生理に悩む女性のために、薬剤師が生理を早く終わらせる方法の有無や、生理周期をズラす方法、生理の不快感を軽減する方法を紹介します。
1. たくさんの大事なイベント!でもその頃に生理の予定が…
今回は、ユリカさん(30歳/仮名)からのご相談です。
「えりのさん、助けてください! 仕事納めの日に大事な会議で発表することになって、翌日からは彼と久々の旅行の予定があるんです」
「あら、素敵じゃない。何か困っていることはあるの?」
「実は、その頃に生理が始まるんじゃないかって思っていて…。私、生理痛が重い方なので今回も大変なことになるんじゃないかと不安なんです」
いつも生理のときには具合が悪くなるから、今回も会議やイベントが台無しになるのではないかと不安そうな様子のユリカさん。
「それは大変ね…。生理がその頃に始まるのは確定しているの?」
「…それが、わからないんです。恥ずかしながら、自分の生理周期の測り方がわからなくて…。でも、この年齢だから周りの人に今さら聞きづらくて…」
生理にまつわる悩みが多い様子のユリカさん。
これは放っておけません!
2. 生理周期の見極め方は?
「生理周期を知っておくことで、今後の予定を立てやすくなったり、生理痛を軽減しやすくなったりするわ」
「え、生理周期って生理痛の軽減にも役立つんですか?」
「そうよ、把握しておくと何かと便利なものなの。まずは自分の生理周期を見極めるために、基礎体温をつけることがおすすめよ」
「基礎体温って…?」
「基礎体温とは、朝目が覚めたときに起き上がらず、寝たままの状態で舌の下に婦人体温計を入れて測る体温のことよ。
基礎体温を測ることで、自分の女性ホルモンの変動や生理周期を計算できるの。基礎体温は生理が始まると低くなり、生理から約2週間後の排卵日に高くなるわ。
そして、さらに約2週間後の生理が始まる日まで高い状態が続くの」
「なんか複雑ですね…。毎朝測るのって大変そう…」
「そうね。でも、基礎体温を測っておけば排卵日がわかり次の生理の日程が計算できるから、事前に生理前の準備ができるでしょう」
「それは便利ですね!」
「そうよ。それに、基礎体温をつけることで他にもメリットがあるの。たとえば、排卵があっても生理が始まらずに体温が高いままなら妊娠の可能性が高いと考えられるわ。
逆に、排卵日になっても体温が上がらない場合、過度なストレスやダイエット、喫煙が原因で無排卵月経という状態になっている可能性が高いと考えられるの」
「なるほど…。生理周期がわかると色々と便利なんですね。でも、生理予定日がわかったときにイベントが既に入っている場合、どうしたらいいのでしょうか…」
「それについては、今から解説するわね」
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