人生の手綱を握ろう! 離婚を機に変わった私が伝えたいこと

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-08-30 06:00
投稿日:2021-08-30 06:00
 本連載も今回が最終回になります。1年以上にわたり、お付き合いいただきありがとうございました。この連載と一緒に私自身も離婚から時を重ねましたが、最後に今感じていることをお伝えできたらと思います。
 離婚し、新しい恋に飛び込むも失敗し、散々だったリコちゃんも新たな一歩を踏み出します。友人のアシスタントとライター業と、会社を退職して新しく始めたWワークの行方やいかに……?

ピンチこそ、再出発のチャンス

 振り返ると私自身、離婚前はリコちゃんのように他人まかせな人生を送っていたように思います。でも離婚に直面し、大切なものをたくさん失って、ようやく目を背け続けてきた現実と向き合わざるを得なくなったんですよね。

 その現実とは等身大の自分であり、自分の欠点であり、欲求でした。離婚を機に理想の自分ではなく、ひたすら現実の自分と向き合い続けた結果、やっと本当の意味での自分の人生が始まったように思うのです。まさに今、人生の手綱を自分で握っている感覚があります。

 離婚サバイバーは、10年後に万が一友人が離婚した場合に、その悲しみに寄り添える読み物になってほしいと想定して執筆していました(※もちろん仮定の話であり、そんな未来は来ないことを願っています!)。

 離婚から時間が経って思うのは、悲しみはいつまでも続かないということ。そして人生の苦しい局面こそ、自分自身を大きく変えるチャンスだということです。

 これから先、この連載を読んでくださった皆さんにも、もちろん私にも大きな困難が立ちはだかるかもしれません。あるいは、すでに困難の渦中にいる方もいらっしゃるかもしれません。そんなとき、この「離婚サバイバー」を参考に前を向いてもらえたら、これほど嬉しいことはありません。

 人生の手綱を握り、ピンチをチャンスに変えて、タダでは起き上がらない人間になっていきましょう! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ご愛読いただいた皆様に、幸多かれと願っています。

登場人物紹介

リコ
幸せの絶頂から一転、離婚したけどちゃんと立ち直ったアラサー。 まだまだ頼りないけど、周りの力を借りながら自分の人生を頑張ります!

ノラ
リコの高校時代からの友人。離婚したリコの一番そばで、リコを見守り続けてくれました。きっとこれからも呆れながら彼女に付き合っていくことでしょう……

シンちゃん
リコとノラの高校時代からの友人。シングルマザーの売れっ子フリーランス。彼女の生き方は、リコの選択肢に大きな影響を与えたと思われます。

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

ライフスタイル 新着一覧


【宿泊レポ】正直、ビジホをあなどってた。エルメスブルーの部屋が超おしゃれで大正解でした♡
 最近の物価上昇に、もう旅行も行けないんじゃないかと思っています。が、やっぱりたまには旅行したい。それをモチベーションに...
最強の猫ファイターを目指せ! “たまたま”の白熱トレーニングを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
 片付けられない人の「あとで使う」を信じるな! 笑っちゃうトンデモ言い分6連発
 あなたは部屋を片づけるのが得意ですか? それとも「片づけて!」と怒られてから渋々片付けようとするものの、なかなか片づけ...
小さいけれどめっちゃタフ! ヒマワリ界の超新星「サンフィニティ」ほっぽらかしでも100輪咲くよ
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の仕事には、歩道や公園の脇に造成された花壇への草花納入もあります。その中には近隣も含まれ...
組織には必要不可欠?「デキおじ」に「女々しい高倉健」などクセありおじさんが大活躍!
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
老眼は関係ないよ? アイドルグループが皆同じ顔に見える現象で決意したこと
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「愛想笑い、やめたい」気づいたらヘラヘラ…いつもニコニコ女子も人知れず悩んでいます
「無意識に愛想笑いをしてしまう…」「1日中愛想笑いをして疲れた…」このように、愛想笑いがやめられずに悩んでいる女性は多い...
アラフィフ独女が見たフジテレビ問題。氷河期世代の私が感じた世代間の「当たり前」のズレ
 アラフィフ独女ライターのmirae.(みれ)です。昭和48年生まれの私は、氷河期世代として社会に出たときからセクハラや...
仕事でも損してない? 自己肯定力が低い人の特徴&高める方法4つ。まずはネガティブな口癖から卒業しよう
 自分をいつも卑下し、好きになれない人は「自己肯定力」が低い傾向があります。そこで今回は、自己肯定力が低い人に見られる特...
常に後方待機! 完璧フォルムの“たまたま”を愛でるマニアの悲しき運命
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大都会のミスマッチ
 まだまだ続く、花冷え。  下を向き、背中が縮こまりかけたその時、ああ、いかんいかん。  気を取り直し、上を...
【女偏漢字探し】「戌」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第94回「迷子さんはパリパリモグモグ」
【連載第94回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
怖っ!若手社員が偉い人から圧を感じたLINE3選。無意識にやらかしていませんか?
 アラサーアラフォーになると部下や後輩の割合が増えてくるもの。そんな自分より立場的に下の人たちへ無意識に“圧”をかけてい...
白髪じゃないよグレイヘア 染める・染めないより大切なこと
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
有能でも「ママ」の肩書きに埋もれる現実。“報われない世代”が後輩ママにウザがられても助言するわけ
 タワーマンションが立ち並ぶ街・東戸塚に暮らす麗菜。現在は育休中であるが、復帰後もバリバリ働く予定だ。年収2000万超え...