壇蜜さんが語る“猫愛” 飼い猫スフィンクスとの馴れ初めと今

コクハク編集部
更新日:2021-04-09 06:00
投稿日:2021-04-09 06:00
 女優・文筆家・グラビアタレントなどマルチに活躍中の壇蜜さんは、「猫大好き芸能人」としても知られています。一緒に暮らしているのは、つるんとした外見とユーモラスな性格が愛くるしい猫種スフィンクス。愛猫ちゃんとの馴れ初めから、日々の暮らしまで、溢れる“猫愛”を壇蜜さんに語ってもらいました。

猫が寝相まで指導してくれた

 私と一緒に暮らしている猫はスフィンクスの久石(クインシー)。ジャズミュージシャンのクインシー・ジョーンズから名前をいただきました。8歳になりますから、もう熟女の部類でしょうか。

 スフィンクスは毛のない猫として知られていますがとても珍しい種で、なかなかお目にかかることはできません。私はお台場の猫博覧会で初めてスフィンクスを実際に見て、なんと抱っこまでさせていただきました。薄い被毛が、実家にいるロシアンブルーとはまったく違っていてうっとりしました。

 そんなスフィンクスが、まさか板橋のペットショップにいるとは思いませんでした。高額ではありましたが、ここで出合ったのもご縁だと思い、うちに迎えることにしました。

 彼女は物おじせず社交的で、とても飼いやすい猫です。スフィンクスの飼育は手がかかるとも思われていますけれど、特別なことは必要なく、丈夫な猫です。

 久石はいつもちょこんと行儀よく座っていることが多く、だらけているところはほとんど見かけません。私のほうはダラダラするのが好きなので、ちょっと申し訳なく思います。

 寝るときも同じです。私は寝相が悪く、前科もあります。昔、寝相が悪くて猫をはじいて押し出し、猫も私も流血した経験があります。でも、久石がやって来てからはずいぶん状況が変わりました。彼女は私の枕元や足元などで寝るので、無意識に「ここに猫がいるから動かない」という感覚が養われたように思います。猫が私の寝相まで指導してくれたようです。

猫との生活が自分の自信にもなる

 久石はまた、飼い主の気持ちをわかる能力に長けています。時々私が家で仕事に追われていると、邪魔をすることもなく清野さん(編集部注:夫の清野とおるさん)の足元で寝ています。

「しょうがないと思ってるんだね」と清野さんは苦笑いしています。聞き分けのよい猫です。母は久石のことを「猫ができている」と言います。飼い主として誇らしいです。

 コロナ禍で猫と一緒の時間が長くなりましたが、「爪が伸びるの、こんなに早かったっけ?」と思いました。爪とぎはストレス発散のためにすることが多いですよね。

 私がステイホームしていて、ごはんを出したりトイレ掃除をしたり、何でもしてくれる人がずっとそばにいるから、ストレスがなく爪とぎをする必要がなかったのだと思います。とはいっても、自分が「その気分じゃない」というときは、私が声をかけても知らんぷりしています。心のシャッターを開けたり閉めたりするのを見て、私はそれを無条件に受け入れるだけです。

 手に負えない生き物の面倒をみて、ちょっとでもこちらを向いてくれたら、報われた気持ちになります。猫と一緒に生活できていることが、私の自信にもなっています。

▽壇蜜(だんみつ) 1980年、秋田県生まれ。タレント。東京の小中高大一貫女子校を卒業し、日本舞踊師範、調理師など数々の資格を取得。多彩な職種を経験後、29歳でグラビアデビュー。以後、テレビや映画などで幅広く活躍。著書に「三十路女は分が悪い」「壇蜜日記」など。夫は漫画家の清野とおる。

(日刊ゲンダイ臨時特別号「日刊ニャンダイ」記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


大変さをわかってよ~! 子持ち女性がモヤッとしたLINE集。無神経な発言しちゃってない?
 女性の交友関係は、結婚や出産を機に大きく変わっていくものです。特に大きな変化となるのが、出産。お互いに話題や興味関心の...
27歳女優が“猫”ブームに思うこと。保護猫活動を通して感じた「命」に対する決意
 配信ドラマ『全裸監督』やロングランヒットを記録した主演映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わ...
気まず…円満退職する6つのコツ。「転職先を言っちゃダメ」ってなんで?
「転職先が決まったけど、今の職場に報告するのは気まずいな。なんとか円満に退職したい…」と悩んでいる人、集合! ...
ポケモンカードは“億越え”も!? 最新「トレカ事情」に驚愕。発掘したドンキーコングは一体いくらになる?
 トレーディングカードを集め出したきっかけは「CNPトレカ」という最新技術を組み込んだ斬新なトレカがきっかけ。  ...
猫さまについて行くと… 草むらの先には“にゃんたまの里”があるのかも
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「丸顔でかわいい」はOK?NG? 相手を不快にさせる“外見いじり”7つの要注意ワード
 何気なく発したそのひと言、もしかすると「外見いじり」だと捉えられるNGワードかもしれません。昔は軽い冗談や褒め言葉とし...
2025-07-17 08:00 ライフスタイル
夏の納会、どうする? 幹事の “苦労あるある”と負担を軽くするコツ
 会社の飲み会、友人同士の集まり、歓迎会に送別会。イベントの数だけ“幹事”は存在します。「幹事を任されるのは、信用されて...
黄色いドライフラワーで「金運」アップを! 置いちゃいけないNGゾーン。埃まみれは問題外です【専門家解説】
 お花を飾りたい気持ちはある。それなのに…気づけば水は干上がり、葉っぱもカリカリ。そんな経験ございませんか?  ワ...
毎日バレー2時間って部活か!?地獄の「PTA役員」5つの体験談
“PTA役員”と聞くだけでゾワッとする保護者は少なくないはず。その理由の大半は、このような地獄体験が待っているからでしょ...
大容量コスメで“損”をする? お金がたまらない人がやりがちな「美容アイテム」のワナ【美容家監修】
 物価高なのに、所得は満足に上がらない我が国ニッポン。その影響は、日々の美容費にも。  しかし「おトク」だけを意識...
夏休み目前! 旅行で失敗したこと、2位は「移動」問題。老体に“夜行バス”はもう無理~
 旅行中、「ここは節約しよう」とケチったことであとから後悔した…なんて経験はありませんか? 「なんであのとき、もうちょっ...
スキマに夢中な“にゃんたま”くん、向こうに何が見える?「もう一つの世界があるにゃ」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
あれ、意外と楽しい? PTA役員をやってよかったこと6選。変な校則を改定、学校のマル秘情報もゲット
“PTA役員”と聞くと、「なりたくない」「面倒くさそう」とネガティブな感情が湧く保護者が多いでしょう。しかし、「なってみ...
キャー!ガチで恐ろしかった5つの体験談。義父が亡くなった日、義母がニヤリと笑っていた
 あなたがこれまでの人生でいちばん怖かった出来事はなんでしょうか? 霊的な体験、人間の恐ろしさなど、今回はさまざまな“ゾ...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第100回「お散歩のバイトだワンワン」
【連載第100回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
独身と既婚、正反対な女ふたりの悲しい共通点。高級ディナーより“551の肉まん”が羨ましい理由
 実久は妻子ある男性と交際をしているが、その日は彼に「仕事が入った、先に行っていて」と言われ、大磯のプールリゾートに先乗...