【日本橋編】個室ラウンジコンへ参戦 “IT地蔵オトコ”に警戒

高輪らいあん 街コンライター
更新日:2019-05-13 16:23
投稿日:2019-04-14 06:01
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高まり、体当たりで恋人探しをスタートさせた。もちろん、マッチングアプリは試したけれど、付き合ったと思ったら連絡つかなくなるなど様々な恐怖体験を経験し、アプリ恐怖症になってしまった。素性の知れないオトコとやりとりするのって不気味だわ。そんな私がポチったのは街コンサイトだった。

照準を絞って参戦

 皆さんこんにちは! 彼氏が出来ないストレスで不整脈気味の高輪らいあん(27)です。素敵な恋愛から遠ざかるフラストレーションが募りに募って、ついに知らない男の人からコクハクされる夢を見るようになりました(末期症状)。

 ということで、銀座コンを猛烈に反省した私は、「人気の年齢幅プラス・マイナス5歳/…『最高の恋人&Newカップル誕生』日本橋街コン」に行って参りました。振り返れば、あの時は年齢の壁を乗り越えられなかったことが最大の失策でした。それを踏まえ、夜空の星の数ほどある街コンの中から、実年齢前後5歳差内の同世代、かつ27歳が最年少になるものを選出。つまり、今回は27歳〜32歳の男女がピンポイントで収集されているスペシャルな街コンなのだ。

 “戦士”としては自分が一番若くなるように最善を尽くした設定であり、これでダメだったらもうムリ! っていうかマジで生きてる意味ない(暴走)。と、とにかく愛の銃撃覚悟で挑んだのでした。

異次元空間が広がっていた

 今回の街コンは「個室ラウンジコン」とかいう形式を謳っているけど、なんだかラジコンみたいだなぁ(ブツブツ)。その仕かけは、だだっ広い雑居ビルの地下フロアに大人2人が横並びで座れるぐらいの広さのある“半個室”のボックスがズラーッと横2列×縦14個も、直線に配置されている。

 正面以外は間仕切りされているため、基本隣の相手の姿しか見えない。えっ、おこもり演出? つーか無機質な空間だから遊園地のSFアトラクションさながらの雰囲気だ。

 スタッフに案内されると、既に男性が座っていた。軽く会釈して奥に座る。というのも、女性は奥に座り、通路側の男性が2分ごとに交代していくシステムなのだ。なんだ最新ホストクラブみたいな仕組み(伝聞)。自分の推しメンを2分で選べってか? よく分かんないけど緊張してきた……。てか2分で人となりを理解できんのか?

関係各位、ペンを持参して参加しましょう

 席に座ると懐かしのプロフィール帳なるものを配られる。その用紙に名前、年齢、年収(女性不要)、職業、性格などを書き込み、どうやら「好きな○○ランキング」は、基本スペックからはみ出た自己アピールに利用するってことらしい。持ち時間が2分しかないので、交換し合って互いの情報をすばやく共有する(せかせか)。

 ってことで、さっそく用紙を埋めようとするも……ない、ないないない。ペンがないのだ。テーブルにも見当たらないので受付まで借りにいく。

「すみません、ペンがないので貸してください」

「ペンの貸し出しは行っておりません。500円になります」

「ほぇ?」

「500円、ちょうだい致します」

 た、たけぇ!! マジで高い……。え、なにここ? ラウンジとか言っちゃって、やっぱり新種のホストクラブなのでは?? いきなりぼったくってきたなぁ……。コレ絶対、業務用(@9円)でしょ。まじでカッスカスなんだけど。どうせ買うなら○リクションペンが良かったんですけど。

 あー腹立って来た。でも仕方ない、ここでアラサー女がだだこねてても怖いだけだし、購入しなかったら一体何しに来たのか本末転倒になってしまう。イラッとしながらも、冷静になった私はおとなしく購入した。

ハイスペック男子の感触は?

 席に戻り、無事プロフィールを書き上げると“2分間面接”がスタートした。

 大手IT企業で秘書をしているというハイスペック田中くん(仮名=32)。素朴な顔をしていて小綺麗な印象。20秒経過して気づいたのだが、田中くん、話す声が異常に小さい。さっきから、ほぼ何言ってるか分かんない……(冷や汗)。私の書いたプロフィールを虫を見るような目で見つめている。

田中くん「好きなタイプ『自分に好意持ってくれる人』ってどういう意味ですか?」

私「あ、えっと、いくら婚活といっても、フィーリングといいますか、相手に好意を持ってもらわないと始まるものも始まらないのではないかと思いまして……」

田中くん「なるほど。自分で付き合いたい相手を選べないってかわいそうですね」

 は?

 いまなんつった? 

 てか第一声それ!? 

 もう一回言ってみ? ん? 自分でオトコが選べないだと?? 全国の女子のみなさん!! 聞きましたか?? いま「カワイソウ」って言われたんですけど!!??  知らないの!? 周りの女子がどんどん結婚していくなかで自己肯定感を失い、周囲への嫉妬や羨望をグッとこらえて飲み込みながら、就活以来の自己プロフィール書いて前向いて婚活するアラサー女に「カ・ワ・イ・ソ・ウ」って一番言っちゃいけない言葉でしょ!!!!

 何様なんだよ、お前は。地蔵みたいな顔しやがって。今のは血が通った人間の発言か? その欠落した想像力とデリカシーのなさでよく秘書が務まるなぁ。あ、IT? ITのことはよく分かってもオンナのことは分からないってか? そもそも分かろうとしたことがあんのかよ。こちとらモテないから来てるって言ってんだろ、バーカ。

 てかペンの代金ってなんだよ。こんなクソと喋るために払ってんの? 歯が全部抜けても払いたくなかったわ。

クソにクソっていってなにが悪いんだよ。クソ。 

 このわけ分かんない“IT地蔵”とは2分話すだけでも苦痛だったが、ヤバいやつは20秒でわかるということを学んだ。

 とはいえ、2分×14ターンはあっという間。あっという間の何の収穫もない殺意しか溢れないラウンジコンをただただこなしたのだった。

 もちろん、成立したカップルもいる(安心してください)。そう、なんと4組! と、ちょっと少ない……。完全なる両思いペアしかカップルになれないルールだったので、もし2番目、3番目にいいなと思ってくれていた人がいたとしても、残念ながら知ることはできないし、自分がいいな~と思っても相手に伝わらないのだ。せっかくの投票形式なのにもったいなくないですかねぇ。

 愛の銃撃をしかと受け取る覚悟で挑んだワタクシでしたが、不覚にも銃撃場に着く前に沼に落っこち、ヒル(ペン)に血を吸われ、這い上がったところに手榴弾(IT地蔵)を食らって完全に戦意喪失してしまったのでした。とほほ。

イライラ度★★★★☆

(次の街へつづく)

高輪らいあん
記事一覧
街コンライター
港区高輪生まれの“陰キャ”独女27歳。都内の花屋で勤務している。プライベートでは黒髪、色白、そしてモヤシのような華奢な身体というモテ要素?を装備し、恋人を作るべく街コンで奮闘する日々。いかんせん顔がマヌケで人の気持ちを逆なでする声のため、他人からは「やる気がない」と思われがちで、男女問わず罵倒されることも……。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


6割の女性が「オープンマリッジ」にNo、でも1割は賛成! “円満成立”するためのカギは?
 最近、「オープンマリッジ」という言葉を耳にする機会が増えています。結婚していても、パートナー以外と恋愛をしてもよいとい...
恋バナ調査隊 2025-12-17 08:00 ラブ
う、羨ましい~! 2025年、最高の恋愛エピソード6選♡ 10歳年下彼と交際、推しの連絡先をゲット
 他人の恋の自慢話なんて聞きたくない! 羨ましくなるだけ! という領域を超え、他人の恋バナでいいから聞きたい! きゅんを...
恋バナ調査隊 2025-12-16 08:00 ラブ
【2025年】私史上最大の“恋愛”失敗談を大告白!貢ぎすぎて借金、既婚者に騙された…
 2025年、恋が実った幸せな人もいれば、失敗に終わってしまった人もいるでしょう。今回は後者のエピソードを募集しました。...
恋バナ調査隊 2025-12-15 08:00 ラブ
「無駄が多すぎる!」だらしない妻に限界寸前の38歳夫。つけっぱなし、出しっぱなし…貯まらないお金にため息
「冷酷と激情のあいだvol.276〜女性編〜」では、日々の出費に細かく指示を出す夫が、その裏では自分だけマッサージやサプ...
並木まき 2025-12-13 11:45 ラブ
「夫の節約は間違ってる!」“おつとめ品”は買いたくない39歳パート妻の不満。働いているのは何のため?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-12-13 11:45 ラブ
「ホテル集合で」って舐めてんの? クリぼっち女の心をエグるLINE3つ。父の優しさが逆にツラい!
 恋人がほしいシングル女子にとってのクリスマスは、独り身を強く実感する日ではないでしょうか? そうした中こんなLINEが...
恋バナ調査隊 2025-12-13 08:00 ラブ
「女の“賞味期限”が気になって…」幸せな一夜が地獄へ。37歳女性を襲った“残酷すぎる”言葉
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-12-12 13:21 ラブ
不安なのはわかるけど!恋愛でやっちまう悪い癖4つ。ネトストでプチ探偵化、スマホチェックは止められない
 悪気はないけど、後で思い返して自己嫌悪になるような“恋愛の悪い癖”。今回はそんな「無意識にやってしまう恋愛のこじらせ行...
恋バナ調査隊 2025-12-12 08:00 ラブ
妹が原因で“2回連続”破談に…。もう結婚は諦めるべき?(34歳、会社員)
 私は最近、彼氏と別れました。理由は私の家族です。私の妹は身体が不自由で病院にもかかっています。しかし、障害者雇用をして...
植草美幸 2025-12-11 11:45 ラブ
「お母さんに会いたい」イブの夜、SNSでの切ない願い。ぼっち女性の“自虐”投稿が生んだ小さな奇跡
 今年もクリスマスが近づいてきました。一緒に過ごす人がいない、と寂しく思っている人のために、ギリギリセーフで素敵な聖夜を...
内藤みか 2025-12-11 11:45 ラブ
なんであの子が!? 高収入男性が「最後に選ぶ女性」意外な4つの共通点。女子力はもう古い?
「絶世の美人というわけでもないのに、なぜ彼女が玉の輿に?」と思ったことはありませんか? 周囲でリサーチを行ったところ、“...
恋バナ調査隊 2025-12-11 08:00 ラブ
トホホ…全部ハズレ!喜ばれなかったプレゼント6選。ブレスレットで夫婦の危機、食料品は“オカンみたい”って!?
 男性に刺さるプレゼントを贈るのって難しいですよね。相手の好みを外してしまうだけならまだしも、場合によっては「もらっても...
恋バナ調査隊 2025-12-10 08:00 ラブ
「とりあえず付き合う」は古い? 恋愛経験ゼロの20代が増えた現代、私たちが見直すべき“たった一つ”のこと
 恋愛未経験の若者が増えているのに、社会だけが“古い常識”のまま止まってはいないだろうか。「まだ?」という何気ない一言が...
おがわん 2025-12-09 11:45 ラブ
プレゼントは自作ラブソング!? 心底がっかりした「クリスマス」事件簿5つ。元カノとLINEはやめてくれ…
 彼氏との素敵な思い出として、クリスマスを思い浮かべる女性もいるでしょう。しかし、その逆パターンもあるもの。「がっかりし...
恋バナ調査隊 2025-12-09 08:00 ラブ
あれ? 10歳上の彼が“おじいちゃん”に見えてきた…私が年上男を苦手になった4つの瞬間
 昔は「年上の男性って頼りがいがあって素敵♡」と思っていたのに、気づけば“苦手”になっていた…。恋愛経験を重ねるうちに、...
恋バナ調査隊 2025-12-08 08:00 ラブ
10年支えた彼と35歳で破局…女たちが燃え尽きた3つのエピソード。立ち直るにはどうする?
 仕事や恋愛に対して、ある日突然プツンと心の糸が切れてしまう「燃え尽き症候群」をご存知ですか? 今回は、恋愛で燃え尽きて...
恋バナ調査隊 2025-12-07 08:00 ラブ