デート中の不穏な発言、そして…
ーー続けてください。
「その日を境にLINEでの連絡はもちろん、デートを重ねるようになりました。もちろんセックスも……。初めての強制フェラチオは嘘だったかのように、彼とのセックスは充実していました。
でも、ある日のデート中、彼はふと、こんなことを言い出したんです。
『ミニスカートは俺と一緒にいる時だけにしてくれないか』って」
ーーえっ、洋服にNGが入ったんですか?
「はい、彼いわく『C子ちゃんは清楚系で可愛いから、他の男に口説かれないか心配だ。だから、普段はなるべく地味な格好をしてほしい』って。
しかも、私の自宅マンションに彼を招いた時、クローゼットを開けてミニスカートやミニワンピースを取り出し『これは僕が預かるから、僕と一緒の時だけ着てほしい』って勝手に仕分けされたんです」
「ミニスカなんて下品だ!」と怒鳴られ
ーーそんな……。
「私が、『待って……なぜファッションを強制されなくちゃいけないの? ミニスカートって、ごく普通だよ。皆、普通にはいているよ』とやんわり言うと、『君が心配なんだ』と返されました。
私が『心配してくれるのはありがたいけど、ミニスカくらいで……』と言うと、彼、目を剥いてすごい形相になり、『俺の気持ちはどうでもいいのか!』『俺は、君の体が他の男の目にさらされるのがイヤなんだ!』『ミニスカなんて下品だ』と怒鳴られました。
その瞬間、忘れていた親の声がよみがえったんです。
『ミニスカートは禁止』『我が家の恥になるような言動はするな』『いつも正しく優秀であれ』ーー毒親から長年言われ続けたことばが、私の胸を無数の矢のように突き刺したんです。
動悸が止まりませんでした。
私が言葉を発せずにいると、彼は我に返ったように『ごめん、言いすぎた』と謝ってくれました。
で、その夜は私の家に泊まってもらったんです。
初めてのお泊りです。コンビニに行って歯ブラシや下着類を購入し、一緒にベッドで寝ました。そのころには仲直りできたし、おやすみのキスもしてくれたので、安心して寝入っていたんですが……」
深夜のキッチンで見た驚愕の光景
ーー続けてください。
「真夜中、ふと目覚めると、ベッドの隣に彼がいません。
寝ぼけた頭で『トイレかしら……?』と思った時、ドアを隔てたキッチンで物音がしたんです。
嫌な予感に駆られました。
キッチンに通じる引き戸を少しだけ開け、そっと中をうかがって……私、思わず『ヒッ』と息を呑みました。
彼、シンク台を背に床に座り、声を殺して泣きながら、文具用カッターで自分の手首をスーッ、スーッ、といくども切っていたんです」
続きは次回。
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