どう対処すればいい? コミュニケーションが残念な大人たち

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-12-17 06:00
投稿日:2021-12-17 06:00
 私がスナックで働いてよかったなと思うことの一つに、コミュニケーションスキルの向上があります。本来の私はめちゃくちゃ暗い性格なので、これは身につけられて本当に良かったです。でも、自分のコミュ力が上がると同時に「あれ?」と思うことも増えてきました。どろんぱは今日も盛況。みんな酔いがまわっていい感じ。新規のお客さんのところへ、ママがお会計を持っていきます。

コミュニケーションの軸はいつも相手におく

 お店での私のポジションはイジられ役でした。というのも当時は私が一番下っ端でしたし、そうやって周りのお客さんやお姉さんがうまくやってくれることでお店に馴染んでいけたのです。

 初めて私がお店に入ってから、もう10年になります。ということは、当時からのお客さんたちとはもう10年付き合っているわけです。そんな長い付き合いですから、失礼な言動もいつものノリだったりするんですね(全然失礼だと感じたことはないです)。

 ところが、それをみていた全然仲良くないお客さんが同じようなことを言い出したりする時がありました。これがたまにではなく、結構な頻度であるので最初はびっくり。「いい年した大人が、なんで今の発言がヤバいと思えないんだ!? ヤバ!!」と心の中でよく思ったものです。お客だからって何言ってもいいのか!と怒っていたこともあります。

 でもある日、「あ、この人はコミュニケーションが苦手なんだ」と思い至りました。当たり前だけど、コミュニケーションが双方向のものであることや、場の雰囲気を感じ取る力が弱い大人もいるんですよね(もちろんお酒の魔力が働いたことも大きな理由でしょうが、それを言い訳にするのは酒飲みなら避けたいところ)。そういう人に早いうちに出会えたのも、今では良かったなと思えます。

 もしあなたの周りにそういう人がいたら、「あ……学んでこなかったんですね……」と唱えてそっと離れてください。そして私も、自分がそうならないように気をつけたいと思います。

登場人物紹介

マキさん
どろんぱのナンバーワンホステス。おっとりした見た目に反してハッキリモノを言う性格。毒舌気味な時もあるが、本人曰く「3児の母はそれくらいじゃないとやってられない」。

ママ
どろんぱのママ。常連だろうが新規だろうが、ダメなものはダメと言う。怒ると火を吹くのは毎度のこと。今回のようにブチギレるとムキムキになることもあるみたい。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


買い物と恋愛は似てる? 人はなかなか手に入らない物が好き
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
仏人男性が「仏花」を彼女に贈ってしまった…仏壇に供える花の定義とは?
 少し前にフランス人男性が、お仏壇に供える花束だと知らずに日本人のガールフレンドにプレゼントした話がSNSで話題になって...
自虐戦略に乗っかる? ドンキ新業態「ドミセ」のドすべりはなぜ不発だった
 ドン・キホーテ(以下「ドンキ」)の新業態「ドミセ」が話題です。売れると踏んで売り出したオリジナル商品の中で、目標売上額...
ぐにょっとした虫の感触が恐怖! トラウマ級エピと嫌いを克服する方法
 この季節、頭を悩ませるのが「虫」です。特に虫嫌いの人にとっては、生活するのに支障が出るくらい虫の存在は恐怖そのもの……...
猫のたまり場でパチリ! 憧れの茶トラ兄貴の立派な“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
街の「表と裏」 バックヤードからしか見えない風景がある
 人が行き交う華やかな表通りの裏の顔。  すべてがピカピカってわけじゃないけれど、人も街も一面的ではないからね。 ...
子育てしながら“がっつり”働く最適なタイミングは「年長さん」の結論
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
「色の白いは七難隠す」の「七難」は何を指すの?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や表現、地名など...
お嬢様、「ニーゼルミューカス」って何ですの? 上品すぎる“おLINE”3選
 育ちのいい女性は、言葉遣いも上品ですよね。特に、裕福な家庭のお嬢様は異次元に上品すぎる言葉遣いをしているもの……。  ...
何歳で片付ける? リビングに置いたベビーゲートを撤去した
 5歳と2歳半の子どもを育てています。先日、子どもが生まれてから設置していたベビーゲートをついに撤去した我が家。きっかけ...
ぽっちゃり体型見て妊娠と断言するなんて…ドン引きした「親戚エピ」5選
 非常識な人を見ると「あんな風にはなりたくないな」と距離を置いたりするものですが、非常識なのが親戚となると話は別。身内と...
耳がちょっぴり痛いかも?「世間知らずの大人」がたどる怖~い末路
「自分は世間知らずだな」と最後に思ったのはいつですか? もしも思い出せないくらい昔なら、ちょっと自分の住む世界が狭くなっ...
最後に乗ったのは誰? 観覧車の思い出と窓の中に見えた夢
 最後に観覧車に乗ったのはいつだったろう?  かつては親にせがんだものだけれど、いつの間にか自分がその立場になって...
共働きなのに不公平! 妻の不満が爆発する「育児の負担割合」問題
 近年では、夫婦共働きの家庭が増えています。実際に、夫の稼ぎだけで生きていくのは難しい時代になったと感じる人は多いはず。...
もうプレゼント選びに迷わない! 40代女性が欲しいものテッパン5選
 欲しいものは、年齢によって変化するものです。だからこそ、プレゼントを贈る時には、年齢に合わせた好みがわからないと迷って...
「ChargeSPOT」活用で充電忘れてもブルー回避! 2023.8.31(木)
 外出先でスマホのバッテリーが切れそうでピンチ! だからと言ってモバイルバッテリーを常に持ち歩くのも重いし、荷物になりま...