黒いカーテンの向こうに広がる世界は…
と、気になることをいくつか聞いたところで、本日の会場となる「上野シアター」へと移動します。
地下に下りて、受付に並びチケットを購入。入れ替えなしで途中で外出もできるそうです。通常5000円のところ、女性割ということで3500円。
ドキドキしながら黒いカーテンをくぐると、思ったよりも小さめな会場。全部で30席くらいでしょうか。その分、舞台と客席がすごく近い。この日は土曜日で新井さんの3周年記念イベントということもあり、立ち見もチラホラ。
「プ———!」と開演の合図が鳴ってショーがスタート。新井さんを含む5名の踊り子さんによるステージが展開されます。
舞台の上の踊り子さんは、少女のように無邪気な表情をしたかと思えば、妖艶な雰囲気をまとって再登場したり、音楽も衣装もクルクルと変わって、ぼんやりしていたら置いて行かれそうだ。そうこうしている間に1枚、また1枚と脱いで、一糸まとわぬ姿へ……。
最初こそ間近で躍動する肉体の迫力に圧倒されましたが、だんだんと目が慣れてくるとあることに気づきました。
「横を向いた頭が丸くてがきれい」「足の爪のかたちが可愛い」など、なぜかストリップでなくても見られるようなパーツに目が行くんです。おっぱいや女性器ではなく。
なんでだろう? 同性だから??
よく考えてみると、実際、街中で美しい人を見かけたとしても、同性だからってジロジロと眺めるわけにいかないわけです。それじゃ不審者です。
でもここはストリップ、双方の合意の上で好きなだけ「見る」「見られる」が許された場所。
踊り子さんたちが足を大きく開いて、その姿勢をキープするタイミングがあります。お約束で大きな拍手が起きるんですが、その間、目をつぶっている踊り子さんもいます。
なんとなく、それは「大丈夫だよ。見てもいいんだよ」という踊り子さんからのサインなのかもしれないと都合よく考えました。ここではきっと自分が見たいものを見て、受け取りたいように受け取ればいいのだと。
帰り道、癒されている自分に気付く
ストリップを観に行ったはずなのに、帰り道は不思議と心のどこかが癒されている自分がいました。非日常な空間を体験して高揚しているんだけど、どちらかというとまったりダウナーな気分。
常連さんたちはこの心の安らぎを求めて、何度も通うのかもしれないな……。
今回、私が参加した「新井モーニング」は今後も不定期で開催するようです。気になる方は、新井さんのnoteやSNSをこまめにチェックしてみてくださいね。
(編集M)
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