卵子凍結にはいくらかかるの?
卵子凍結の現状はおおよそ把握できたので、次はクリニックを調べようとしたのですが、これがとにかく分かりづらい……。
まずは不妊治療でも病気でもない独身女性が卵子凍結できるのかどうかを調べるところから始まりました。都内では、10軒ほどのクリニックが該当しました。
気になる料金は、金額が細分化されており、トータルでいくらかかるのか全く分からない。見当さえつきません。
卵子凍結の手順は3段階に大別され、①排卵誘発→②採卵→③凍結と進んでいきます。
各料金は、¥30,000~といった表記で、採れた卵子の数によっても値段が変動するため、終わってみないと正確には分かりません。ザッと見積もってもトータルで60万円、保管料は年間10万円くらいでしょうか。
うーん、高い……。簡単に手が出せる金額ではありませんが、将来の不妊治療に比べれば安いのかもしれません。
クリニックによって、支払い方法は主に2つ。
診療のたびに支払う方法、それにもう1つは前払金制で使用しなかった分は終了時に返金される方法です。採れた卵子の数が多い場合は追加で支払います。
卵子凍結セミナーに参加することに
それにしても、ネットでの情報収集には限界があり、量も正確さも十分ではなかったので、とあるクリニック主催の卵子凍結セミナー(無料)に行ってみることにしました。セミナーは30代の方を中心に、50人ほどが出席していました。
まずは医師より卵子凍結についての歴史や流れ、注意事項など1時間ほど説明がありました。その後30分かけて、培養士から具体的にどのように凍結するのかという説明がなされました。
技術や歴史などの細かい情報、年齢による妊娠率(自然妊娠・体外受精)のお話などグラフを用いて分かりやすく端的に説明されたので、卵子凍結をすることはすごく合理的で早めにすることが大事なのだと理解しました。あの妊娠率や卵子の老化のグラフってはじめて見る人には結構衝撃的なものだと思います……。
その後、女性5人に加えて医師もしくは培養士を入れた6人グループでの質問会も行われました。参加者は既婚と未婚がちょうど半分ぐらい。既婚者での凍結を希望する理由は、すでにタイミング法などの妊活はしているけれども、今後もうまく行かなかった場合に備えて先に卵子だけでも凍結しておいた方が良いのか、というものでした。
私はピル使用者だったため、ピルを飲んでいても凍結ができるのかと尋ねると、「ピルは排卵をストップさせるため服用をやめる必要がある」と言われました。飲むのをやめて3回目の生理が来たタイミングで凍結の手順に入ることが可能との説明を受け、その日からピルを飲むのをやめることにしたのです。
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