伊集院光も困惑…TBSラジオ「スペシャルウイーク」復活も"敏腕社長"の残した負の遺産から抜け出せず

更新日:2025-11-01 17:03
投稿日:2025-11-01 17:00

 TBSラジオの迷走が止まらない。最近5年、首都圏の聴取率調査でニッポン放送やTOKYO FMの後塵を拝して低迷。2001年から約20年間もトップを張ってきた"元王者"は10月20日から26日までの聴取率調査週間で「スペシャルウイーク」(SW)を復活させたが……。

「今さら感が漂ってましたね。SWはレーティング調査の期間に大物ゲストを呼んだり、リスナープレゼントを増やしたりして、数字を上げようという作戦の名称です。どのラジオ局も取り組んでいますが、TBSラジオは三村孝成社長時代の18年秋に廃止。理由は予算が増えるためで、"コストカッター"の三村社長が手をつけたとささやかれています」(ラジオ関係者)

 これに猛反対したのが、"ラジオの帝王"と呼ばれる伊集院光(57)だった。再三にわたって自身の番組「伊集院光とらじおと」「伊集院光 深夜の馬鹿力」で疑問を呈し、三村社長を"敏腕"と呼んだ。

「本気で"敏腕"と受け取るリスナーはいなかったと思いますよ。三村社長は19年春に聴取率調査で同時間帯トップの『荒川強啓デイ・キャッチ!』を終了させ、"改革"を断行した。しかし、TBSラジオは21年6月に聴取率調査の首位から転落。それ以降、4位も珍しくなってしまった」(同前)

 三村氏は23年6月に社長を退任後、会長に就任した。しかし、営業担当者が広告主に無断でCMの内容を差し替えて放送していた問題を受け、昨年9月に退任している。

「SWの復活は、三村氏の影響が及ばなくなったからとも言われます。しかし、大きな予算はつかなかったそうです。これについて、伊集院さんは10月13日放送の『深夜の馬鹿力』で疑問を投げかけていました。局内は困惑が広がってますよ。だって、『大物を呼べ』『プレゼントを増やせ』というSWを再び始めるのに、新たな金は出さないんですから。現場の士気を上げろというほうが無理でしょう」(別のラジオ関係者)

■早朝の生島ヒロシ、朝の伊集院光、昼の赤江珠緒、夕方の荒川強啓の看板コンテンツがなくなり…

 三村氏はいなくなったが、現経営陣も"コストカット"の意思は引き継いでいるようだ。

「この7年でTBSラジオは大きく変わってしまった。早朝の生島ヒロシ、朝の伊集院光、昼の赤江珠緒、夕方の荒川強啓などの看板コンテンツがなくなり、新番組を始めるも軌道に乗っていない。ジェーン・スー、荻上チキ、ライムスターの宇多丸という局を代表するパーソナリティーはいますが、番組の時間帯や放送分数がよく変わるので、熱心なリスナー以外は聞く習慣がなくなりやすい。編成に問題がある」(同前)

 長寿番組の「森本毅郎・スタンバイ!」で何度も代役を務め、いずれTBSラジオで帯番組を始めると思われていたライターの武田砂鉄は、10月から文化放送で「武田砂鉄 ラジオマガジン」というワイド番組のパーソナリティーを務めるようになってしまった。

「TBSラジオの油断でしょうね。いつでも声を掛けるチャンスはあったし、枠だってありましたよ。どこかに慢心があったと言われても仕方ない。これから、TBSラジオはさらに厳しい情勢になるかもしれません」(同前)

 三村元社長のコストカットは「貧すれば鈍する」という格言を体現してしまったようだ。

  ◇  ◇  ◇

 2025年1月に突如としてTBSラジオを追い出された生島ヒロシ。関連記事【もっと読む】生島ヒロシ降板騒動は起こるべくして起きた!コンプラ違反が当たり前…大物司会者のヤバイ言動の数々…では、本人の失脚がいかに必然的だったかについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


大魔神・佐々木主浩さんとの大雨の釣行が、稲村亜美さんにとって釣りが好きになる転機に
 私の釣りデビューは2018年のテレビ番組がきっかけです。  釣り好きのタレントさんが中心になって、沖縄の久米島でマグ...
2025-11-01 17:03 エンタメ
創価学会「芸術部」は連立離脱でどう動く? 元創価学会の長井秀和氏が読み解く公明党の将来
 元創価学会で、芸能人らによる「芸術部」にいた西東京市議の長井秀和氏(55)は宗教二世の立場から、学会や公明党の暗部を批...
2025-11-01 17:03 エンタメ
今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール
 今田美桜(28)が、ファンたちとの貴重な交流の機会である「今田美桜スペシャルイベント2025」の、突然の延期を先日発表...
2025-11-01 17:03 エンタメ
河島英五さんは、優しく包み込むような温かい雰囲気でその場の空気を変えてしまうような存在感のある方
【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#264  河島英五さん   ◇  ◇  ◇ 「酒と泪と男と女」「時代おくれ」など...
2025-11-01 17:03 エンタメ
近藤真彦が高校進学時に堀越ではなく明大中野に決まった背景にジャニー喜多川氏のトラウマ
【続・あの有名人の意外な学歴 】#14  近藤真彦(歌手)   ◇  ◇  ◇ 「近藤真彦(61)もジャニー喜多川...
2025-11-01 17:03 エンタメ
「国宝」大ヒットの裏で映画界の惨状…テレビが製作にかかわるデメリット
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  先日、映画や配信ドラマなどを製作するプロデューサーとゆっくり話をする機会があっ...
2025-11-01 17:03 エンタメ
松坂桃李、横浜流星…若手俳優の登竜門「戦隊ヒーロー」のママ需要の影響と"戦隊内不倫"報道の余波
 テレビ朝日系で放送されている特撮ヒーロー「スーパー戦隊シリーズ」が、現在放送中の49作目「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャ...
2025-11-01 17:03 エンタメ
深田恭子、痩せすぎ? “43歳目前”の「フライデー巻頭グラビア」に集まってしまった杞憂
 女優の深田恭子(42)の“43歳目前グラビア”が話題だ。10月31日発売の写真週刊誌「フライデー」において巻頭グラビア...
2025-11-01 17:03 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“違和感”、その正体が判明。運命の鐘ではなかったけれど
 ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションがとれず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)...
桧山珠美 2025-11-01 12:45 エンタメ
創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち
 四半世紀に及ぶ自民党との連立を解消した公明党。「集票マシン」とも呼ばれた選挙での影響力は、お笑いタレントの久本雅美(6...
2025-10-31 17:03 エンタメ
【火の華】自衛隊の隠蔽問題から飛び出した兵士の苦悩と愚行の物語
【孤独のキネマ】  火の華   ◇  ◇  ◇  2016年、北アフリカ南スーダンでPKO活動中の自衛隊が襲撃を受...
2025-10-31 17:03 エンタメ
葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出
【続・あの有名人の意外な学歴 】#13  葵わかな(女優)   ◇  ◇  ◇  10月12日に始まったドラマ「す...
2025-10-31 17:03 エンタメ
勝村政信の“不倫疑惑報道”に残る違和感…別居15年で「離婚調停中」と口説いた名脇役の複雑事情
「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の“加地先生”など、名バイプレーヤーで知られる勝村政信(62=写真)...
2025-10-31 17:03 エンタメ
大悟が“次のお笑い界のドン”で決まり? フジ「酒のツマミ」終了は強固な存在感の証左か
 フジテレビ系バラエティー「酒のツマミになる話」が年内で終了することが明らかとなった。同番組は、2021年4月にレギュラ...
2025-10-31 17:03 エンタメ
フジテレビ「酒のツマミ」放送当日の差し替えに疑問…松本人志さんのコスプレは企画段階でわからなかったの?
【テレビ局に代わり勝手に「情報開示」】  これ、困ったもんですよねぇ。松本人志さんは「活動自粛」をしていただけなわけで...
2025-10-31 17:03 エンタメ
どうする米倉涼子? 復帰への残された道は「人権救済」の民事訴訟か「記者会見」
「本来、人権救済を申し立てるべきなのは、この人ではないか…」などの声もある。いま、芸能界で窮地に追い込まれているのが、女...
2025-10-31 17:03 エンタメ