親を介護施設に入所させるメリット3つとは
罪悪感を感じている人に知ってほしい、介護施設へ入所するメリットをまとめました。
認知症同士の交流ができる
一昔前の介護施設といえば、拘束ベルトで固定され続けたり、罵声を浴びせられるような場所というイメージがあったと思います。一度入所したら最期までその人らしい人生を送ることができない場所。そんなイメージが確かに存在しました。そのような介護施設も当時は本当に存在していたようですね。
しかし、現在は介護保険法の施行により、そのような行為はほとんど見受けられなくなりました。多くの施設がその人の一生に責任を持って介護を行っています。
ひとつのフロアに個室が持て、自分の家具を搬入することもできます。身体面や精神面に異常がないのであれば、介護施設から車で買い物に出る高齢者だっていますよ。そうした明るい介護施設では、多くの高齢者が活き活きと暮らしています。だからこそ、同じ認知症同士や高齢者同士の会話も弾みやすい環境があるといえます。家族以外の誰かと交流を持てることは、本人だって心強いはずです。
「うちの母はあまり人付き合いが得意ではないのですが……」という相談をいただいたこともあります。多くの場合、それは若い時の話だったり、単純に近所付き合いが苦手だったケースが多く、介護施設に入れば気の合う友達を見つけることも多くあると筆者は断言できます。
介護施設に来る人はそれぞれ事情があったり、身寄りがいなくなって寂しく暮らしていた人たちであることが多いからです。介護施設に入所する人は、「人との交流が欲しい」と思う理由がそれぞれ多くあります。そのため、仲良くなりやすいところがあるはずです。
親とのいい距離を保てる
介護施設に入所してもらうことで、親といい距離感を保てるでしょう。面会は時間が空いた時でもいいので、「親が危険だから見に行かないと」というプレッシャーが存在しなくなります。自分に余裕があるときは、外食するご家族も多くいますし、長期休暇があるときは泊まりがけで遊びに出られることもあります。
親の介護を義務感でする必要がなくなるので、イライラしたり悲しくなったりすることが減るはずです。介護施設に入ったことで、サークル活動など夢中になれることを見つけて、面会に来た子供を「ちょっと待ってて」と待たせる親もいるくらいです。ご家族が「父の生活は充実しているんですね!」と嬉しそうにしていたのが印象的です。生活の基盤がそれぞれ整っているというのは、お互いにいい影響があるでしょう。
たくさんのプロが集まるのが介護施設
介護施設には、ケアマネージャー(実際に行われる介護サービスをプラニンニングする人)や理学療法士や作業療法士。看護師や、介護士と実に多くのプロが集う場所です。
定期的に往診医を呼んでいる施設も多くあります。このことから、些細な不安も解消しやすく、ご家族も一人で悩むことがなくなります。
また、すぐ近くにいつも専門知識を持っているプロの人がいることは、本人にとっても安心した生活になるでしょう。
介護施設への入所に罪悪感を感じる必要はない
介護施設への入所を罪悪感からためらってしまう人は多くいます。現代の介護施設は多様化し、施設それぞれ特色が際立つので、ご家族が思うように「かわいそう」なんてことは全くないのです。
むしろ、介護施設と共に介護できる面ではメリットしかないでしょう。自分が辛い時こそ、介護施設への入所を考えてみてくださいね。
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