妻の悲鳴に目をやると
――Hさんの奥さんは騎乗位でまたがってきたのですね。
「はい、僕がどのようにセックスに持ちこむべきか考える間もなく、Hさんの奥さんは上になって騎乗位の姿勢をとったんです。ペニスを握り、そのままワレメにあてがって、尻を落としてきました。
久しぶりに味わう女膣の感触と締めつけに、僕は思わず『ううっ』と唸ってしまいました。膣内(なか)は、とろとろで熱く、ギュッとペニスを締めつけてくるんです。それに『ああ、奥まで届いてる』『うちの主人に負けないくらい、Wさんのモノはカチカチよ』などと言って挑発してくるんです」
――続けてください
「奥さんは腰を前後に振りながら、僕の手を取り、ゆさゆさ揺れる乳房に導きました。『私が動くから、オッパイを触ってて』と、ねだられて、その時、窓際からも『ああぁっ!』と悲鳴が聞こえてきたんです。
見ると、ソファーでHさんとシックスナインをしていた妻U子は、窓ガラスに手をつき、バックから貫かれていました。
Hさんが腰を前後するたび、パンパンッと肉ずれの音が響いて、時おり粘着質なズブズブ……ッという卑猥な水音も聞こえてきました。
ダンディで紳士的な印象から一転、HさんはU子の腰を掴んで腰を穿ち、まさに『メスを貫く野獣』と化していました」
自分に必要だった「生と性」
――続けてください
「普通の男性なら、自分の妻が他の男に貫かれる場面に遭遇すると萎えてしまうでしょうが、僕はそれを承知でしたから覚悟ができていました。そのせいでしょうか、奥さんの膣内にハメこんだペニスはますます熱を帯び、硬くなっていくのが分かりました。
嫉妬心……とは違うな……うまく言えませんが、妻のありがたさを再認識できたというか……それに、この倒錯的な状況が、今の僕には必要だったのかもしれません。
頭を空っぽにして女体を貪りつくす。汗まみれになって性器と性器をこすり合わせ、『生と性』を謳歌する。
そんな原始的な作業は「良き夫、良き父親」に縛られていた僕の性を、一瞬にして解放してくれた気さえしました。
――続けてください。
「僕と奥さんは、時おり、窓辺で立ちバックをする二人を眺めながら、セックスを楽しみました。慣れてくると、奥さんがヒップを落とすタイミングで、僕が腰を突きあげて……。
より深い結合に、奥さんは『子宮に響くぅ』『ああ、裂けちゃう!』などと叫んでいましたね。むろん、ご主人に聞かせるためであることは明白です。
ただ、そんな女心にライバル心を燃やしたのか、バックで貫かれているU子も、『ああんっ……気持ちいいですッ』『もっと奥まで下さい!もっと欲しい』と、腰を振りたてていましたね。そうそう、言い忘れていましたが、コンドームはちゃんと装着するのがルールなので、必要不可欠なエチケットとして、使用しました」
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