結婚したら安泰なんてウソ? 他人に人生を預けるリスクとは

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-04-05 06:00
投稿日:2021-04-05 06:00
「結婚したら、自分の人生はパートナーがどうにかしてくれるかも」——。今思えば無意識下でそう思っていた時期が私にもありました。この将来への漠然とした不安は、結婚すればなくなるものなんでしょうか。
 この漫画の主人公・リコちゃんは、知り合いから「男に依存するのをやめたら? 最後に残るのは自分だけなんだから」なんて言われてしまいました。自分の人生を振り返るリコちゃんですが……?

自分の人生の舵取りは、あなたにしかできません

 結婚したら、残りの人生なんとかなる! 結婚前の私はどこかでそう思っていたのかもしれません。離婚してから気がついたのですが、どこまでも他力本願で身勝手だったな……と振り返って思います。

 でもね、結婚は魔法でもなければ、ゴールでもないんですよね。こんな甘っちょろい考えをしていたから、離婚につながってしまったのかもしれません。

 他人に自分の人生を預けるのは、大変なリスクを伴います。精神的・経済的に自立していないと、万が一離婚したくなっても実行に移せず、我慢を強いられることになります。

 また、自分の人生に主導権がない人は他人をコントロールしがちです。自分で人生の方向性を決められないから、他人を思い通りに動かそうとするんですよね。中には自由に生きている人を見て羨んでは、不満をためてしまう人もいます。

 打算的に生きることが悪いことだとは思いません。それでも、自分の人生を他人に丸投げしてしまうのはリスクが大きすぎると思うんです。

「最後に残るのは、自分だけ」。このことに気がつくのは、家庭や愛を失ったときかもしれません。それでも私は、このことに気がついてようやく自分の人生が始まったような気がしました。残念ながら、人生に大逆転なんてないんですよね。地道にコツコツと積み上げていくしかないんです。

 いつだって破壊と創造はセットです。タダでは起き上がらないような人が私は好きですし、そうありたいといつも思っています。

登場人物紹介

リコ
離婚から立ち直りたいアラサー。立ち直ってきたと思ってたけど新しい彼とうまくいかなかったり、なかなか人生迷走中。ノラちゃんにも風太くんにも、痛いところ突かれちゃったのかもしれないなぁ……。

リコの元旦那
20代の若い女と不倫をした末、リコと離婚。一生あなたを守りますってプロポーズしたのに……言葉って信じられないね。

柏原さん
リコの彼氏で会社の同僚。重度のアイドルオタク、アニメオタク。最近リコさんとすれ違っている気がする。

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

ラブ 新着一覧


妄想は自由です!アプリもいいけど憧れる「ロマンチックな出会い方」6選
 現代の出会いの場といえば、マッチングアプリ。昔はマッチングアプリでの出会いはマイナスのイメージが定着していましたが、今...
恋バナ調査隊 2023-09-10 06:00 ラブ
結婚から介護まで直滑降かも…すごい年上を好きになったら覚悟すべきこと
 自分よりも年上の男性には、包容力や安定感など、なんとも言えない魅力がありますよね。10歳以上、年の離れた男性と結婚する...
別れたら彼女が不憫でしょ? セックスレスと冷めを自覚する30男の葛藤
「冷酷と激情のあいだvol.159〜女性編〜」では、半同棲中の恋人・カズナリさん(31歳・仮名)に対して、夜の生活を「生...
並木まき 2023-09-09 06:00 ラブ
夜のベッドインは「褒美デー」限定! 年下男調教中の34歳女が漏らす不安
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-09-09 06:00 ラブ
タトゥーの入った彼と恋愛、そして結婚…心配する周囲との付き合い方は?
 最近では、ファッションとしてタトゥーを入れる人が増えていますよね。とはいえ、まだまだ日本はタトゥーや刺青に厳しい国とい...
恋バナ調査隊 2023-09-08 06:00 ラブ
現実ってやつは残酷です…久々のデートで“おじさん化”した夫にドン引き!
「この人と一生一緒にいたい!」と思って結婚した夫。しかし、長い年月が経てばそんな夫への想いも見方も変わるもの。今回は、久...
恋バナ調査隊 2023-09-08 06:00 ラブ
年上女性好きは質問3つで見極め!新妻の約4人に1人が姉さん女房の朗報
 アラフォーになってから婚活を始める女性が増えています。そうした女性たちのなかには「どうしても年下の男性がいい」と、譲れ...
内藤みか 2023-09-07 06:00 ラブ
待て待て待て、金銭感覚の壊れ具合もA5級!高い買い物をする夫の対処法
 結婚してから、節約して将来のために貯金をしている人は多いですよね! それなのに、ある日突然、夫が相談もなしに高い買い物...
恋バナ調査隊 2023-09-07 06:00 ラブ
知った気になってない?「ドМな男性」の特徴と付き合い方のお作法
 男性には、女性に対し「守りたい」と思う庇護(ひご)欲が備わっているため、Sっ気のある人が多い傾向にあります。ですが性格...
恋バナ調査隊 2023-09-06 06:00 ラブ
好きな人ができない…でも結婚したい人が取るべきアクション
 学生時代や20代の頃は恋愛に対して前向きになれていたのに、年齢が上がるごとに億劫になってしまう傾向ってありますよね。 ...
若林杏樹 2023-09-06 06:00 ラブ
「つまり」「要するに」でまとめたつもり? “せっかち夫”に対抗する方法
 人によって性格は千差万別。のんびりマイペースな人もいれば、せっかちで1秒も待てない人もいます。  今回は、せっかちす...
恋バナ調査隊 2023-09-06 06:00 ラブ
セルフプレジャーはむなしい行為なの? 固定概念を変える方法を伝授
 SNSでセルフプレジャーについて発信を行っているので、女性からDMをもらう時もあります。  そこで気になったのが...
豆木メイ 2023-09-05 06:00 ラブ
生理前後にムラムラするの、私だけ? 女性の性欲が強くなるメカニズムとは
「生理前になるとなんだかムラムラする」「生理後はセックスしたくてたまらなくなる」など、生理前後で性欲が強くなる女性は多い...
恋バナ調査隊 2023-09-05 06:00 ラブ
貴女の度数は? オスを引き寄せる「フェロモンジャッジ」に挑戦!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-09-05 06:00 ラブ
私が結婚したのは「貝」なのか? 夫との会話レス対処法3つ
 夫婦に関する悩みの中でも、特に最近増えているのが、夫婦の会話がないというお悩み。離婚原因にもつながりかねないので、なん...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ
ティッシュペーパーの地元相場をあえて聞く!「既婚男性の見抜き方」5つ
 付き合っている彼氏の様子がなんだかおかしい……。そう感じることはありませんか? 女の勘が働くと、理由がなくても違和感を...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ