夫が妻に突然の離婚宣告…決定打となったのは“清潔観の違い”

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-04-03 05:53
投稿日:2021-04-03 05:50
冷酷と激情のあいだvol.34〜女性編〜」では、コロナ禍に突如として夫から離婚を突きつけられた妻であるYさんの戸惑いをご紹介しました。では、Yさんの夫であるUさんは、いったいなぜ離婚を突きつけたのでしょうか。

コロナ禍で露呈した清潔感の違い

 今回、お話を聞いたのは、Yさんの夫Uさんと親しいOさん。Uさんが離婚をしたことを知っていて、詳しい事情を知っているとのことでした。

「Uさんとは、コロナ禍に入ってからも何度か話をしていました。本人からは、実はコロナ禍になる以前から『離婚したいんだよね』って話は聞いていたんですUさんが言うには、奥さんであるYさんと清潔感が合わないってことが離婚の決定打らしいです。

 食器の洗い方、掃除の仕方から洗濯物の洗い方に至るまで、とにかくUさんから見ると奥さんは不潔にしか見えないってずっと悩んでいましたよ。

 ぶっちゃけた話、僕からするとUさんが潔癖なんじゃないの?ってレベルの話も多いので、奥さんがかわいそうだなぁって思っていましたが、離婚をするほどまでUさんが思い詰めていたと知り、よほど苦痛だったんだなぁと感じました」

テレワークがストレスを増長させた

 夫婦双方がテレワークになり、一緒に過ごす時間が増えたことで、Uさんの妻へのストレスは増す一方だったと聞いていると語るOさん。

「『家にいるだけだから』って理由で、奥さんが2日に1回くらいしか風呂に入らなくなったことで、離婚を決めたって聞いています。

 もともとレスではあったらしいんですけど、そんな奥さんと一緒に暮らしていく自信がなくなったって落ち込んでいましたね。

 僕は、夫婦は色々あるのが普通だから、そのくらいで離婚なんてしないほうがいいってアドバイスはしたんですけど、Uさんの意思は固かったです。

 奥さんに離婚の話をしたけれど聞き入れてもらえないって相談があって、その数日後には弁護士を依頼したってLINEが入っていました。

 そこまで本気なら、もう止められないなって思ったので静観しましたけど……。

 正直なところ、そんなことって言ったら怒られるかもしれないけれど、生涯を添い遂げるって決めた相手と、その程度のことで離婚しちゃうんですね……」

 別の女性の存在でもあるのかと思い、Uさんにそれとなく探りを入れてみたこともあると言うOさん。しかしUさんは「女は懲り懲りだし、自分より清潔感のある女性と出会える気がしない」と言っていたのだそう。

潔癖症の夫といるよりは…

「正直、僕から見るとUさんの潔癖は尋常ではない気がしますね。病院に行ってみるのを勧めましたが、本人がどうするかはわかりません。

 奥さん、落ち込んでいるんですか? そりゃそうですよね……。友人として、Uさんを説得できればよかったんですけど、できませんでした。

 でも、そんな夫とずっといても奥さんも疲れるでしょうし、他にもっといい人が現れて、幸せになってもらいたいですね……」

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「自分に似た人が寄ってくる」は幸せな恋のチャンス!3つの理由と活用法
 過去の恋愛で「自分に似た人が寄ってくるな」と感じたことはありませんか?「類は人を呼ぶ」という言葉がありますが、実は心理...
恋バナ調査隊 2024-12-16 06:00 ラブ
51歳だけど結婚する気はあるの? “高齢”独女に未来の夫と家族は必要か
 パートナーなしの51歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で処女を卒業し、現在はフリーで自分の時間を楽しんで...
mirae.(みれ) 2025-02-24 09:58 ラブ
「妻はそういう人だから」部屋を漁られ、グッズを見られても平静を装い続ける49歳男の諦観
「冷酷と激情のあいだvol.225〜女性編〜」では、妻に隠れてセルフプレジャーに励む夫に嫌悪感と不快感をあらわにする由香...
並木まき 2024-12-14 06:00 ラブ
「夫がセルフプレジャーにご執心…」許せない42歳レス妻、別居計画を企てる
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-14 06:00 ラブ
秘密を共有する男との不倫に沼った34歳主婦「映画のヒロイン」気分の天国から地獄に突き落とされ… #2
 共通の知人の葬儀で再会した男性と不倫に発展した春美さん(34歳主婦/子供アリ)。お相手は、春美さんがOL時代にスナック...
蒼井凜花 2025-03-03 19:13 ラブ
恋愛ってぶっちゃけお金がかかる!物価高だからデートもコスパ重視。大人も楽しめるスポット6選
 幸せなひとときを過ごせる恋人とのデート。でも、ぶっちゃけお金がかかる(泣)。付き合いの長い彼氏や旦那さんとであれば、低...
恋バナ調査隊 2024-12-13 06:00 ラブ
お悩み:事実婚じゃダメですか。籍を入れない不都合ってあるの?(48歳女性)
 48歳女性のS子です。士業に就いており独立していることもあって、20代30代は結婚に憧れることはありませんでした。 ...
植草美幸 2024-12-13 06:00 ラブ
臭い、臭すぎる!「夫の加齢臭」どうする問題、穏便かつ効果的な対策は?
 40代を超えると途端に気になるのが夫の加齢臭。寝室の枕や洋服などの臭い加齢臭対策に奮闘している妻も多いはず。今回は、妻...
クリスマスにこそ恋活・婚活するべき! 40代経験者が「絶好の穴場」と断言する納得の理由
 季節はクリスマス。一緒に過ごすパートナーがいない人には少し寂しいシーズンです。  しかし、この時季を逆手にとって...
内藤みか 2024-12-12 06:00 ラブ
旦那の白髪問題。夫よ、なぜ染めない? 波風立てず説得する4つの対処法
「旦那が白髪を染めないので困っている」と悩む妻は多いようです。確かに、時間とお金をかけて白髪を染めても、またすぐに白くな...
恋バナ調査隊 2024-12-10 06:00 ラブ
絶対ダメ…! それでも不倫しそうになる瞬間、未遂で終わった4つの理由
「不倫は絶対ダメ」と頭では分かっていても、つい心とカラダが揺れ動いてしまう瞬間ってありますよね。  今回はそんな“不倫...
恋バナ調査隊 2024-12-09 06:00 ラブ
心底がっかりしたクリスマスプレゼント5選。男は女心を1ミリもわかってない!
 彼氏や夫からのクリスマスプレゼントには「どんなものであっても嬉しい!」と言いたいところ。ですが、正直「え…これ⁉」とが...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
忙しい男性からのLINEの頻度は? 愛情の強さがたっぷり詰まったやり取り3つを覗き見♡
 忙しい男性と交際中の女性に、彼とのLINEを見せてもらいました。「彼からの連絡が少ない」と不安に駆られている女性は必見...
恋バナ調査隊 2024-12-08 06:00 ラブ
「離婚で大金払う? 勘弁してよ」運試しで結婚、年下妻からの“三下り半”を待ち望む50男
「冷酷と激情のあいだvol.224〜女性編〜」では、夜の生活にまつわる苦痛を理由に新婚4カ月目、すでに夫との離婚を考えて...
並木まき 2024-12-07 06:00 ラブ
初夜は入籍初日。再婚した夫の要求に絶望する39歳女性「まだ4カ月、でも離婚したい」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-07 09:08 ラブ
【漫画】36歳サレ妻、私死んだの? ガラケーのゴングが鳴り、第2の人生が動き出す『私の夫と結婚して』#3
【『私の夫と結婚して』あらすじ】  たった一人の親友と浮気をした夫。それでも足りず、2人は私を殺した――。理不尽な死を...