スメハラは恋人しか気づけない? 100年の恋も冷めるニオイ話

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2021-06-08 06:00
投稿日:2021-06-08 06:00
 どんなに顔が好きでも、性格が合っていても。そのすべてを凌駕して恋愛関係を終わらせるものがあります。100年の恋も冷める、それが「ニオイ」問題。ウィズコロナの世の中で、ニオイが気になる機会は減っています。しかしそのぶん、距離感の近い恋人にのみ「スメハラ」がクリーンヒットしている模様です……。

1. 花粉でこじらせた鼻炎、そのままにしていたら…

「今年はとくに花粉がつらくて、花粉症ではないはずの自分ですら鼻水が止まらない時期がありました。マッチングアプリで出会った付き合って2カ月目の彼女も、花粉の症状がつらそうでした。

 家が近所で、趣味や仕事にも共通点が多く、出会ってすぐに付き合うことになりましたが、とある問題ですぐに別れてしまいました。

 実は、付き合って間もないうちから、ずっと彼女の口臭が気になってしまって……。最初は鼻水をすすっているせいかなと思ったのですが、体調を壊している時の子どもの口臭のようなニオイは、花粉症の時期が終わってもなかなか治りませんでした。

 2カ月近くの間、デートのたびに彼の口臭が気になって。キスするのもしんどくて、結局、それが原因で別れてしまいました。後から聞いたら蓄膿症になっていたみたいなので、原因はそれだったのかもしれません」(30歳・教育関係)

  ◇  ◇  ◇

 蓄膿症による口臭は原因を排除すれば治るものではありますが、放置していてもなかなか治らなかったり、むしろ悪化させてしまうこともあります。悪化のサインとして、ニオイの変化があるのですが、なかなか指摘しづらいものであるのも事実……。

 しかし、どんな人と付き合っていても「キスするのがつらい」と思われてしまうと長続きしづらくなってしまいそう。花粉の時期が終わっても鼻水が終わらない人は、一度病院を受診してみて。

2. マスクを取って気づいたニオイ…

「蒸し暑い時期になると、マスクの中のニオイが気になってきますよね。でも、自分のニオイって自分じゃよくわからないから、こんなものなのかなと思っていたのですが……。ある日恋人とリモートワークの合間にカフェに行った時、狭めの席でマスクを取った時に相手のニオイがすごく気になってしまって。

 蒸れたようなニオイと、朝の口臭を煮詰めたようなニオイがどうしても生理的にしんどかった。歯磨きをしていないのか、よだれのニオイがキツイのかわかりませんが……。マスクが相乗効果になっている感じもあったので、自分も気をつけようと思いました」(29歳・WEB関係)

  ◇  ◇  ◇

 今年もマスク必須のまま、蒸し暑い時期が来てしまいましたね。「どうせマスクするし」なんて、オーラルケアを怠っていませんか? 食事の時はマスクを取りますし、汗や蒸れのニオイと混ざると、なんとも言えない魑魅魍魎な香りになることも。「マスクだからこそ」、夏場のオーラルケアはしっかりした方が良さそうです。

 スプレータイプの口臭ケアグッズや、タブレットは必須アイテムでしょう。

3. 満員電車に乗る機会が減って気が抜けたのか…

「同棲中の彼はもともとニオイに過敏で、ニオイケアをしっかりやっている人でした。でも、新型コロナの影響で出社回数が減ったり、満員電車に乗る機会が減ったからか、前は飲んでいたサプリや香水をつける頻度が減ったような気がしています。

 そうしたら、今まで気にならなかった彼の体臭が気になるようになってきてしまって。人に会う機会が減ったことで、比べる機会、反面教師を感じる機会がなくなってしまっているのかもしれません。

 マスクのせいで、他人のニオイに鈍感になりますしね。若いうちからニオイケアをしているのはすごいなと思っていたけれど、止めるとこんなに違うのか……とびっくりしました。

 恋人同士だとマスクなしで接することも多いので、私だけしか気づかないんだと思います」(30歳・公務員)

  ◇  ◇  ◇

 新型コロナやウィズマスクの生活の影響は、こんなところにも。たしかに、毎日すし詰めの満員電車で出社していた時は「スメハラ」に意識が向いていた人も、そういう日常から遠ざかると、ケアの優先順位が下がってしまうのかもしれません。

 ニオイは自分では気づけないことも多いので、他人のニオイが気になってはじめて、自分も気をつけるきっかけが生まれるもの。マスクでニオイに鈍感な生活を送っていると、気づく機会も激減しそうです。

ウィズマスク生活でこそ、スメハラ注意…!?

 出社の頻度が変わったりなど、働き方が変わったことで、他人との関わり方や距離感に変化のあった人は多いはず。外見のコンプレックスは自分で気がつくことができますが、ニオイはそうもいきません。

 ここからまた、暑い夏×マスク蒸れが当たり前の日常がやってきます。お出かけはオープンエアな場所が増えるかもしれませんが、大切な人と過ごす時は、今までより密室で過ごす機会も増えているはず。

 どうかその大切な人に不安を与えないよう、自分もしっかりニオイケアに力を入れていきましょう。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


別れた娘への見栄のために、なぜ俺が? 妻の「もっと稼げ」アピに鼻白む40歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.218〜女性編〜」では、再婚相手である夫・ヒデキさん(40歳・仮名)との結婚生活に経済的な不...
並木まき 2024-10-26 06:00 ラブ
「裕福な前夫と暮らす娘がうらやましい」再婚相手に貧乏脱出を求める44歳ノンキャリ女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-10-26 06:00 ラブ
浮気されない女の特徴とは? LINEの返しだけでかわいく演出するテクニシャン3選
「男は浮気する生き物」といわれますが、浮気するかしないかは彼女次第かもしれません。  今回は、一途な男性に彼女とのLI...
恋バナ調査隊 2024-10-26 06:00 ラブ
「不倫の第一歩」となった瞬間5選。元彼と関係を復活させた妻たち、きっかけは?
 いけない恋愛だと分かっていながらも不倫に足を踏み入れてしまう男女。そもそもの出会いやきっかけはなんなのでしょうか? 不...
恋バナ調査隊 2024-10-26 06:00 ラブ
不倫相手の性癖はネトラレ。「他の男にも抱かせてみたい」と相談され… 32歳ホステスの悦び #1
 不倫相手との逢瀬は、女としての悦楽を存分に味わわせてくれる。背徳感や切なさは、時に婚外恋愛の醍醐味ともいえるかもしれな...
蒼井凜花 2024-11-08 15:06 ラブ
夫がダサい。「Sanma」Tシャツって何? 頭を抱える妻たちの叫びと3つの対処法
 どんなに性格が良くて価値観が一致している夫でも、ときに気になってしまうのがダサいファッション…。とはいえ、なかなか本人...
恋バナ調査隊 2024-10-25 06:00 ラブ
嫉妬深い六条御息所は反面教師に…年下男子との恋愛を長続きさせるコツ。「光る君へ」もより楽しめる!
「源氏物語」の作者である紫式部を描いたNHK大河ドラマ『光る君へ』が話題です。  光源氏は何人もの年上女性との恋愛...
内藤みか 2024-10-24 06:00 ラブ
「女友達と遊ぶ旦那」の驚愕実態4連発! 知らぬは妻のあなただけ…
「男女の友情もある」「ただの友達ならいいんじゃない?」と楽観的に捉え、女友達と遊ぶ旦那を許している奥様もいるでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2024-10-24 06:00 ラブ
リベラル男子って何? やばすぎる恋愛観と論破する方法。結局浮気したいだけなのか
 リベラルとは、自由主義思想を指す言葉。そして今、自由恋愛主義の「リベラル男子」がやばいと話題になっているとか…。この記...
恋バナ調査隊 2024-10-23 06:00 ラブ
「抱きしめてもいい?」セラピストの彼と観覧車デート…ズキュンの連続!
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で意を決して女風を体験しセックスの気持ち良さを知り...
mirae.(みれ) 2024-11-20 16:33 ラブ
日曜日メシは焼きそば一択って、なんでやねん! 夫のヘンなこだわりは笑い飛ばすのが吉
 変わり者な夫を持つ妻たちから聞いた「夫のヘンなこだわりエピソード」をご紹介します。思わず笑ってしまうおかしなこだわりや...
私たち夫婦仲が悪くなった原因はなに? “妻の言い分・夫の言い分”6選から見る改善方法
「ろくに会話もしない」「家庭内別居をしている」など、世の中には仲が悪い夫婦も存在します。永遠の愛を誓ったはずなのに、なぜ...
恋バナ調査隊 2024-10-20 06:00 ラブ
彼女を作る気がない人の「脈なしLINE」3選。気になる彼に特徴が当てはまったら長期戦覚悟で
 気になる彼が「彼女はいらない」と思っているなら、いくら頑張ってもあなたの恋は実らないかもしれません。  今回はLIN...
恋バナ調査隊 2024-10-20 06:00 ラブ
「浮気に逃げないよ、俺は」被害者ヅラする妻からの離婚を断固拒否する47歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.217~女性編~」では、結婚3年目の夫・マモルさん(47歳・仮名)との離婚を強く望む妻・絢音...
並木まき 2024-10-19 06:00 ラブ
「夫との“授かり婚”を心底後悔…」それでも離婚理由の弱さに焦りが募る39歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-10-19 06:00 ラブ