江戸時代の男娼映画
日本にも男娼映画はいくつかあります。有名なのは松坂桃李さん主演の「娼年」(2018年)です。
ひたすらいろいろな女性客と会い、ご奉仕し続けるなかなかハードな内容の映画ではありますが、イケメンの艶やかな裸が見放題なのでおすすめです(この映画は別記事でもご紹介しています)。
さて江戸時代の男娼映画もあります。「のみとり侍」(2018年・日本)です。
江戸時代でもお金を払ってでも男性としたいと願う女性がいた設定です。
しかしおおっぴらに男娼を名乗るのは、はばかられるため「猫の蚤取り」といった職業名でカムフラージュし、家に入ります。
なんとこの男娼を演じるのは、阿部寛さん! 江戸時代らしからぬ見事な肉体美を拝めるので、これまた眼福な映画です。
そして江戸時代の女性も飢えてたのね……と妙に共感してしまうお話です。
21歳下の娼婦の息子
男娼とは少し立場が違いますが、考えさせられる映画といえば『わたしの可愛い人 シェリ』(2009年・イギリス/フランス/ドイツ)です。
引退した40歳の高級娼婦が、娼婦仲間の19歳の息子・シェリをいろんな意味で可愛がるお話なのです。
母親のお金で自由に生きていたのか、シェリは19歳にして遊び疲れて人生に飽きているかのよう。
そんな彼に人生について教えたり、愛し愛される快感を教えたり……。2人の密着した日々は、まるで男娼を貸切にしているようにも見えます。
年下の男に教え込むだなんて、最高の贅沢ではないでしょうか。いつまでもこの幸せが続いてほしいと思うのに、とある存在が現れてしまいます。
年上女性か、それとも年下の婚約者を選ぶのか
それは、彼の若き婚約者なのでした。彼は年上女性を選ぶのか、それとも年下の婚約者を選ぶのか、続きが気になって画面に釘付けになってしまう映画です。
お金さえあれば、体は手に入るのかもしれないけれど、でも、心は……? 男娼映画にはそんなテーマが含まれていることが多いです。
そしてお金を出してまでオトコを必要とする切なさもすごいです。男性に貢いでしまう女性には、男娼映画は刺さりまくるのではないでしょうか。
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