“攻める女”瀧内公美<前>「このままでは役者生命が続かない」

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-09-12 06:01
投稿日:2021-09-12 06:00

 映画『火口のふたり』(2019年、R18+指定)で柄本佑さん(34)と主演を務め、第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞した女優、瀧内公美さん(31)の主演映画『由宇子の天秤』が、9月17日より渋谷ユーロスペースにてロードショー(ビターズ・エンド配給)。木下由宇子役を演じた瀧内さんのインタビューを、前後編でお届けします。前編では結婚観と、仕事への熱意を聞きました。

31歳の結婚観「いつかは人生をともに過ごす仲間ができたら…」

 ――本作で演じた木下由宇子は、瀧内さんと同じく独身です。唐突な質問ですが、現在31歳の、瀧内さんの結婚観を教えていただけますか。

 瀧内公美(以下、瀧内) 今は、「いい人がいたら結婚したいなあ」という感じでしょうか。でも、結婚にはいろいろな形がありますよね。夫婦別姓という問題も議論されているので、パートナーという形でもいつかは人生をともに過ごす仲間ができたらいいなあとは思います。

 ――以前、ある調査をネットで見ましたが、「いい人がいたら結婚したい」という人が、最も結婚から遠ざかるとか……。

 瀧内 なるほど。ええと……自ら遠ざけたいわけではないんですよね。では、言い方を変えますね。でも、なんて言い換えればいいんでしょう(笑)。「仕事に邁進(まいしん)中だから結婚はまだ先ですか?」という質問をされることもあるのですが、仕事をしていても結婚することはできますし、仕事だけがとか、結婚だけがとかでもないと思っているので、結局はタイミングなのかな? と。ほかの女性はどう答えているんですか?

 ――映画のインタビューで女優さんが登場するのは、瀧内さんがお1人目です。

 瀧内 わーい。うれしい!(取材ルーム内の全員が拍手)。では、結婚観については答えを探しておきます。次回があればぜひ。

今後の役者人生に不安や危惧を抱いていた

 ――お願いします(笑)。作品に話を戻します。木下由宇子を演じたいと思った理由を教えてください。

 瀧内 私がいままで演じてきたジャンルや役柄は、男女のもつれや濡れ場を求められることが多かったんです(瀧内さんは2014年公開主演映画『グレイトフルデッド』で初ヌードを披露)。一度そういった役を演じると、同じような役柄を演じる機会が増えがちなので。この作品に出会った頃は、似通った役柄でお話しをいただくことに危惧の念を抱いている時期でした。

 いつまでも同じようなことをしていては、役者生命として続かないだろうな、と不安だったんです。だから新しい役柄に出会うためにはどうしたらいいかと考えたときに、自由さがあるインディーズ映画で探していこうと思ったんです。

 新しい監督と出会うためにミニシアターへ何館も足を運び、実際に自分の現状をお話ししたのが、この作品の春本雄二郎監督でした。そして由宇子役をいただいたのですが、いままで演じた経験のないジャンルでしたし役の幅が広がるとわかったので、うれしかったです。役者として演じがいがあるとも感じました。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


人は「趣味が合わない相手」と恋に落ちることがある
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
結婚、出産、身分の違い…仲良かった友達に会いたくないのはダメな感情?
 学生時代を毎日一緒に過ごした親友。でも、年齢を重ねるに連れて「あんなに仲が良かった友達なのに、今ではもう会いたくない」...
かわいい“たまたま”が大集合!夕暮れの集会の議題はなあに?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
立ち止まっていても時間が進むのなら…
 立ち止まっていても時間が進むのなら、いっそのこと急がなくても良いのかも。  人は人、自分は自分。
「委ねる」は読めるかも? 「委しい、委せる」はなんて読むのかな
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
仕事帰り、ぶつかりおじさんのちかん被害に遭遇!?  私はどう対処すれば…
 先日、電車の中で「ぶつかりおじさん」に遭遇し、周囲に分からないような形で身体を触られました。あの時、自分はどんな対応を...
選ばなかった人生を歩む「もう1人の自分」と話してみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
魅惑の“たまたま”の横から…モデル!? に立候補した茶トラ君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“刺身のツマ”じゃございません! 存在感爆上がりの「かすみ草」最新事情
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、神奈川の片田舎にあります。  大企業の研究所が多数点在しているせいか、他民...
同僚A「昨夜、課長と歩いてました?」同僚B「私も見ました」って…。職場グループLINE公開処刑!!
 グループLINEは、仕事上でもとても便利な連絡ツールですが、時に意地の悪い人がいるのも現実…。  職場での公開処...
ギャラ飲み収入だけで年400万円の貯金達成!元キャバ嬢が浪費しないワケ
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
【求む2期生!】頑張るシンママの収入UPをサポート☆応募して豪華プレゼントGET!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第2期生」...
雪解けの水とハミングと。
 雪解けの水がすごい勢いで山からくだってくる。  流れの音に耳をすませば春の訪れを知る。  澄んだ空気を感じ...
ぽかぽか陽気♪ ノスタルジーな小道で見つけた“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「立ちんぼ女子」は売春行為や街娼を指すことばではなかった
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
朝立ち、オマン湖、チンチン!普通の会話なのに下ネタかました的なLINE
 普通に会話しているだけなのに、相手からしたらどう考えても下ネタにしか聞こえない言葉ってありますよね。引きつった相手の表...