新型コロナへの感染が怖い…“厳重警戒”を始めた人の対策3選

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-02-28 06:00
投稿日:2020-02-28 06:00
 新型コロナウイルスへの警戒が強まっています。手洗いや消毒、人混みを避けるなどの予防策が推奨されていますが、混乱が広がるなか「ウチはもっと厳重に対策しています」という人も。
 厳重警戒を開始した人たちの対策を3選ご紹介します。

1:引きこもりできる環境を整備

「肺炎になるのが怖いので、ほぼすべての外出を控えています。仕事をしていますが、リモート勤務が可能になったので、引きこもって収束を待ちたいです。

 ひとり暮らしですが、日々の買い物はネットスーパーとオンラインショップを活用。友達とはLINEで連絡しあっているほか、仲のいい子とはビデオチャットで、おしゃべりしています。

 運動不足がイヤなので、家でできる筋トレを一日30分。あとは普段できない床の拭き掃除をこまめにして、運動の代わりにもしています。

 外に出られないのは退屈ですが、うっかり感染してもイヤなので、しばらくこもります」(35歳女性/IT)

 ◇  ◇  ◇

 自宅にこもって感染を避けたいと考えている人も多いですよね。引きこもりできる環境が整った時点で、外出を徹底的に控えている人も出てきています。

2:夫婦で家庭内別居を開始

「ウチはカミさんが妊娠中の上に持病があるので、とにかく家庭にリスクを持ち込みたくない。だけど僕は会社員。いまだ通勤電車を使っています。

 妻は専業主婦なので自主的に外出も控え、買い物もネットスーパーを活用。これは、ウチにウィルスを持ち込むとしたら俺だな……というプレッシャーを感じ、精神的にもほとほと疲れてきました。

 そこで、しばらくの間は、家庭内別居を徹底することに決めました。

 リビングやキッチンは共用ですが、寝室も分けて食事の時間も変えています。

 もちろん手洗い、うがい、消毒などの基本的な予防策も徹底していますよ。でも、ひとつ屋根の下で暮していれば、万が一のときはリスクも大きい。

 マンション暮らしなので、できることは限られますが、とにかく妻には感染させたくないですね。手元にある持病の薬が切れる前に、収束してくれればいいのですが……」(40歳男性/不動産)

 ◇  ◇  ◇

 家族が妊娠中だったり持病があったりすると、予防にもより敏感に。神経質にならざるを得ないでしょう。

3:家庭にウイルスを持ち込まないよう物理的に離れた

「通勤に時間がかかり片道1時間半、電車に乗っています。ってことは、普通に一日あたり3時間くらいは、人混みにいるのと同じことですよね。正直、怖いです。

 それに、うちの会社があるビルは窓が開かない仕様なので、外気を使った換気ができないのも怖いです。

 妻の勤務先は早々にテレワークが決まったのですが、僕の勤め先は業種的にテレワークが不可能だし、シフト次第で時差通勤も微妙。これじゃあ家庭にウイルスを持ち込むとしたら俺だなって思い、対策を強化しました。

 子どもに感染させても嫌だし、ちょうど、空き家になっている実家の関係の建物があるので、僕だけ、しばらくそこで生活することにしました。

 同じような環境の仲間は、職場の近くにウィークリーマンションを借りて、通勤電車に乗らないで済む対策を考えてるって言っていましたよ。早く収束してもらいたいです」(40歳男性/サービス)

 ◇  ◇  ◇

 いま、日本中が不安と混乱のさなかにある、と言っても過言ではないのかもしれません。長期戦も予想されますが、ウイルスは目に見えないからこそ、やむを得ず家庭での対策を強化している人も増えています。リスクを軽減できる方法をそれぞれが選択することも、個人でできる感染対策と言えそうです。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「お受験したい」6歳娘の言葉にアタフタ。“公立で十分”は親の勝手な思い込みですか?
 それは、現・小学1年生である我が娘・ミオリ(みーちゃん)が保育園年長の夏であった。彼女は突然、母である私にたずねてきた...
エモすぎ注意!平成女児グッズ、何が好きだった?シール帳にロケット鉛筆…あの頃の思い出エピ【流行語大賞ノミネート】
 2025年の新語・流行語にノミネートされた「平成女児」というキーワード。平成時代に女児だった人たちがが大好きだった文化...
神聖なる“にゃんたま”様、願いを叶えて…!「世界中のネコ様が幸福でありますように」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
それ“和牛”違いですよ! コントのような「おばさん」二人の会話に更年期の私が救われたわけ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
失敗ばかりの「ミモザの鉢植え」、成功の秘訣は“マニュアル外”の育て方にあり? 4年目で気づいたコツ
 晩秋の風がひんやりと肌を撫でるころ、ワタクシの中でそわそわし始める植物がございます。それはずばり、ミモザちゃん。 ...
一生ついて行きます! 職場にいた“理想の女上司”エピソード集「とにかく帰っていい」の言葉に泣いた…
 あなたにとって「理想的な女上司」とはどんな人物ですか? 漠然としたイメージ、あるいは具体的な条件などはあるでしょうか。...
LINEの誤爆で思い出す、中学時代の“ある事件”。女子同士の「手紙回し」にあった残酷な一面
 あの頃の手紙は、今のSNSより不器用で、でもずっと真剣だった。速さに追われる時代に、言葉を選ぶ“間”の大切さを思い出さ...
え、私の息子はどこに? 義母のインスタで知った“孫”格差。プレゼントやお年玉にも露骨な線引きが…
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
 “にゃんたま”の不敵な笑みにノックダウン!「キミはどう撮るのかな?」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【漢字探し】「椛(モミジ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「お漏らししたのよ〜」って何歳の話!? 実家で震えた家族のありえない言動5つ。結婚・出産話もしんどい…
 楽しみにしていた連休、久しぶりの実家。でも実際に帰省してみると、想像以上に精神的ダメージを受けることも少なくありません...
プチプラハンガー戦国時代!結局100均が最強だった。セリア、ダイソーで“ちょうど良い”ピンチ&アーチ型を発見♪
 ハンガーへのこだわりは、MAWAのハンガーを購入してから。使いやすく、型崩れしないハンガーに感動。そこからMAWAを買...
賞味期限じゃない?ホステスが“客のボトル”を捨てるワケ。キープされる常連の条件
 みんさんはボトルキープってしたことありますか? なんかかっこいいですよね、いかにも「常連」って感じが出ますし…。 ...
こんなはずじゃなかった!“イメチェン失敗”の切なすぎるエピソード。頑張りすぎて「整形?」
 過去、イメチェンに失敗したことはありますか? メイクにファッション、ヘアスタイル……思い切って踏み出した結果、思いがけ...
キラキラ輝く猫さまの曲線美…見よ、これが太陽系に輝く“にゃんたま”だ!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
は? 遅刻するのは「待たされたくないから」!? 常習者の謎ムーブ5選。待たされる気持ちにもなって!
 人と待ち合わせをしたら時間を守るのがマナーです。でも、中には約束時間を守れず、毎回遅刻してくる人も…。今回は、毎回のよ...