「ばけばけ」で注目の阿佐ヶ谷姉妹の“姉”渡辺は公立女子校の超名門「宇都宮女性」出身

更新日:2025-10-15 17:03
投稿日:2025-10-15 17:00

【続・あの有名人の意外な学歴 】#6

 阿佐ヶ谷姉妹(お笑いコンビ)

  ◇  ◇  ◇

 9月末から始まった2025年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」で声の出演だけながら重要な役割を果たしているのが阿佐ヶ谷姉妹。ヒロイン(高石あかり)とその夫(トミー・バストウ)を見守る蛇(渡辺江里子=53)と蛙(木村美穂=51)を演じている。かつて“仮想姉妹”といえば、その代表は叶姉妹だったが、今はこの2人。バラエティー番組のディレクターは「各好感度調査でも上位にランク。画面に欠かせない存在になっている」と話す。

 姉役の渡辺は栃木県宇都宮市の出身。サラリーマン家庭に育った。小中は近所の公立。「成績は間違いなく良かったはず」と推測するのは市内の大手学習塾のスタッフ。というのは、彼女が進学したのが県立宇都宮女子高校(通称「宇女」)だったからだ。創立は1875年。現存する国内の公立女子高ではもっとも歴史がある名門だ。

「栃木で男子なら県立宇都宮高校、女子なら宇女が双璧。偏差値も70と非常に高く、中学の成績がクラスで1番とか2番の子が行く高校」(同)

 毎年、難関の国公立大や医学部に合格者を送り込んでいるが、渡辺はがり勉タイプではなかった。宇女での彼女は趣味に生きる少女だった。演劇、ギター、落語といくつものサークルに入って、高校生活を謳歌した。なお、落語研究会での高座名はメガネをかけた雰囲気がジョン・レノンに似ていたので「じょん・のれん」と決まった。

 大学は明治大文学部に進学。以来ずっと、コンビ名の由来となった東京・杉並区阿佐谷に住んでいる。4年の時、柄本明が座長を務める劇団東京乾電池の研究所に入った。そこで、のちに相方となる木村と出会った。研究所には1年間通った。最終試験に通れば劇団に残れたが、2人とも選から漏れた。

■“妹”の木村は洗足学園高校音楽科から内部進学

 妹役の木村は神奈川県相模原市の出身。渡辺と同様、サラリーマン家庭に育ち、小中は地元の公立校に通った。雰囲気もよく似ている2人だが、唯一違ったのは、渡辺には弟がいたのに対し、木村は一人っ子だったことだ。「ほんのちょっとだけ渡辺よりお嬢さま度が高い」(前出のディレクター)といわれる木村は幼少の頃からピアノを習っていた。その流れで高校からは女子校の洗足学園の音楽科に入った。その後、同校は完全中高一貫となり、音楽科も廃止している。木村が在学していた頃はのんびりした校風だったが、今は超進学校として知られる。今年の東大合格者数は28人で全員が現役合格。最難関の理Ⅲも2人含まれる。

 木村は洗足学園短期大(現・洗足こども短期大)音楽科に内部進学。ピアノを続けていたが、徐々に練習量は減少。演劇がおもしろくなり、ピアノへの情熱は薄れていった。

 東京乾電池の選考に残れなかった2人はコールセンターや事務職など、別々に働いていたが、交流は続き、2007年に阿佐ヶ谷姉妹を結成。それから11年後、「THE W」で優勝すると、一気に花開くのである。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

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