンマリッジ」関係、“セカンドパートナー”と何が違うの? 特殊な結婚観に世間の風当たりが強いわけ
 YouTuberのヒカルさんが、突然「オープンマリッジ」を宣言し、彼のフォロワーが10万人以上も激減するという事態に陥...
内藤みか 2025-09-18 11:45 ラブ
恋してないけど…結婚アリ?「恋愛感情ナシ婚」を選んだ人たちのリアルな本音と意外なメリット
 近年、「結婚に恋愛感情はいらない」といった考え方が広まりつつあります。特に婚活中の女性からすると、紹介された男性に短い...
恋バナ調査隊 2025-09-18 08:00 ラブ
ヒカルの“オープンマリッジ”宣言、結婚する意味ある?「自由が欲しい」に抱く違和感。妻の発言も本心なのか
 人気YouTuberのヒカルが、新婚わずか数ヶ月で「オープンマリッジ」にすると発表し、話題になっています。  オ...
豆木メイ 2025-09-17 11:45 ラブ
「俺抜きで楽しく過ごすの?」“君のため”は愛情か支配か。号泣と怒りを繰り返す30歳男のワナ
 最初は誠実で気遣いにあふれていた彼が、気づけば行動を制限し、自由を奪っていく——。「愛情」と「支配」の境界線とは?
おがわん 2025-09-17 11:45 ラブ
恋愛でメンタル崩壊→「ゴムに穴開けた」って何考えてんの? 女たちの“ヤバいLINE”エピソード
 恋愛は、人の心や感情を大きく揺さぶります。恋愛がきっかけでメンタルのバランスが乱れてしまう人も…。  今回は、「...
恋バナ調査隊 2025-09-19 16:53 ラブ
彼女が推しに大金、許せる? 恋人の“理解できない”お金の使い方を調査!「男が奢って当たり前」にイラッ
 恋人がなににお金を使おうと自由。ですが、結婚を考えたとき、金銭感覚の不一致は大きな問題になるでしょう。
恋バナ調査隊 2025-09-16 08:00 ラブ
妻の「専業主夫になれ」にウンザリ。罵倒にメンタル崩壊寸前の47歳夫、家事は手抜きのくせに…とため息
「冷酷と激情のあいだvol.263〜女性編〜」では、15年ほど前に子育てのためにキャリアを捨てた紀江さん(仮名)の憤りを...
並木まき 2025-09-13 11:45 ラブ
「節約なんて楽しくない!」専業主婦になった元バリキャリ妻の大きな後悔。23年の結婚生活で失ったもの
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-09-13 11:45 ラブ
どうせ疑われるなら――友人3人の絆が崩壊。束縛女、浮気男、略奪女…本当に悪いのは誰?
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-09-24 21:19 ラブ
「裏アカに盗撮写真が…」彼氏がストーカー化。重すぎる愛がこじれた恐怖体験談
 彼女のことが大好きな一途な彼氏って最高ですよね。ところが、ある日を境にストーカー化したという怖い体験談が寄せられました...
恋バナ調査隊 2025-09-12 08:00 ラブ
ブームの“学び直し”は「恋のリスキリング」の絶好チャンス? 講座での出会いで陥りがちな落とし穴
「学び直し」をする人が増えています。これまでならカルチャースクールに通う程度だった熟年層の学びは、大学院に入り直したり、...
内藤みか 2025-09-11 11:45 ラブ
「私はペット代わりじゃない!」“犬ファースト”男が求める伴侶の条件。28歳女性が別れを決意した瞬間
 ペットは家族同然、大切にする気持ちは素晴らしい。けれど、その愛情が恋人関係をも上回るとすれば…? 
おがわん 2025-09-10 11:45 ラブ
許せない! 既婚男性が狙う女性の特徴「自信がない子は落としやすい」要注意の危険サイン6つ
 既婚男性が不倫相手に選ぶ女性には、いくつか特徴があるようです。「なぜか既婚者にばかり好かれる」「今まさにアプローチされ...
恋バナ調査隊 2025-09-10 08:00 ラブ
恋愛対象外です! 男が避ける“NG女”6つの特徴「あの人、キモくない?」は即アウト
 一般的に、男性は女性よりストライクゾーンが広いといわれています。ですが、そんな男性にも“許せない言動”があるようです。...
恋バナ調査隊 2025-09-09 08:00 ラブ
再婚希望の51歳男「アプリの女はレベルが低い」美女と会えない理由を“離婚成立前だから”と考える能天気さ
「冷酷と激情のあいだvol.262〜女性編〜」では、結婚22年目にして夫婦ともに離婚を決断したものの、手続きの面倒さ故、...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ
48歳妻が1年以上“仮面夫婦”でいるワケ。結婚22年目「もっと若い頃に離婚していれば」と後悔する夏
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ