妻から何度も「離婚」突きつけられ…ついに覚悟を決めた男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-11-21 06:01
投稿日:2020-11-21 06:00

家にいても安らげない…

「まさに“発狂”って言葉がぴったりなくらい、一度騒ぎ出すと、もう手がつけられません。

 俺が浮気したとか、モラハラをしたとか、ちゃんとした理由があって騒ぐならまだわかるんですけど、皿の洗い方がおかしいとか、靴の揃えかたが変だとか、そんな些細なことをきっかけに罵倒されるんですから、たまったもんじゃないですよ。

 最近では、俺の年収が低いって騒ぎ始めていて『こんな甲斐性なしと結婚した自分は不幸だ』って、いきなり俺の目の前で泣き始めて、罵倒し始めるんです」

 高収入な部類でないことは自覚があるものの、専業主婦の妻と幼い子どもを養っているUさん。贅沢はできなくても、生活に困っているわけではないのに……と困惑しています。

「そんな妻から、ここ最近は頻繁に『離婚したい』って言われるようになりました。

 最初のうちは子どものことを思って、離婚なんて絶対ダメだと考えていた俺も、あまりに妻がしつこく言うので、離婚もアリかなって気持ちに変わってきていますね」

 いつも同じようなことで喧嘩になり、家にいても安らげないと口にするUさん。

 20代後半という年代的に、まだ既婚者の友人が少なく、会社の先輩たちに相談をしてみると『そういう女性の性格は、なかなか直らないよ』と同情されることが多いのだとか。

気がかりは子どものことだけ

「あまりに離婚、離婚って言われるので、なんかもういいかなって投げやりな気持ちになっていますね。妻は、俺に対して『変われ』って要求ばかり突きつけてきますけど、自分自身は変わろうとする努力すらしないし。

 ここまでは、妻への愛情があったから我慢もできましたけど、最近では俺自身の妻への気持ちにも疑問が出てきてしまっていて……。あまりにも罵倒され続けたので、俺自身、妻への愛情があるのかすら、わからなくなってしまったんですよ」

 縁あって結婚した間柄なのだから、何があっても添い遂げたい。そう考えてはいるものの、安らげない家に帰宅するたびに、早く今の状況から自由になりたいという気持ちが強まってしまっているのだそうです。

「気がかりなのは、子どものことだけですね。あんな感情の起伏が激しい母親にシングルで育てられて、まともな大人に育つのかなって心配が強いです。

 だけど、今の妻とこの先も一緒に暮らしたら、俺のメンタルが確実に壊れます。

 離婚そのものへの覚悟は決まっているんですけど、子どもの親権のことと、仮に俺が親権をとれたとして、仕事もある中でどうやって育てていくのか……。そのあたりの考えが俺なりに固まったら、離婚に応じようって思っているところです」

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


老後まで面倒見切れません!偏食に運動不足…健康管理できない夫にモヤッ
 子育てを終えた後の人生を考えると、夫婦で旅行したり、趣味を楽しんだり、有意義な老後を過ごしたいと考える人は多いですよね...
恋バナ調査隊 2023-10-23 06:00 ラブ
恋愛とキャリア、どっちも身の丈で両立させるにはどうする?
 仕事が大好きで、キャリアアップすることが何よりも楽しいと感じるバリキャリ女子。でも、恋愛面においては「どう仕事と両立し...
恋バナ調査隊 2023-10-23 06:00 ラブ
疲れたから寝るLINEを送ってきた彼と道ですれ違う?最悪な恋愛の思い出
 恋愛で得られるのは幸せだけではありませんよね。好きな人と付き合えたとしても、最悪な出来事に見舞われるケースもあるはずで...
恋バナ調査隊 2023-10-22 06:00 ラブ
整形美女との結婚話を破談にしたい37歳男、老いるほどいじるでしょ?
「冷酷と激情のあいだvol.165〜女性編〜」では、結婚の話が出ながらも、なかなか具体的な行動に進んでいかない恋人に悩む...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
美意識高い系40女、婚約者とのシラけた夜の生活に努力してるのになぜ?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
不倫沼に陥った女が失う「5つのモノ」友達 仕事 時間 自尊心そして…
 既婚者と不倫をすると、相手の家族を苦しめることになります。でもそれだけでなく、不倫をした当の本人たちが失ったものもたく...
恋バナ調査隊 2023-10-21 06:00 ラブ
遠野なぎこは食い逃げ被害2日後に新恋人…チャチャッと付き合う女って?
 女優の遠野なぎこ(43)が今月16日、自身のインスタグラムで《ルンッ♪が、ルンッ♪な事になりまして。 無事にアプリを退...
愚痴るの、待って!自分の恋愛相談を友達にしないほうが良い4つの理由
 好きな人とうまくいかないときや彼氏とケンカしたときは、つい友達に相談したくなりますよね。でも、相談することにはいくつか...
恋バナ調査隊 2023-10-20 06:00 ラブ
マッチングアプリの恋活要注意!「どこ住み?」は“ヤリモク男性”の手口
 コロナ禍以降、マッチングアプリで恋活や婚活をする女性が増加傾向にあります。真剣な出会いを求める男性ばかりならいいのです...
内藤みか 2023-10-19 06:00 ラブ
えっと、女の武器ってなんですか?さりげなくモテる人の4つのテクに学ぶ
 昔から女の武器を使ってモテる女子には、同性からも「ずるい」と批判の目が向けられてきました。でも、同性から好かれようとし...
恋バナ調査隊 2023-10-19 06:00 ラブ
マジ羨ましい…神のように優しい「神彼氏」の作り方とは?
 友達の彼氏がレストランで毎回ご飯を奢ってくれるって聞いて、「うちの彼、全然そんなことしないよな」と思った経験はありませ...
若林杏樹 2023-10-18 06:00 ラブ
付き合ってもソッコーで破局の謎…恋愛が短期間で終わるタイプの問題点
「好きな人と結ばれてもすぐに別れてしまう」。そんな悩みを抱えている女性もいるのではないでしょうか? 短命な恋愛ばかりだと...
恋バナ調査隊 2023-10-18 06:00 ラブ
貴女はどのディズニープリンセス気分?フェロモンジャッジ愛され香り術
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-10-17 06:00 ラブ
脳内で美化されてない? 元彼と復縁→後悔した女性とそのトラブル
 別れた彼に未練がある女性は復縁を望むでしょう。ただ、復縁しないほうが幸せになれるケースもあります。  元彼に復縁を迫...
恋バナ調査隊 2023-10-17 06:00 ラブ
夫の過去の嘘許せますか?交際人数盛り申告からマジで笑えない婚姻歴まで
 信用している夫に嘘をつかれるのは嫌ですよね。たとえ結婚前の過去の話だとしても、内容によっては不信感を持つでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2023-10-16 06:00 ラブ
「体の相性?子作りには支障ない」結婚延期の不満を切り出せない42歳男
「冷酷と激情のあいだvol.164〜女性編〜」では、プロポーズをしてきた恋人のカズトさん(42歳・仮名)との体の相性が悪...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ