デブっちょ勝たん♡ だから猫のダイエットは人間より難しい!

コクリコ 編集者
更新日:2021-07-04 13:22
投稿日:2021-06-27 06:00

保護猫だったのが嘘のような“巨体”ぶり

 生後3カ月弱でわが家にやって来た2匹の保護猫きょうだい

 来た時は天ちゃん(オス)1.4kg、虹ちゃん(メス)1.2kgで、ちいちゃい! かわいい! と思っていたのですが、2歳になった今、天ちゃんは5.2kg、虹ちゃんはなんと6.0kgとなっています。BIG!

 生猫の標準体重は3~5kgだそうで、個体差が非常に大きいのですが、わが家の2匹は「栄養たっぷり」という感じ……つまり太っています。

 そもそも生まれながらの骨格からして大柄ではあるようなのですが、そこに脂肪がついて、お腹周りはたぷっとして、ちょっと二重あごでもあり、まったく野性味を感じないフォルム。元野良猫とは思えません。ジャンプしたり走ったりは軽快にこなしているように見えるのですが、最近は登ったと思った瞬間にキャットタワーから落下することもあり、「太っている自分をコントロールできてないのかな?」と思うこともあります。

ダイエットフードも療養食もNG(涙)

 太っている猫はかわいい。それを売りにしてSNSに投稿している人もいる。でも人間同様、やっぱり猫も肥満では病気になることがあるそうなのです。これ以上太るのは危険、健康的にやせたほうがいいと、どの動物病院でも言われます。「おいしいものいっぱい食べてるのね~」って看護師さんも必ずおっしゃいますが、これはとても優しく注意されているのです。

 満腹感をサポートするフードや、低カロリーのフードというものが販売されていて、わが家の猫たちもこれらのダイエットフードにトライしてみたのですが、虹ちゃんは先天的に腸に問題があり、ダイエットフードを食べると血便が出てしまい、軟便に苦しむことになりました。

 ダイエット系のフードとは、つまり繊維質を多く含む食材で満腹感をサポートしたり、便通をよくするもの。つまり腸にはよくないのです。

 ということで、虹ちゃんにはダイエットフードは厳禁。腸によいとされる療法食を与えているのですが、これはね……カロリーが高いんですよ。しかも獣医さんによると味もとてもよいそうで(おかあさんも食べてみたけど味の違いまではよくわからず)、とにかく食いつきがいい。もりもり食べて、どんどん大きくなっております。

 ヤメテー(byおかあさんと、おそらく虹ちゃんの叫び)。たとえおいしくないフードでもよく食べる女、それが虹ちゃん。彼女が食欲をなくしたのはただ一度、おもちゃの紐を誤飲したときだけです。

食に興味がなさげなのにデブのなぜ

 いっぽう天ちゃんはフードにあまり興味がなく、ご飯の時間になってもふた口ほど食べてはどこかに遊びに行ってしまい、ごきげんで帰ってくるとすべて虹ちゃんに食べつくされている始末。天ちゃんがわが家に来る前、ミルクボランティアさんのお宅で育てられていた当時のお食事動画を見ても、いわゆる「遊び食い」というか、隣の子猫ちゃんのお皿に手を突っ込んだり、どっかに遊びに行ったり……。

 フードに興味がないのは生まれつきなのかもしれません。なのになぜか太っているのは、ものすごく代謝が悪いのか、私の見てないところでがっついているからか。

おかあさんは見守り続けている…

 決まった時間になるとフードが自動で出てくる自動給餌機も販売されていて、それを使えば私が外出中も食事ができて便利なのですが、猫だけで自由に食事をさせると虹ちゃんが2匹分食べまくってもっと太る恐れがあるので、これは使えず。

 面倒ですが毎食自分で計量して与え、食べ終わるまで見守り、天ちゃんが食べない分はその都度片づけることにしています。こんなに気をつけているのに2匹とも太っている。

猫も人間も運動だけではやせない…?

 今の体重から1日に必要なカロリーを計算をして、そこからダイエット中の猫に必要なカロリーを導き出し(だいたい普通の猫に必要なカロリー×0.8倍くらいに)、厳密に計量してフードを与えているのに、どうしても太っている。猫はどんなに運動してもそれではやせられないそうなので、食事で調整するしかないのだそう。困った。

 野良猫は丸1日食べ物にありつけないこともあり、野生で生き抜くのはとても厳しいと聞きますが、うちの猫たちなんて外では1日も生きられないと思います。だっておうちにいれば、どんどんご飯が出てくるのだから。

ものすごーく切実なおやつ問題

 お腹が空いたらフードのお皿に手をつっこむ、フードの入っている戸棚の前で鳴く、おかあさんが朝寝坊しているときは髪の毛をもしゃもしゃかじって起こす、などさまざまな方法で食べ物を要求してくる。あまりにしつこく要求してくると、こちらも面倒になっておやつをあげてしまう(←太る原因、絶対これ)。あんなにカロリー計算しているの……バカー!

 猫が太っている原因はほとんど人間のせい。気を引き締めておやつも食事も減らします。でもね、おやつを手にしたおかあさんは、その瞬間、コンサート会場のアイドルみたいに人気者になれるのです。

 猫たちがきゃーきゃー言ってるんです。そのおやつ、ちゅ~るっていうんですけどね。猫に好かれたいという気持ちとやせさせなくてはという気持ちの間で日々揺れております。

 次回へ続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【動物&飼い主ほっこり漫画】第106回「コテツ妖精になる」
【連載第106回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「秒(ビョウ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「気づかなかった」って本当? ズルさを感じる“忙しい”アピLINE3選。それ、やりたくないだけでしょ!
「忙しい」とアピールされたら、相手に少なからず遠慮したり気を遣ったりしますよね。しかしその心理を利用して、あえて忙しいア...
断捨離、終活…「モノを持たない」って本当に幸せなのか? 65歳童貞が提唱する“ミニマリスト”と真逆の生き方
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...
お前はアイドルグループか? 更年期の味方「HRT」との出会い。婚活ぐらいマッチングが難しいやつめ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
“にゃんたま”族が大行進!「おいしいオヤツはどこにゃ?」思わずシッポがピン♪
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ひとりって、寂しいですか? アラフィフ独女が思う“一人旅”の幸福論。「誰にも気を遣わない時間」はなんて楽しいんだ!
 20代からひとり旅を続けてきた私。気づけば、誰かと一緒よりも「ひとり」でいるほうが、ずっと自分らしくいられる気がしてい...
可愛い顔して暴れん坊!“良縁を結ぶツル”の凄まじい繁殖力と開運パワー。室内で楽しむのもオススメ
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の片田舎でお商売をさせていだいておりますゆえ、応援してくださる農家さんもすぐ近...
上司の「社会人、何年目?笑」にモヤッ。その嫌味、こう返せばスッキリ!私の賢い対処法
 職場で避けて通れない存在、それが「上司」。何気ない一言が嫌味っぽく聞こえる上司にモヤモヤしている人、多いのでは? 面と...
「どんな親なの?と笑われる」キラキラもシワシワも…名前が“生きづらさ”を生む現代。親からの愛にラベルを貼るな
 キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって“名前”の傾向が異なります。名前が“社会的ラベル”になる現代では、名前を...
「ママかわいいよ」息子にほっこり♡ 一方、スクショ拡散のトラブルも…子どものLINE6選
 最近では、子どもでも連絡ツールとしてLINEを使いこなしています。小学生はほのぼのとしたやり取りが中心だったのに、中高...
新人アイドル★にゃんたま君にロックオン! 赤いバラの二重奏がよく似合う
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「女として見れない」にグサッ。私がトラウマ級に“傷ついた一言”6つ。いまだに引きずってます…
 人から言われた一言によって、自分の価値観や人生が変わることもあるはず。傷つく言葉であれば、それがトラウマになったりコン...
【漢字探し】「腕(ウデ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
“モデル級”美猫の大胆ポーズもにドキッ。クールな見返りにゃんたまも♡ 幸せあふれる9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年9月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...