あっという間に気持ちの切り替えができた
離婚を決意してからのUさんの行動は早く、転居先を早々に決め、ひとり娘とともに家を出ました。
「別居してみたら、自分でも拍子抜けするほど快適でした(苦笑)。夫の浮気問題に強気で対応はしてきていたけれど、やっぱり自分では気づかないうちに、それなりのストレスや負担は感じていたみたいで。
環境を変えた途端に、夫との結婚生活がとても遠いものに思えてきて、そこからは気持ちの切り替えも早かったですね。
私が離婚を切り出したとき、夫は浮気をしているくせに離婚を渋りました。けれど、相手の女性とどうぞお幸せにって心の底から思えるほど、夫に対しては無関心になっていたので、さすがの夫も、そんな私の真意を知り諦めた感じでした」
離婚が成立してからは、結婚していたのが遠い昔のように思えるほど、毎日が穏やかで充実していると語るUさん。娘とのふたり暮らしも、笑顔が絶えることなく、娘も以前より楽しそうに見えると言います。
「コロナ禍がなかったら、離婚していなかったかもしれません。命の危険とか、夫婦としてのあり方とか、コロナ禍前にはここまで真剣に考えることはありませんでしたから。
明日、どうなるかわからないみたいな危機を自分ごととして捉えたからこそ、浮気をするような男には、心の底から愛想をつかしたんだと思っています。
離婚にあたり娘のことだけが気がかりでしたが、すでに娘もお父さんが何をしたのかが理解できる年齢なこともあって、離婚前よりも楽しそうに生活しているのを見てホッとしています」
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コロナ禍は、潜在的に存在していた男女の問題を、残酷とも言えるまでにあぶり出しています。異常事態でありながらも、ニューノーマルでもある今のご時世には、これまでとはまったく異なる男女模様も散見されます。コロナ禍によって、男女の恋愛観や結婚観も大きく揺らいでいるのが現実なのではないでしょうか。
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