”自信のなさ”を隠したい人ほど見栄を張る
正直なところ、私は他人にどう見られるかをすごく気にします。もっと正直に具体的に言えば、頭がいいと思われたいし、性格が良い人間に思われたい。仕事もすべて順調で、恋愛面や身内との関係もすこぶる好調。そして何より自信がある人だと思われたいです(めちゃくちゃですみません)。
でも、人間の感覚ってすごいですね。どんなにそう見えるように装っても、言葉や行動の端々からにじみ出る違和感を見逃さないんですから。そして「見栄っ張り」だと思われてしまうと、その印象を払拭するのはすごく難しくなってしまいます。だから、もし今あなたに「この人と長く付き合いたい」と思うような人がいれば、自信のなさを隠さずに吐露してみてほしいです。
私がスナックでアルバイトを始めたころ、”若いのに大人と話せる賢さがある”と思われたいあまり、周りのお姉さんやお客さんに対して知ったかぶりをしたことがあります。最初はそれでもなんとかやり過ごせましたが、徐々に歯車が噛み合わなくなり、最後はお客さんに呆れ顔をされたこともあります。その時は焦ったし、繕うのに必死ですごく疲れたことは忘れられません。でも、自信がないことや知らないことを正直に言うようにしたら会話の幅も広がって、お客さんやお姉さんとの距離がすごく縮まったのです。あれはきっと見透かされていたんですよね。
もし同じように、自信のなさから見栄を張ってしまった経験がある方がいれば、どこかでぽろっと「本当は自信がない」と吐き出してみてください。きっと人とかかわるのが少し楽になるはず。まずは独り言からでもいいと思いますよ。
登場人物紹介
モジョ子
自信がほしい主人公。自信がある人を見ると自分と比べてしまって凹みがち。トラ見沢さんが苦手だったが、ちょっと仲良くなれそうな予感。
コミ
モジョ子の先輩。トラ見沢さんの指名ホステス。酔っ払ったトラ見沢さんの姿を見ると「ネコみたいだな」と思っている。
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