櫻坂46渡邉理佐 卒業ライブで欅坂46の封印曲を解禁できた訳

こじらぶ ライター
更新日:2022-05-26 06:00
投稿日:2022-05-26 06:00

1期生・渡邉理佐が櫻坂46から卒業

卒業コンサートで欅坂46楽曲を甦らせた渡邉/「イオンカード」発表会より(2020年10月)
卒業コンサートで欅坂46楽曲を甦らせた渡邉 /「イオンカード」発表会より(2020年10月)

 渡邉理佐(23)が今月21日、22日に東京・国立代々木競技場第1体育館で行われた自身の「卒業コンサート」をもって、櫻坂46から卒業した。

 前身グループである欅坂46時代を含め、活動約7年で個人単位での「卒業コンサート」が開催されたのは初。2日間で2万4000人を動員し、配信でも多くのファンが渡邉の卒業を見守った。

 MCなどでは、後輩である2期生達が口を揃えて「優しい」「憧れ」「尊敬する」と慕う人望の厚さ、苦楽を共にした同期の1期生が「たくさん支えられた」と頼れるたくましさが垣間見られた。

欅坂46デビュー当時は“冷めたクソガキ”

 そんな気配りの人となった渡邉だが、櫻坂46冠番組「そこ曲がったら、櫻坂?」(テレビ東京)の最後の出演回では、16年の欅坂46デビューから間もない頃の自身について、「めっちゃ尖ってて」「クソガキみたいな」と回顧している。

 たしかに渡邉は、当時在籍していた志田愛佳(23)と2人で、どこか冷めていて一歩引いたような姿勢から「ザ・クール」というコンビ名を付けられていた。

 17年の欅坂46冠番組「KEYABINGO! 2」(日本テレビ系)では、「欅坂46を辞める」というドッキリ報告を志田に仕掛ける役目を担った際、渡邉は「1回辞めたい波が来た時、話したじゃん」と実際過去にあったと思われる発言をしたのち、「涙が出てきた」「泣いちゃう」と泣き始め、「辞めたい、辞めよう」と演技とは思えない神妙な面持ちで、渡邉もいつ卒業してもおかしくないという雰囲気を漂わせていた。

「好きなようにいて欲しい」というメッセージ

 また、同い年でよく相談しあっていたという長濱ねる(23)が19年7月に卒業する際には、欅坂46冠番組「欅って、書けない?」(テレ東)で「無理せず、我慢せず、そのまま、好きなようにいて欲しいなと思います」とメッセージを送られた渡邉。

 他メンバーには、優しくされたり、助けられたエピソードを多く話していた長濱が、渡邉には何か深い意味が込められたような言葉を送ったため、「無理しているのかな、我慢しているのかな」とこれまた不安な気持ちにさせられた。

「頼れるお姉さん」へと成長

欅坂46の3周年記念ライブ後の渡邉と平手/欅坂46渡邉理佐公式ブログより
欅坂46の3周年記念ライブ後の渡邉と平手 /欅坂46渡邉理佐公式ブログより

 しかし、そうした懸念は杞憂だった。グループ活動だけでなく、ファッション誌「non-no」モデルとして個人でも活躍の幅を広げた渡邉は(本人曰く)「クソガキ」から立派な「頼れるお姉さん」的存在に成長していく。

 欅坂46後期は、連続センターで心身を消耗していた平手友梨奈(20)を、パフォーマンスでもプライベートでも非常に近い位置で支えていた。「避雷針」や「黒い羊」という平手が孤独を感じやすいような楽曲で、「抱っこ」という形で彼女を受け止め包み込んでいたのが渡邉だった。

 また、自身の「卒業コンサート」で1期生から「グループがうまくいかない時も軸になって先頭に立ち続けてくれた」と評された通り、平手・長濱という欅坂46ツートップが抜けて以降、人気面や知名度でエース格となった渡邉は、グループ存続の危機や、改名・再デビューという苦しい時期も、強い責任感で屋台骨となり続けた。

 それは、卒業を前に本人が打ち明けたように、「安心して2期生にグループを任せられるようになるまで」との信念から突き動かされていたからだ。

櫻坂46改名後もメンバーの“精神安定剤”に

 櫻坂46に改名以降、運営主導で世代交代が推し進められ、2期生が次々とセンターに抜擢されていく中、その横や後ろでそうしたメンバーを支え、グループに安定感をもたらしていた。

 櫻坂46が20年12月にデビュー以降、4枚のシングルのBillboard JAPAN週間シングル・セールスはいずれも初動40万枚~45万枚を記録しており、女性アイドルとしてトップクラスを維持している。

 これは渡邉をはじめとする1期生の献身的なサポートにより、森田ひかる(20)、山﨑天(16)、藤吉夏鈴(20)、田村保乃(23)といったセンター陣をはじめ、2期生が欅坂46時代とは比較にならないほど自信に満ちた表情でパフォーマンスできるようになったこと、そして何より、欅坂46から櫻坂46になっても渡邉が在籍し続けたことが大きく貢献しているように思う。

こじらぶ
記事一覧
ライター
ジャニーズ、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


長谷川博己「アンチヒーロー」2話目で上昇、レビュー&主題歌も高評価だが…今期ナンバーワンの“本命”に欠けているもの
 長谷川博己(47)主演のTBS日曜劇場「アンチヒーロー」の第2話が21日に放送され、平均視聴率は世帯12.8%、個人7...
2024-04-23 17:03 エンタメ
《見た目重視は女性だけ?》フジテレビ新人"貫禄"男性アナが話題も…TV局の“ルッキズム”志向が明るみに
 20日放送されたフジテレビ系「明石家さんまの推しアナGP」では、フジテレビの新人・上垣皓太朗アナウンサー(23)が話題...
2024-04-23 17:03 エンタメ
長谷川博己「アンチヒーロー」は「VIVANT」超えの予感…リアタイ視聴者も“考察班”も掴むヒットの仕掛け
「光と影の使い方も凝っているなと思いましたね」(テレビ誌ライター)という声もある。14日にスタートした長谷川博己(47)...
2024-04-22 17:03 エンタメ
ガンちゃん登場! 目の前にビール瓶2本…寅子の酒豪ぶりは母のはる譲り説
 本科と呼ばれる明律大学法学部に進学した寅子(伊藤沙莉)たち。法改正が行われ、女子も正式に弁護士になるための試験を受けら...
桧山珠美 2024-04-22 15:40 エンタメ
木村拓哉×工藤静香「来年12月銀婚式」のサプライズは…注目はテレビ番組初コラボかCM共演
 木村拓哉(51)が54回目の誕生日を祝って妻・工藤静香の写真を14日、インスタグラムストーリーズに投稿したことでファン...
2024-04-21 17:03 エンタメ
「366日」、髙橋海人「95」学生服コスプレ繚乱!関口メンディー何留?
 新ドラマを見ていて気づいたことがあります。それは過去と現在を行き来するドラマで、俳優さんたちがそのまま高校時代や大学時...
旧ジャニ事務所に厳しく問われる社会的責任 性被害者はSMILE-UP.救済委に「返信できずに困っている」と吐露
 旧ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏からの性被害者への補償に対応しているスマイルアップ社(旧ジャニーズ事務...
2024-04-20 17:03 エンタメ
大谷翔平の結婚で大誤算…木村拓哉主演ドラマ「Believe」にオンエア前から暗雲
 木村拓哉(51)の主演ドラマ「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日系)が25日から始まる。18日にはキャスト登...
2024-04-20 17:03 エンタメ
指原莉乃に囁かれる“賞味期限”と後輩の猛追 残るレギュラー3本も黄信号の崖っぷち!
 かつて民放各局のゴールデン・プライム帯に多数のレギュラーMC番組を抱え、「指原無双」といわれた指原莉乃(31)。昨年9...
2024-04-19 17:03 エンタメ
今井美樹が夫・布袋寅泰と誕生日旅行 ベッキー、広末涼子は復活も…約30年"不倫の呪縛"拭えず
 英ロンドン在中のミュージシャン布袋寅泰(62)が17日、自身のインスタグラムを更新し、「家族と2度目のサンセバスチャン...
2024-04-19 17:03 エンタメ
すわ、嫁姑戦争勃発か!? 月のもので結束力まで描く脚本の妙
 実際の事件を調べるため、まんじゅうを作ってみることにした寅子(伊藤沙莉)たち。すると涼子(桜井ユキ)が急に謝罪したいと...
桧山珠美 2024-04-19 15:50 エンタメ
「Aぇ! group」のFCはSTARTOでいいのでは? 「SMILE-UP.」の“会員番号”への執着にファンも不信感
 SMILE-UP.(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)が公式サイトで15日、ファンクラブや知的財産権の取り扱い方針を...
2024-04-18 17:03 エンタメ
安達祐実、木下優樹菜…新パートナーがいても交流続ける“元夫婦”に賛否
 下町デートを楽しむ様子など、近況が報じられたのが女優・安達祐実(42)。「FRIDAYデジタル」によると、安達のデート...
2024-04-18 17:03 エンタメ
「お月のもの」ネタ再び、寅子らの生理談議にマスターのヘンな気遣い
 よね(土居志央梨)は貧しい生い立ちを明かし、涼子(桜井ユキ)や寅子(伊藤沙莉)など、同級生らが恵まれていることに憤りを...
桧山珠美 2024-04-18 16:50 エンタメ
キンプリ永瀬廉の歩き方や態度に《何様?》…「東京タワー」インスタにファン“ダメ出し”で荒れ模様
「King & Prince」の永瀬廉(25)主演の連ドラ「東京タワー」(テレビ朝日系=土曜夜11時)が4月20日よりス...
2024-04-17 17:03 エンタメ
愛子さま日赤入社早々のモーレツ…残業報道は否定も公務と両立“休みなし”を心配する声
「とても楽しみました」  14日午前、皇居・東御苑の楽部庁舎で雅楽の演奏を鑑賞された、天皇皇后両陛下の長女、愛子さま。...
2024-04-17 17:03 エンタメ