長続きするカップルや夫婦は「一緒にお風呂に入らない」理由

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2021-06-01 06:00
投稿日:2021-06-01 06:00
 恋人と過ごすバスタイムは、なんだか幸せなイメージがありますね。流行する恋愛映画で、カップルで一緒にお風呂に入っているシーンを見て、憧れたことがある人もいるかもしれません。 
 しかし、本当に長続きするカップルは、恋人と一緒にお風呂には入らないのです。お風呂に入ることで失う幸せとは――?

「お風呂シーン」は男性に現実を突きつける

 たしかに、漫画やドラマ、映画で見るカップルのお風呂シーンには憧れるだけの「多幸感」があります。一緒に身体を洗って、バックハグで湯船に使って……一緒に日常を楽しむ姿に、理想の結婚生活感を見出す人もいるでしょう。しかし、現実のバスタイムはもっと残酷です。

 映像作品の中では、お風呂中でもしっかりメイク済みの女優さんたち。でも、現実で一緒にお風呂に入る時はもちろんすっぴんで、髪の毛もびっしょり。なかなか「かわいい自分を演出」というわけにはいかず、どちらかというと「ありのまま、生まれたままの自分」を晒すことになります。

 もしも男性が「恋人とのお風呂」に幻想を抱いているなら、その憧れを壊すことになってしまいます。仮に「ありのままも受け入れてほしい」と思っているとしても、それを毎日見せる必要はないはず……。熟年夫婦になるまでは、たまの温泉旅行で一緒に貸し切り露天に入るくらいの方が、特別感を保つことができます。

飾らない姿を「日常」にしすぎると…

 一緒に同棲したり、結婚したりすると、すっぴん姿やオシャレをしていない自分を見せることが日常になってきます。それはもちろん当たり前のことですが、はだかの姿を「当たり前」にしてしまうのはまた別の話です。

 日々、目の前ではだかのあなたが、せっせと髪を洗ったりしていることが当たり前になってしまうと、ベッドに入った時にも、特別感がなくなってしまいます。

 日本のカップル・夫婦の「レス問題」は社会現象としても深刻な問題です。相手のことを家族としてしか見られなくなってしまうと、レスに陥りやすくなっていきます。

 一緒にバスタイムを過ごす様子は、理想の家族像としては大切かもしれませんが、お互いのことを異性として大切にしていきたいなら、お風呂に一緒に入るのは熟年夫婦や子持ち家族になってからのお楽しみにしてはどうでしょうか。

衛生面が気になってしまうとトラウマに…

 お風呂の時間の使い方は、意外と人によって差が大きいものです。

 洗髪や洗体、時間をかける人はたっぷり時間を使いますし、サラッとしか洗わない人は一瞬で終わらせてしまいます。もちろん、世の中には「湯シャン」など、ボディーソープで体を洗うことが全てではないという考えもあるくらいですから、お風呂で洗う箇所や時間に対する衛生観は、人にとって大きく違ってくる部分なのです。

 もし衛生感覚が違っていたとしても、「もっとちゃんと洗ったほうがいいんじゃないの」とはなかなか言いづらいもの。生理的な部分にトラウマを感じてしまうと、その後のコミュニケーションにも響いてきます。

 女性の場合、お風呂場でムダ毛の処理をする人もいると思いますが、衛生面に関わる部分はあまり深く知りすぎず、気づいたらキレイになっている、と思ってもらっているくらいの方が、お互い気に過ぎないですむことも。

バスタイムは思うより「パーソナルな時間」

 そう考えると、映画やドラマで憧れる光景と比べて、現実のバスタイムはとってもパーソナルな時間です。

 自分の体型をさらしながら、洗髪中はオールバック状態。メイクも落とした状態で、デリケートゾーンやムダ毛のケアをする時間でもあったりします。これらは自分をケアする自愛の時間ではありますが、やっぱり誰かに見せたい姿ではない、美しくなるための努力の時間なのです。

 ホテルや旅館に泊まった時など、特別な時に一緒に湯船に浸かることは、日常的な姿から離れているのでいいかもしれません。

 長く男女関係が続いているカップルや夫婦ほど、こういう「わきまえ」をしっかり持っていて、はだかを見せる時の特別感を大切にしているものです。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「離婚か義母と同居か、それが問題だ」究極の二択を迫られ右往左往する52歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.213〜女性編〜」では、夫を連れて実母のもとで暮らしたい妻・有紀子さん(48歳・仮名)の心情...
並木まき 2024-09-21 06:00 ラブ
「そうだ、実母と同居すればいい!」夫とふたりきりの生活が窮屈な48歳女性の計画
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-09-21 06:00 ラブ
シンパパとの仲が「♡」に進展したLINE3選。距離を縮めたくなる女性にある共通点が!
 1人で子どもを育てるシンパパに、恋愛感情を抱いている女性もいるでしょう。ただ、気持ち的にも時間的にも恋愛する余裕がなさ...
恋バナ調査隊 2024-09-21 06:00 ラブ
真田広之も“シタ夫”組…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点
 9月15日、米ロサンゼルスで行われた「第76回エミー賞」で、俳優の真田広之(63)が主演・プロデューサーを務めたドラマ...
前代未聞の妻子&不倫相手とのW同時旅行。56歳眼科医が講じた計画は#2
 信一さん(仮名・56歳眼科医/妻子アリ)は、地元のスナックで知り合った美香さん(仮名・46歳無職/夫と死別・子供なし)...
蒼井凜花 2024-09-20 06:00 ラブ
夫婦喧嘩でも絶対に言わないほうがいいNGワード5選。破滅を招きます…
 夫婦喧嘩をしている時は相手の言動に心底腹が立つものですが、何を言ってもいいわけではありません。夫婦喧嘩にも絶対に使って...
恋バナ調査隊 2024-09-20 06:00 ラブ
子なし夫婦の老後の不安。後悔はなし、幸せな未来のために今からできること
 結婚をしてもさまざまな理由で「子なし夫婦」として生きていく人はたくさんいます。でもなかには「老後はどうしたらいいのだろ...
恋バナ調査隊 2024-09-20 06:00 ラブ
増えるアラフィフからの婚活。60代男性とお見合いした50代女性が悟ったことは?
 アラフィフで婚活を始める女性が増えています。同い年か年下の男性を希望する人が多いのですが、結婚相談所からはシニア層ばか...
内藤みか 2024-09-19 06:00 ラブ
40代独女が「彼氏欲しい」と思う瞬間、「やっぱりいらね」と思う瞬間
 40代でバリバリ仕事をこなし、自由な生活を満喫している独女たち。でも、ふとした瞬間に「あぁ…彼氏が欲しい」と実感するこ...
恋バナ調査隊 2024-09-19 06:00 ラブ
「彼氏→夫」呼び名チェンジに大照れ♡ 結婚の実感ない新米夫婦のほっこりLINE3選
 同棲期間が長かった人や、結婚式を挙げていない人などは「結婚したけど全然実感ないな」と感じる人が多いといいます。 ...
恋バナ調査隊 2024-09-19 06:00 ラブ
女性が好きぴにやりがちな激ウザLINE8選。「返事ちょうだい」で既読スルーをちくちく指摘とか!
 気になる男性に送るLINE。顔が見えない分、積極的にアプローチできるからと相手の気持ちも考えずにLINEを送っていませ...
恋バナ調査隊 2024-09-18 06:00 ラブ
令和世代の恋愛まではリバイバルならず? 昭和・平成との違いにびっくり
 時代の移り変わりとともに、恋愛観にも変化が出てくるもの。今回は令和世代の恋愛について、昭和・平成時代との価値観の違いを...
恋バナ調査隊 2024-09-18 06:00 ラブ
元夫とやり直して大丈夫? 明暗クッキリ「離婚からの復縁」経験者が語るリアルなその後
 一度関係が破綻した元夫と、再びうまくいくことはあるのでしょうか? 「元夫とやり直したい」と考えている女性は、経験談を参...
恋バナ調査隊 2024-09-17 06:00 ラブ
レス歴10年。夫に女性として見られていない私は“モチベ維持”のために最重視していること
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  気づけば、...
豆木メイ 2024-09-17 06:00 ラブ
サレ妻からシタ夫への復讐4選。覚悟次第では内容証明送付で社会的に抹殺する手も
「旦那に不倫された、仕返ししてやりたい!」とシタ夫にイライラしている女性必見! 今回は、サレ妻が夫にできる復讐方法をピッ...
恋バナ調査隊 2024-09-16 06:00 ラブ
旅行中の夫婦喧嘩の地雷5選。信じられん! キャバクラ夫に不機嫌妻…エピソードから学ぶ
 楽しみにしていた旅行中に夫婦喧嘩が勃発するのは珍しくありませんよね。それまでの計画やワクワクが台無しになり、最悪の思い...
恋バナ調査隊 2024-09-16 06:00 ラブ