幾重にも重なるめでたさ!大人カワイイ進化した「ハボタン」

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-12-15 06:00
投稿日:2021-12-15 06:00

ハボタンてなんですか?

 ハボタンとは、年末に縁起の良い植物として登場してくるアブラナ科のお花でございます。ヨーロッパで野菜として食べられていたキャベツの仲間ケールがルーツとされ、見た目はキャベツに似ておりますが、見ようによっては牡丹の花にも似ていることから「葉牡丹」と名付けられました。

 日本には江戸時代に当初食用として渡来してまいりましたが、美味しいとはとても言えないハボタンは徐々に観賞用として品種改良がされてまいりました。

 お正月には旬の時期を迎え、千両や万両と共に門松に添えて飾られたり室内に飾られたりもいたしますが、お正月を迎える準備としてハボタンの寄せ植えを玄関の外にあつらえる方も大変多く、根強い人気商品でございます。

 お正月になぜハボタンかと申せば、昔は牡丹を飾ってお正月を迎えておりましたが、高額なため、牡丹に似ているけれど安くて丈夫なハボタンが普及をいたしました。園芸ビギナーにも育てやすく、まさしく「ほっぽらかし園芸」には最適な商材でござんすよ。

 ハボタンの花言葉は数々あれど、前向きでハッピーなものばかりでございます。

 紅白の2色セットで飾られるのが王道のため「祝福」や、中国三国時代には諸葛孔明が先々の戦地で困窮している兵士を救う食料としてキャベツを栽培した説、幾重にも葉をまとう様が富の象徴に映るということから「利益」。

 その他にも「愛を包む」「慈愛」など、お祝い事にぴったりな縁起の良い植物として使われているだけあって、さすが縁起の良いおめでたい花言葉ばかりでございます。

近年のハボタン

 間もなく花市場では年末恒例の「梅・南天・ハボタン市」でたくさんのハボタンがセリにかかります。

 以前は、ほぼ年末の切り花として扱われていたものですが、最近では「普段遣い」のハボタンがたくさん出現してまいりました。

 実はこのハボタンの良さが以前のワタクシにはさっぱり届きませんでした。

 確かに、おめでたい2色の巨大キャベツが土から生えていて、春先になるとググっとキャベツが上に伸びたかと思うと、いつの間にか菜の花が咲いている……。

 子供のころの記憶が強烈すぎて、色がめでたい以外に何かあるのかぃ? と正直思っておりました。

 ところが最近のハボタンときたらどうですか! ハボタンというよりむしろバラの花

 透け透けレースのような葉があれば、フリフリカールの葉もあったりと形も豊富で、大きさもさまざま。あんなにも巨大だった“キャベツもどき”が、やたらとちっちゃく可愛く、まさに葉っぱの真ん中から生まれたての妖精が飛んできそうな勢いでございます。

 色も驚愕の変貌ぶりです。変わらずめでたい色だけれど、マーブルや色の強弱で最近では黒っぽいものやグリーン、大人カワイイ色と形で、もはや子どものころのワタクシが知るハボタンではございません。

「ハボタンの良さがわからん」などと生意気にも叫んでいた子供のころのワタクシをぶん殴ってやりたい気分でござんすよ。

新しい花材として大注目

 ビオラやパンジーなど春を告げる小さな花顔の商材とともに植えても支障ありません。おしゃれで一味違う寄せ植えをご所望のアナタにオススメしたいだけでなく、“花”としての位置付け、また“葉”としての位置付けの新しいフラワーアレンジメントの花材としても、大いに利用されているのが今のハボタン事情でございます。

 切り花としては、これからどんどん入荷が始まります。従来の“一本に一輪”だけでなく“一本に複数輪”のハボタンも大人カワイイ品種で登場して来て、お得感満載。

 ハッキリ言って、ハボタンかなりキテます!!

 流行りモノに敏感なアナタ!これは確実にチェックしていただきたいところでございますよ〜。

 お試しあれ!

 開運アイテム「ハボタン」が新年を迎えるアナタに幸運をもたらしてくれることを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ〜。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ラブ 新着一覧


40代で再婚した女たちの後悔。“離婚おかわり”を回避する4つの失敗談
 離婚を経験していても、40代ならまだ「もう1度結婚したい」と再婚を夢見るでしょう。でも、必ずしも再婚で幸せになれるとは...
恋バナ調査隊 2024-09-05 06:00 ラブ
ぬけぬけと旦那にLINEしてくる女たち。やってくれるよね、何目的!? 要注意3選
 旦那さんのLINEをチェックしている奥様はどれだけいるでしょうか?  今回は“旦那にLINEしてくる女”の実態に迫り...
恋バナ調査隊 2024-09-04 06:00 ラブ
熟年離婚は最後の切り札。夫にマジで三下り半を下す“5秒前”妻の心理3つ
 結婚して20年以上連れ添った夫に、ある日突然突きつけられる妻からの熟年離婚宣言が近年増えているようです。妻はどんな心理...
恋バナ調査隊 2024-09-03 06:00 ラブ
どっちがお好み? 理系男子vs文系男子のモテるポイントを徹底比較
 文系男子と理系男子、あなたはどちらが好きですか? 今回は、理系男子と文系男子のモテるポイントをそれぞれ紹介します。文系...
恋バナ調査隊 2024-09-02 06:00 ラブ
LINEの返しでマジ分かる! 紹介された「会ったことない人」に恋愛感情が芽生えた時、萎えた時
 今はSNSやマッチングアプリが当たり前の時代。「会ったことない人を好きになる」なんてケースは珍しくありませんよね。 ...
恋バナ調査隊 2024-09-01 06:00 ラブ
「家事ゼロ? あり得ない。俺は小間使いか!?」家事放棄&ヒス気質な17歳下妻に振り回される男の叫び
「冷酷と激情のあいだvol.210〜女性編〜」では、結婚2年目にして夫への不満が溜まりすぎてしまった妻・七海さん(27歳...
並木まき 2024-08-31 06:00 ラブ
「家事しろって聞いてないけど!」年上夫に結婚時の約束をほごにされた27歳アクセサリー職人志望の女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-31 06:00 ラブ
杏との離婚から4年、東出昌大“デキ再婚”で話題の養育費問題。子のために前妻が即やるべき事【弁護士解説】
 なかなかパンチのある再婚発表だ。俳優・東出昌大(36)が8月27日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、再婚と「今...
ベッドシーツに腕時計って露骨すぎ! 浮気の証拠になった怪しいLINE6選
 あなたには、彼氏や夫に浮気された経験があるでしょうか。もしあるなら、なにがきっかけで浮気を知りましたか? 「ある日届...
恋バナ調査隊 2024-08-30 06:00 ラブ
『ラブ トランジット』S2が刺さる人、刺さらない人。“自分ごと”として楽しむ秘訣は?
 恋愛リアリティーショー『ラブ トランジット』シーズン2(Amazon Prime Video)がスタートして話題です。...
内藤みか 2024-08-29 06:00 ラブ
「114106」って読めますか? ピュアさがエモい昭和恋愛あるある5選
 恋愛においての常識は、時代の流れと共に刻々と変化しています。令和になって昭和の恋愛常識を振り返ってみると、その新鮮さに...
恋バナ調査隊 2024-08-28 06:00 ラブ
既婚者男性から「おはよ、起きてる?」のイチャイチャ確認。LINEだけの関係ですがなにか?3選
 夫がLINEで女性とイチャイチャしていたら許せるでしょうか?  今回は既婚者の男性とLINEを楽しんでいる女性に、や...
恋バナ調査隊 2024-08-27 08:52 ラブ
夫の不倫が発覚して、夫婦関係が好転したと喜ぶサレ妻たち。再構築と執着の分かれ道とは?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  セックス...
豆木メイ 2024-08-27 06:00 ラブ
ボンビーフリーランス2年目。結婚願望ありまくりで“本命彼氏”を同時に3人作ってみた結果は…
 ボンビーフリーランス2年目の23歳の夏。結婚願望がありまくりで“運命の出会い”に必死の筆者は、彼氏を1度に3人作ること...
時短美容協会 2024-08-27 06:00 ラブ
体育会系スポ根彼氏って昼夜どう? 3つの特徴とエモい恋愛エピソード
 鍛え上げられた肉体と根性が魅力の体育会系男子。一見、彼氏にすれば頼りがいがありそうなイメージがありますが、実際はどうな...
恋バナ調査隊 2024-08-26 06:00 ラブ
ハイスペ女子と付き合うメリット4つ。“秒”で敬遠するには惜しい存在
 高学歴でバリバリ仕事をこなし稼ぎまくる「ハイスペ女子」。一見恋愛でも苦労がなさそうですが、意外にも男性には敬遠されがち...
恋バナ調査隊 2024-08-26 06:00 ラブ