「夫か母か選ぶ日が来るかも…」双方の不仲を知る妻の胸の内

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-11-02 06:25
投稿日:2020-11-01 06:00

何があっても味方してくれる

「まだ私たちは若いので、母は結婚生活が心配で仕方ないみたいです(笑)。生活費に関しても、夫の収入だけではカツカツなので、家電などは母が買ってくれることが多いですね。

 私は、独り身の母の老後も心配なので、なるべくお金を使わせたくないっていうのがあり、夫のお小遣いを減らしたり外食をやめたりして工夫しています。お金のやりくりはよくわからないので、母からアドバイスをもらって、その通りにしていますよ」

 結婚と同時に、夫の職場近くに新居を構えたため、今の家の近くに気軽に会える友人はいないというAさん。すると、昼間は必然的に母親と電話やLINEでおしゃべりする時間が増えたと言います。

「娘が産まれてからは、母と私は親友のような関係になりました。以前なら、恋愛の話は母には一切しませんでしたが、今は夫の愚痴も気軽に言えています。

 身内なので、ホンネで話せるのがいいですね。しかも母は、何があっても私の味方をしてくれますし、母と話すことが、私のストレス解消になっています。

 だけど母はちょっと過激なところがあるから、あまり私が言い過ぎると『もう離婚しちゃいなさい!』って騒ぎ出しますね(笑)。

 母は、私に夫と離婚してもらって、娘と孫と一緒に暮らしたいらしいです。

 私は、将来的にはそれも悪くないなって思っているのですが、今のところは娘に父親がいたほうがいいと思うし、夫との間には離婚するほどの問題もないので、このままでいいかなって思っていますけどね」

離婚は避けたいけど…

 子どものためにもできることなら、離婚は避けたいと考えているというKさん。しかし母親の老後不安や寂しさを考えると、将来的には自分が一緒に住みたいと思っているのだとか。

「だから本当は、夫と母の関係がもっと良好だといいんですけど。でも双方の性格を考えると、難しいんだろうなって思いますね。

 そのうちに、私は夫か母親かを選ばなくちゃいけないのかもしれないな〜って考えています。

 でも、娘にきょうだいもつくってあげたいし、結論を出すのはもう少し先でいいかなって思って、今はあまり深く考えていません」

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


結婚紹介所は9月から成婚率UP!? 入会のベストタイミングを考えてみる
 結婚願望があるのになかなか出会いに恵まれないと、焦りを感じてしまうものです。でもそんなときこそ、結婚相談所入会のベスト...
恋バナ調査隊 2023-06-29 06:00 ラブ
気が利く、料理上手主張は逆効果! 恋と幸せを遠ざける古いモテテク8選
 彼氏が欲しいアラフォー、アラサー女性の皆さん! 古いモテテクをいまだに自信満々に使っていませんか!?  男性の心をつ...
恋バナ調査隊 2023-06-28 06:00 ラブ
元カレは忘れなきゃいけないの? ヤベェ男に引っかかるぐらいなら…
 元カレや好きな人が忘れられず、次の恋を始められない時ってありますよね。 「ちょっとしたことで思い出して、泣いたり...
若林杏樹 2023-06-28 06:00 ラブ
セックスレス歴9年にぬるりと突入、「つらくない?」の質問に答えます
 セックスレスがつらいぞ! といった内容の発信を始めて、1年以上が過ぎました。  私のTwitterやInstag...
豆木メイ 2023-06-27 06:00 ラブ
「この人と結婚するかも」ってあるのね!男女別“ビビッと運命”の瞬間5つ
 結婚の決め手は人それぞれですが、「ビビッときた」と運命を感じて結婚する人も少なくありません。いったいどんな相手や状況に...
恋バナ調査隊 2023-06-27 06:00 ラブ
他の子に彼取られたらショックでか!短期決戦で恋愛をモノにする方法5つ
 気になる男性が現れても、なかなかアプローチできないアラサー、アラフォーいませんか⁉ 「少しずつ距離を縮めよう」なんて思...
恋バナ調査隊 2023-06-26 06:00 ラブ
どこで“禁断の恋”が芽生える? 不倫相手と半径100m的な出会いの場8選
 不倫に対し嫌悪感を抱くかもしれませんが、同時に「どこで出会いがあるのだろう?」と不思議に思う人もいるでしょう。実は不...
恋バナ調査隊 2023-06-25 06:00 ラブ
飲み会後に声が聞きたくなったの? かわいい猫系男子の脈ありLINE3選
 人懐っこい犬系男子に比べて、気持ちが読みづらい猫系男子。そんな男子に悪戦苦闘している女性も多いのではないでしょうか? ...
恋バナ調査隊 2023-06-25 06:00 ラブ
長すぎた春、「レスより心の距離がしんどい」と婚約破棄を目論む44歳男
「冷酷と激情のあいだvol.148〜女性編〜」では、婚約中の恋人・ユウジさん(44歳・仮名)とのセックスレスに悩み、この...
並木まき 2023-06-24 06:00 ラブ
婚約中の彼と気づけばセックスレス、結婚前から離婚ちらつく37歳の女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-06-24 06:00 ラブ
女友達の裏切り、彼を奪われたら手遅れよ…要注意!“恋愛猛女”特徴5つ
 恋愛に悩んだら、まずは女友達に相談するという人は多いはず。アドバイスがもらえたり、何となく安心するものですよね。しかし...
恋バナ調査隊 2023-06-23 06:00 ラブ
「ラブ トランジット」に夢中! 元彼とヨリ戻せる人・失敗する人の違い
 元彼とヨリを戻したい……! なかなか出会いがない毎日を送っていると、ふっとそんな願いを抱いてしまう時もあります。けれど...
内藤みか 2023-08-03 16:04 ラブ
「あなして」よりリアルかもしれません…“レス夫婦”間の切実LINE3選
 仕事や家事、育児に忙しい現代人にとって、夫婦のセックスレスは大きな問題になっているようです。特に妻的にはしたいけど、夫...
恋バナ調査隊 2023-06-22 06:00 ラブ
パートナーと喧嘩しない方法は?言葉の受け取り方が原因かも
 仲が良いカップルでも喧嘩が多いとストレスが溜まりますよね。 ちゃんと意見を言い合えている証拠だし、喧嘩するほど仲が良い...
若林杏樹 2023-06-21 06:00 ラブ
年イチ女子会、夫の「娘が発熱→なるはや帰宅」にイラっとした私の言い分
 私には年に一回、楽しみにしているイベントがあります。  子供を夫に預けて、女友達3人とホテルステイする日です。 ...
豆木メイ 2023-06-20 06:00 ラブ
【6月後半にベストな香りは?】オスとココロに効くフェロモンジャッジ!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-06-20 06:00 ラブ