もう自分には何も残ってない…? 絶望の淵で頼れるものとは

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-04-26 06:00
投稿日:2021-04-26 06:00
 自分には何もない…もう人生投げ出したい! 離婚は、人によっては絶望経験ですよね。この連載を始めてから「離婚をして自分には何もなくなってしまった」というお便りをいただく機会が何度かありました。そんな絶望のどん底状態にいるとき、一体何にすがればいいのでしょうか。
このマンガの主人公・リコちゃんも、自分には何もない……と落ち込んでいる様子。そんなリコちゃんは、友人たちの人生を見て何を思うのでしょうか?

すべてを無くしても残ったものこそ、あなたの人生の支えになる

 私も結婚当時は家庭が一番大切だと考えていたので、離婚協議中は「もう生きる意味がなくなってしまう……」と割と本気で絶望していました。

 でも不思議と、どん底で絶望するほどに、自分の救いとなるものも見えてきます。たとえば私の場合は、絶対に表現を仕事にしてやるという意地であり、目標が支えになりました。

 ある友人の場合は、趣味で通っていた好きなバンドのライブが、自分の居場所になったといいます。メイドカフェに通うことが人生を変えるきっかけになったという方もいました。人生で一番つらいときに駆けつけて寄り添ってくれる友人は一生の宝だと思うし、親御さんが親身になってくれる方もいるでしょう。

「私には、もう何も残ってないんです」

 離婚は人生屈指の大きな喪失イベントなので、そうした感じてしまうのも仕方ないことです。でも、よく目を凝らして見てください。たった1つでも、何か残るものがあなたの隣にないでしょうか。

 その残った何かこそが、今後のあなたの人生を支える希望の光になります。絶望の最中にいても輝いているその光は、ちょっとやそっとじゃ消えないし、あなたを見捨てないからです。どうかその希望の光を見逃さず、光の方へ走っていってみてください。

 抽象的になってしまいましたが、どん底でも残ったものにしがみついてみましょう。それこそが、離婚というどん底から立ち直るためのきっかけとなってくれるはずです。

登場人物紹介

リコ
幸せの絶頂が一転、離婚から立ち直りたいアラサー。立ち直ってきたと思ってたけど新しい彼とうまくいかなかったり、なかなか人生迷走中。弱った人間に寄ってくるのは、怪しい宗教の勧誘やヤリモク男ばかり……こんな私に残ってるものって、一体何なんだろう?

七味さや
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漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

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