櫻坂46衝撃の斬新制度 森田・渡邉ら“櫻エイト”導入3つの利点

こじらぶ ライター
更新日:2020-10-24 10:31
投稿日:2020-10-24 06:00

櫻坂46ファン対象に緊急アンケートを実施!

 この発表を受け筆者は「櫻坂46ファン」を対象にTwitter上で、

1. 1stシングル表題曲14人編成
2. 櫻エイト

 についてどう思うかを尋ねるアンケートを行った(なお、下記4番目の選択肢以外は、今後も櫻坂46を応援する前提であるという前置きもした)。その結果、総投票621票中、

・1(表題曲14人編成)も2(櫻エイト)もあり…33%

・1(表題曲14人編成)はあり、2(櫻エイト)はなし…27%

・全員選抜が良かった…19%

・謎制度についていけない…21%

 という内訳になった。

表題曲14人編成「賛成6割」、“櫻エイト”の受け入れは3割

 欅坂46時代の“全員選抜”とは違う表題曲14人編成については過半数の6割が賛成するも、“櫻エイト”を受け入れたのは約3割に留まった。約8割は今後もグループを応援する前提で回答しているが、約2割はこの謎制度についていけないとした。

 櫻坂46への改名が発表された際、「全員で、輝ける、未来へ」と謳われ、欅坂46時代以上の平等さを打ち出すものと思われていた。ゆえにファンからは上記発表についてかつてないほどの序列制度では、と動揺の声が多く見られていた。

 そこに21日、新たに櫻坂46公式サイト上で、「表題曲のセンターは森田ひかるが務めるが、藤吉夏鈴と山﨑天を含めた3人が楽曲によりそれぞれセンターを務める新システムになる」という趣旨が発表された。同時に藤吉センター時と山﨑センター時それぞれの3列目の6名も発表された。表題曲とカップリング全7曲をいわば“チーム森田”、“チーム藤吉”、“チーム山﨑”で分け合う形になりそうだ(以下、“3人センター制度”)。

“櫻エイト”と“3人センター制度”のメリット

 この新たな“3人センター制度”発表を受け、あらためてTwitter上にて「櫻坂46ファンで“櫻エイト”に反対していたファン」のみを対象に、

1. 櫻エイト
2. 3人のセンター

 について受け入れられたかを問うてみた。結果は下記の通り。

“3人センター制度”は8割超が賛同

 もともと“櫻エイト”に反対していたシビアなファンも、“3人センター制度”に新たな可能性を見出せたのか、半数が“櫻エイト”を受け入れられるようになったと回答。“3人センター制度”については8割超が賛同している。

 今後も新たな展開があるかもしれないが、ひとまず現状物議を醸している“櫻エイト”および“3人センター制度”のメリットを探ってみると大きく3つが見えてきた。

1. 新グループの顔=3人のセンターを含む“櫻エイト”

 欅坂46時代にグループの顔となっていたのは4年半、1人でセンターを務めた平手だった。新グループをスタートさせるにあたり、欅坂46時代からのファン以外に櫻坂46を知ってもらう手段として、まずは森田・藤吉・山﨑のセンター3人を含む“櫻エイト”を強力にプッシュしていく。先輩グループの選抜やアンダー制度をそのまま模倣した形だと改名こそしてもあまり注目されないかもしれない。しかし、ここまで斬新なシステムだと“選ばれし8人は一体どんなメンバーなのだろう”などと、一般層や他のアイドルファンからも一度はチェックしてみようと思われるのではないか。

“櫻エイト”以外のメンバーにとっては一旦辛抱の時だが、AKB48のツートップだった前田敦子(29)と大島優子(32)を含む“神セブン”が総選挙で話題を呼び、グループが国民的アイドルになって以降、他の選抜・アンダーメンバーも注目されるようになった。まず1stシングルはそれまでの期間だととらえ、悔しい思いをバネに、次に選ばれるための一層の努力を促すことでメンバー同士、切磋琢磨し合う環境も整うだろう。

2. 初代表題曲センター森田ひかるの負担を分散

 仮に“3人センター制度”や“櫻エイト”がなかった場合、櫻坂46のスタートで注目を浴びるのが初代表題曲センターの森田ばかりになってしまう。改名したとはいえ平手の後継として比較もされてしまうだろう。だが、“3人センター制度”と“櫻エイト”システムを採用したことで、負担や重圧はかなり分散されるのではないか。今後のメディア戦略においてもセンター3人を含む“櫻エイト”を前面に押し出すことで世間の眼は8人に向けられる。

 18年欅坂46に2期生として加入して以降、2年のライブ・音楽番組出演経験がある森田も今回が初めてのCDシングル参加となる。その彼女を経験豊富な4人の1期生と、藤吉・山﨑ら3人の同期が支え、“目立つ”ことの良い部分も悪い部分も共有し合えるだろう。

3. 差し迫った公の場での複数曲披露に備える

 欅坂46のラストライブでは、欅坂46名義の楽曲披露はこれで最後だとメンバーたちがブログなどで綴っていた。すると、当面櫻坂46では1stシングルの全7曲のみが持ち曲となる。

 これを選抜外グループ曲やユニット・ソロ曲にあてるとグループ内外の各ライブ、フェスやイベントで櫻坂46を初お披露目するのにバタバタとメンバーが入れ替わらなくてはならない。まずは新しいグループ像を広く認知してもらうためにも“櫻エイト”8人が固定で全曲参加し、メンバーの入れ替えは最後列の6人のみに留める。その方が差し迫った公での複数曲披露も効果的に滞りなく行っていけるだろう。

 以上3つが現状考えうる“3人センター制度”と“櫻エイト”の主なメリットだ。もちろん、1stシングルでの反響を鑑み、2ndシングル以降その在り方に変動はあるべきだろう。今回“櫻エイト”に選ばれたメンバーもそうでなかったメンバーも、各人が置かれたポジションでぜひ全力を尽くして欲しい。

 筆者を含め応援する側も、改革には痛みを伴うことを理解し、少し長い目で見守るという姿勢が必要だろう。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ
朝ドラでは珍しい正面からの接吻!愛助ママ(小雪)来襲で“恋の炎”燃ゆる
 愛助(水上恒司)は母・トミ(小雪)に呼び出される。トミからは、スズ子(趣里)に会うのはやめるように言われ、山下(近藤芳...
桧山珠美 2023-12-22 14:40 エンタメ
北川景子に長澤まさみ…SNS離れの深層、イメージ戦略には逆効果?
 12月16日、女優の北川景子(37)の写真集『『「37」 20th anniversary』公式アカウントがInsta...
東京コミコン2023は大盛況 ひときわ異彩を放った“大衆演劇”
 千葉・幕張メッセにて、12月8日(金)~10日(日)に開催されたポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション20...
熊田曜子のSNSが放つ鋼のメンタル ハレンチ不倫疑惑もよき母アピール
 プロデューサーとの不倫疑惑と元夫とのドロ沼離婚裁判を経て、離婚成立後はSNSでたびたびセクシーな姿を披露している熊田曜...
堺屋大地 2023-12-20 06:00 エンタメ
恋はつらいものよ…愛助への想いが募るスズ子に麻里(市川実和子)の名言
 スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)の仲はすぐに広まり、羽鳥善一(草彅剛)や麻里(市川実和子)にもうわさについて追求される...
桧山珠美 2023-12-22 14:23 エンタメ