千秋楽アンコールで魔曲「不協和音」の解禁
千秋楽のアンコール、「欅坂46パート」1曲目、有観客では欅坂46最初で最後の東京ドーム公演以来3年ぶりに、魔曲とも呼ばれる「不協和音」の封印が解かれた。紅白でも平手センターで2度披露されるなど、「平手のいる欅坂46」の代名詞のような楽曲だが、平手不在時に2度、菅井がセンターを務めたことがある。
ゆえに、「不協和音」をステージで蘇らせるのなら、菅井センターでしかないだろうと予見できていた。ただ、あれだけ欅坂46で戦闘服のように見えた同曲の衣装は、櫻坂46では違和感しかなく、ファンの間でも「コスプレに見えた」という声が目立った。
それは、いい意味で、だ。彼女たちはすでに、スタイリッシュで大人っぽい衣装を纏う櫻坂46として強くファンに認識されているのだ。
「不協和音」で印象的なサビ前の「僕は嫌だ」というフレーズを、菅井は過去2度の披露で、1度目は「曲の主人公」になって、2度目は「キャプテンとして等身大に」叫んだという。おそらく、この日の渾身の「僕は嫌だ」は後者だろう。
欅坂46時代ではありえない曲順
初めて同曲に参加した2期生も含めて、魔曲「不協和音」を会心の出来で終わらせた櫻坂46だったが、本当に凄いのは同曲から間髪入れずに、爽やかな恋愛ソングである「砂塵」を持ってきたことだ。
全身全霊出し尽くしたはずの「不協和音」からすぐに切り替え、「砂塵」のメロディーに合わせ笑顔で飛び跳ねるメンバーたち。欅坂46時代ではありえない曲順だ。
「不協和音」の「僕は嫌だ」で、キャプテンとしての負の出来事、感情をすべて吐き出し、「砂塵」で7年分の想いを昇華させたようだった。
暗転後、淡いブルーのドレスにティアラを付け1人で再登場した菅井は、場内の観客、そして配信で見守るファンに最後の言葉を紡いだ。
「波乱万丈なアイドル人生」の中で、複雑なグループをまとめることが難しかったこと、色々な言葉でバッシングを受け周りを信じられなくなったことを正直に吐露しながら、支えてくれたファンに感謝した。
また、櫻坂46がこの2年で成長したこと、これから加入する3期生も含め、これからも櫻坂46を応援してほしいことを伝えた。
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