ジムで再会した彼女が指定した場所は
――ドキドキですね。
「はい、キスの日から三日後です。会えない数日間がどんなに長かったか……。
ジムに行くと、すでにR美さんはランニングマシーンでトレーニングをしていました。相変わらず綺麗で、ひときわ目立っていましたね。スリムな体にフィットしたランニングウエアと、ジョギング用のレギンス。僕がさりげなく視線を向けると、彼女もこっちをチラリと見てくれて……でも、素知らぬふりでトレーニングを続けて……。
すでに秘密の恋をしているようで、その日はかなりパワーアップした筋トレができたかな。
本当、男って単純ですよ。
で、彼女の後ろ姿を見ると、形のいいヒップが色っぽくてね……『キスした時、あの細い腰を抱き寄せたんだな』と思うと、もうたまらなくて。
その日も、彼女は休憩室で自撮りをしていましたね。おそらくインスタにアップするんだろうと、のんきに思っていました。
その日は18時に落ち合おうということになったんですが、待ち合わせ場所がまだ未定だったんです。
もちろんキスまで進んだんだから、今日はそれ以上のことをしたいというのが男のホンネです。でも、女性の気持ちを考えると、今日セックスにもつれ込むのは早すぎるかな……という紳士的な思いもゼロではありませんでした。
そんな時、R美さんのほうから『待ち合わせ場所は、ふた駅向こうのA駅にしませんか?』というLINEが来たんです。
驚きとともに、ラッキー!と心の中でガッツポーズをとりました。
A駅周辺にはいくつかのラブホテルがあるんです。キスまで進んだのだから、次は肌を重ねたいというサインだと察しました」
「やっとYさんの肌の温もりを感じられた」
――すごい展開ですね。家庭を持つ男女ならではの急展開でしょうか?
「はい、もしかして彼女自身が欲情したのかも……なんて、都合よく思っていました。
A駅に着くと改札の向こうに彼女が待っていました。細身のパンツにロング丈のカーディガン姿。スタイルがいいので何を着ても似合います。僕が駆け寄るなり、R美さんの手が僕の腕をギュッとつかんで『やっとYさんの肌の温もりを感じられた』って……。
もう言葉は要りません。
僕たちは、手に手を取ってラブホテルの門をくぐりました。
部屋に入ると、すぐさま抱きしめ合いました。
僕の胸元に押し付けられた彼女の乳房が思いのほか大きくて、柔らかくて……久しぶりの感触です。キスも、前回よりもっと激しいディープなものでした。
貪るように唇を押しつけ合い、吸いました。
唾液が行きかい、唾の音が響いて、彼女の『アン……』という喘ぎも色っぽくてね。
もう、たまりませんよ」
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