洋服や小物は不安な時に持つお守りみたいなもの
結論から言うと、幼少期に女の子のファッションや小物を好むのに性別は関係ありません。子どもの服や持ち物を選ぶ基準は、お気に入りだからという理由のほかに、気持ちが安心するものを自然に選んでいます。
子どもにとっての一番の安心はお母さんです。なので、安心を得るために、お母さんが着ている服になんとなく近いものを選ぶ時があります。お姉ちゃんがいる男の子となると“お姉ちゃんとお母さんが身につけているもの”“お姉ちゃんばかりお母さんと同じでずるい”となるので、その傾向はより強くなります。
また、構ってほしい表れとして「それを着るの!?」と驚く家族の反応を見て楽しんでいたり、親とは違う自分の意思を主張し、認めてもらうことで自分という存在を確認している場合もあります。
子どもの不安について、いつも通っている保育園に行くだけなのに何が不安なの? と思うかもしれませんが、子どもは時に漠然とした不安に襲われる瞬間があります。保育園にかかわらず、子どもは大人と比べて新しいことや馴染みのないものに触れる瞬間が多く、好奇心と不安が入り混じる生活を送っています。
その不安を少しでも解消するべく、身に付けるもは安心できる組み合わせのものを選んでいます。
服の着心地は? お気に入りの服以外は着たくない
女の子の洋服でなくても、いつも同じ服を着たがったり、絶対に着たくない服が子どもにはあります。その理由は精神的な理由のほかに着心地も関係します。新品の服より、少し着込んだ服の方が生地が柔らかく、馴染みやすいからという理由もあるので、何回か洗ってから着させるのも1つの方法です。
よくあるのが、タグがあたって痛いという理由です。着ている最中に脱ぎたがる子どもの首を見ると、ちょうどタグの部分が当たって赤くなっているのをよく見ます。
そのほか、保育園で私が経験した出来事で言うと、Tシャツに書いてある恐竜の絵が怖いと泣いて嫌がる子どもがいたり、テレビの悪役がプリントされているTシャツをある日突然嫌がったり。これはもう、ほっこりエピソードですが、子どもの心はそれほど繊細だということですね。
自分で選ばせたりリメイクするのもいい
忙しい朝は子どもに服を選ばせる余裕がなく、ついお母さんが選んでしまいがちですよね。そんな時に「僕はこれ!」と女の子の服を出されると、「こっちにしない?」と男の子の服を提案したくなるものです。
しかし、朝の葛藤ほど疲れるものはありません。その場はすんなり受け入れて、もし気になる場合は、保育園に着いたら着替えようと提案するなどして乗り切りましょう。
女の子の服をそのままリメイクし、いつも持ち歩けるものに変身させると満足する場合もあるので、こちらもぜひ試してみてください。
まとめ
幼少期の男の子が女の子の服を着たがることはそこまで珍しくありません。
もし、子どもの心の変化があったとしても、その違和感を感じるのは小学生辺りからと言われています。
子どもが着たいという服や小物はできるだけ受け入れてあげて、安心感を得られるようにしてあげたり、個々の主張を大切にしてあげてください。
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