保育者たちが夢を熱く語る「保育ドリプラ」に感動しました

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2019-03-10 16:15
投稿日:2019-02-21 06:00

 こんにちは、小阪有花です。

 前回のコラムで、保育業界にかかわる方々が夢や実現したいことを熱く語るイベント「保育ドリームプラン・プレゼンテーション」(以下、保育ドリプラ)のことを紹介をしました。

 第5回目を迎えた今月2月3日、私は会場にお邪魔させてもらいました。今回はそのお話をします。

 登壇したプレゼンターは5人。保育園の園長先生や保育士さん、保育実習を支援する会社員、そして保育エステティシャンに幼児教育コンシェルジュといった方々です。

「共働きのご家族のため、安心して延長保育ができる保育園をつくりたい」「孤独な子供たちを救う地域のつながりをつくるために絵本の読み聞かせ活動をしたい」「保育士を目指す学生さんの実習をサポートできる仕組みをつくりたい」

 それぞれ、やりたいことや思いは違っても、共通することは、みんなが子供たちのことを考え何かしたい、そう願っていることです。この“何か”がとても大切なんですよね。

 保育園にかかわって10年目となる私も、彼女たちプレゼンターが時に涙を流しながら、懸命に思いを語る様子に、とても胸が熱くなりました。

 今回、保育ドリプラ代表で「こどもの王国保育園」園長の菊地奈津美さんにもお話を聞きました。

――保育のプレゼンイベントを始めるきっかけは何だったのでしょうか? 

「私が保育士として働いていた当時、勤務時間外で保育の勉強会をしていたんです。自由参加だけあって、保育に対して熱い気持ちを持ったメンバーが集まっていました。『これからの保育はこうなったらいいよね』『こうしていきたいよね』と語り合って。ただ、どこか自己満足で終わってしまう様な気もしていて。子供の育ちを大事にできる社会を実現させるには、保育の外にいる方にも話を聞いてもらうことが大切だと思ったんです」

――確かに、その通りですね。

「そんな時、農家の方限定のドリームプレゼンテーション副代表の方とお会いしました。農業が大変だからこそ農家が夢を語るんだ、と熱く語る姿を見て、『自分も保育の夢を語りたい!』と。話してみたところ、保育に関するドリームプレゼンテーションは存在しないと聞かされ、ないなら自分で作ろう、と立ち上げました。保育の勉強会をしよう、と声をかけても保育関係者しか集まらない。でも、夢を語る場であれば、幅広い方々に聞いていただけると思ったんです」

――私も皆さんのプレゼンを聞いて夢を応援したくなりました。もし菊地さんが今、保育ドリプラで登壇するとしたらどんなことを語りたいですか?

「そうですね、悩んでいる保育士さんたちに元気をあげられるような夢をプレゼンしたいです。保育士を志した時の思いを語り合ったり、もし辛いことがあったら話を聞いてあげたりしたい。園長になって、保育士さんの精神的な部分のサポートもしたいと強く思うようになりました」

 保育士さんの仕事は大変です。だからこそみんなで力を合わせ、子供たちに愛情を持って接したい。私も、保育士さんを応援するために何ができるか、改めて考えさせられる素敵なイベントでした。

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


昼と夜で違う顔 ガード下で見つけた芸術作品 2023.3.3(金)
 暗闇をバックに造形が際立つ、まるでガード下の芸術作品。  明るい時間にはなんてことない風景なんだけど、まったく違...
イジリとイジメの違いは?関西出身者は思う「わからん人は使用厳禁!」
 みなさんの生活圏には「イジる文化」はありますか? 私は関西出身なので、お笑いの文化が身近にあり、小さな頃からイジリ慣れ...
プレゼン怖い問題 緊張しない5つの方法で苦手意識をなくす!
 会社でのプレゼンや学校での保護者会など、人前で喋るときに緊張して本領発揮できなくなってしまう人はよくいます。たしかに、...
にゃんたま撮影=合法! プリプリな美少年“たまたま”に大注目
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場にひとりはいる!? 驚くほど「働かないおじさん」対策法
 会社で働いていると、びっくりするほど仕事をしないおじさんっていませんか?  働き盛りのアラサー、アラフォー女性にとっ...
三匹寄れば文殊の知恵 2023.3.1(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
超絶かわいい! 春の花「シレネ サクラコマチ」最強の飾り方
「へー!」  以前なにげなく見ていたNHKの特集番組で、思わず声が出たことがございました。なぜテントウムシは自然と...
写真の黒枠は要注意! 40代なら知っておきたい年賀状マナー
 年々、デジタル化が進む現代では、年に一度、心を込めて書く年賀状の意義も大きくなっていますよね。でも、実は年賀状には意外...
BiSHセントチヒロ・チッチ「ハクと坊のきょうだい猫は人を虜にする」
 私、このコたちを我が家に迎える前から、ふたりのファンだったんです。 「セントチヒロ・チッチ」の名前の通り、私はジ...
「新井モーニング」からのストリップ劇場へ 2023.2.28(火)
 書店員でエッセイストで踊り子。コクハクで連載中の新井見枝香さんが出演するストリップを観に行ってきました。ストリップ初心...
自分を追い詰めないで アラフォー女性管理職5つの悩み&解決法
「課長に昇進したのはいいけど、意外とツラい〜!」そんなアラフォー女性、増えています! 豊富な経験から職場で責任あるポジシ...
日光浴&岩盤浴♡ くるんとしたポーズで“たまたま”をチラリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
見栄っ張りな女の「隠れ心理と付き合い方」を知って楽になる
 あなたの周りに、見栄っ張りな女はいませんか。友達だと思っていても、会うたびに見栄を張られると、疲れてしまいますよね。こ...
職場にウジャウジャいる!?「老害社員」特徴5つと付き合い方
 さまざまな年齢の人が働いている職場では、かなり年の離れた定年間近の上司や先輩とも付き合わなくてはなりません。人生の先輩...
何でもない日、いつか良い思い出になる時間 2023.2.27(月)
 行きかう電車を眺める2人。  なにか会話をするでもなく、ただ同じ方向を向いている。  記念日やイベントごと...
ママ友が10人目のご懐妊!? ヤバいカミングアウトLINE3選
 人は見かけによらないといいますよね。実際に普段抱いている印象とはまったく違う「意外な一面」を持っている人がいたりいなか...