そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。悩みはずばり、「更年期」について。更年期の症状は遺伝するものなの…?
1. 更年期につらそうだった母…症状や重さは遺伝する?
今回は、ハルエさん(42歳/仮名)からのご相談です。
「えりのさん、更年期ってすっごくつらいんでしょうか…」
「症状やつらさは人によるけど…どうしたの? 不安なことでもあるのかしら?」
えりのボスの優しい問いかけに、ハルエさんは不安そうな顔で気持ちを吐き出します。
「私の母の更年期症状が重くて、ずっとつらそうだったので不安なんです。親子で体質とかが似ることもあるっていうし、更年期のつらさも似るなら不安だなって…。それと、前に出産経験がないと更年期がつらくなるって噂で聞いて…。うちは子どももいないですし、それで余計に不安になっちゃって…」
どうやら、ハルエさんは更年期について調べた結果、不安になってしまったようです。
これは放っておけません!
2. 更年期に向けて知っておきたい知識
「更年期、得体が知れないからこそ不安でいっぱいです…」
「じゃあ、まずは更年期の基礎的なことを知りましょう」
真っ青な顔をしているハルエさんにえりのボスは優しく言います。
「まずは、更年期の時期ね。更年期は閉経前後の5年、計10年間を意味する言葉よ。個人差はあるけど、50歳前後で閉経を迎える人が多いから、45~55歳くらいに更年期症状が出る人が多いといわれているわ」
「それだと、私もそろそろですね…」
「更年期の症状は頭痛やめまい、動悸や発汗量の増加、むくみや吐き気、関節痛や手指の痛み、尿失禁のように多岐にわたるわ。このような身体的な症状だけではなく、イライラや不安感のように精神的な症状が出る人もいるの」
「私の母も動悸や吐き気がつらそうでした。 あとイライラして、人が変わったように見えて…」
えりのボスの説明を聞いて不安そうな様子のハルエさん。そんな彼女に、えりのボスは優しく語りかけます。
「安心して。確かにホルモンの分泌量が変化することへの影響の受けやすさは、親子で似ることがあるわ。だけど、更年期の症状やつらさはそれだけでは決まらないの。普段の生活や更年期症状への対処法、抱えているストレスの大きさなどで変わってくるから、自分の母親やお姉さんの更年期症状がつらそうでも、そんなに心配をする必要はないわ」
「そ、そうなんですね…」
「妊娠についても、出産経験の有無が更年期症状に影響することはないわ。大切なのは正しい知識を身につけること。そして、更年期症状が出たときに無視せず、きちんと自分自身のケアをすることよ」
「そう言ってもらえると、少し安心できます!」
表情が明るくなったハルエさんに、えりのボスは続けます。
「それじゃあ、更年期が来たときに向けて、やっておきたい対策を知っておきましょう」
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