新しい恋に進みたいけど…今の彼女と別れられない男性の弁明

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-10-02 06:00
投稿日:2021-10-02 06:00

物分かりのいい彼女の姿に何も言えなくなる

「会うたびに『今日こそ、七海に思っていることを伝えよう』って思うんですけど、実際に顔を見てしまうと、かなり厳しいものがあります。

 二股判明後、七海ちゃんは“よくある浮気”で片付けようとしているのが、僕から見てもわかるし、おそらく今も相手の女性と続いていることは気づいていながらも、僕には文句のひとつも口にしてきません。

 ガミガミと言ってくれたほうが、その反論の勢いで別れ話を出せるのに、七海ちゃんが物分かりのいい女性だから、なかなか本当のことが言えないんです」

 恋人が必死に自分を許そうとしている姿を見て、洋介さん自身も「これからも、七海ちゃんと一緒にいるべきなんじゃないか」と自問自答したのだそう。

 しかし何度考えても、理屈ではなく感情が勝り、その答えは“新恋人との新たな人生”だったとのこと……。

勝手なのはわかってる

「勝手なのは自分でもわかっています。世間から非難されることであるのも、承知です。

 僕はこれまで、年齢のわりにあまり恋愛をしてこなかったタイプなので、浮気とか二股とかもまったく無縁だと思ってきました。

 でも、なぜか今回は二股という最低なことをしてしまい、さらに古い恋人を捨てて新しい恋人のもとに行こうとしている自分がいます。

 やっていることがメチャクチャだと思いつつも、どうしても七海ちゃんの期待に応えることができないんですよ……」

 浮気をした罪悪感、二股交際を続けている罪悪感などの複雑な感情を抱えながらも、どうしても恋人に対して向き合うことができずにいる洋介さん。七海さんだけでなく新恋人とも同時に別れて、一度はひとりになろうとも考えたそうですが、新恋人が自分を求めている姿を見るたびに、その決意も揺らぎ今に至るのだそうです。

「いつまでもダラダラとこの状態を続けることはできません。数日、いや月内くらいには七海ちゃんにちゃんと話さないといけないですよね。

 僕の結論を受け入れてはくれないだろうけれど、納得してくれるまで、しっかり向き合って、説得しようと思います」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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