子育て進化論! 「ママが楽になれる」育児の方法と思考法

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-03-27 06:00
投稿日:2019-03-27 06:00
 ママになった瞬間に始まるのが、親世代の方からの子育てアドバイス。初心者ママにとってはとても心強く、「なるほど〜!」の連続だと思います。とはいえ、昔と今は違います!少しでも楽な子育て、笑顔でいられる心の余裕を得る方法を考えてみました。

昔は1歳までにオムツがはずれていた?

 出産前に母からもらったのが、私が赤ちゃんの頃に使っていた母手製の「布オムツ」でした。「1歳までにオムツが外れたのよ」という言葉を目標にして、産後すぐに布オムツ育児に取り組んだものです。

 3〜4カ月ほど続けてみましたが、はずれる兆候はありません。黄色いウンチがついた布を1日に何度も洗って手はガサガサ。洗濯物もかさみます。替えた5分後にまた濡れていると、寝返りも打たない息子相手にぐったりしたものです。

 そんな中、あるタイミングで紙オムツを使ってみたら、「なんて楽なんだ!」と感動し、一瞬で乗り換えを決断しました。お尻が冷たい状態で待たせることもないので、焦らなくて良い。最優先事項だったオムツが、後回しで良くなったんです。

オムツを早くはずすメリットについて考えた

 そこで、ようやく考えました。「なぜ、オムツを早くはずした方が良いんだろう?」と。

 育児本やネットで調べたものの満足できる根拠はなく、むしろ、「膀胱が大きくなり、おしっこを溜められるようになるのは2歳を過ぎてから。だから、2歳以降にトイレトレーニングをした方が母子のストレスにならない」と言われていることを知ったのです。

「布オムツ>紙オムツ」だと思っていた固定観念が、ガラガラと崩れ去った瞬間でした。

 そもそも、昔の時代のママが1歳前にオムツはずしに成功した理由は、優秀な紙オムツがなかったから。つまり、選択肢がなかったんですよね。

手抜きをしても笑顔のママでいた方が良い

 オムツを早くはずした方が良いという科学的根拠はなくとも、ママがよく笑う環境下に置かれた子どもは脳の神経細胞を繋ぐ物質が増えて知能を高める、という証明はされているようです。

 ばぁばの子育て論が何かと見直される現代ですが、昔は共働き家庭も少なく、保育園問題が取り沙汰されることもなかったですよね。それなのに手間をかける昔のやり方を良しとして頑張り、ママが疲れて笑顔が減っては元も子もないでしょう。

 つまりは、多少の手抜きをしてでも、ママが笑顔でいられた方がメリットがあるのではないか?と思うのです。

「愛情=手間をかけること」ではない

 母乳育児が困難なら、ミルク育児で良い。離乳食作りに手が回らないなら、レトルトでも栄養的に問題はない。提出物の雑巾は手作りしなくても100円で購入できますし、名前付けはスタンプで行えば時短できます。

 先人の知恵を活かして作られたアイテムは、ママに余裕を与えてくれます。決して、「愛情=手間をかけること」ではありません。

 大切なのは子どもが健やかに育つこと。昔も今も、それだけなのですから。

手抜きをしても、自分を責めないで

 息子のその後ですが、2歳半の頃に自ら「トイレに行きたい」と言い始め、おしっこはできるようになりました。

 でも、なぜか「うんちはオムツで!」というポリシーがあるようで、便意を催したらわざわざ自分でオムツに履き替えます。それもまた面白く、ゲラゲラ笑える今日この頃。いつかオムツがはずれたら「寂しいな」と思える心の余裕さえ持てそうです。

 手抜きをしてでも、自分を責めないで。ママの笑顔は一番の愛情です。ぜひ、もっともっと気楽な育児ができますように。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第54回「真夏のシンジツ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
「売れ残り」って心が折れた…思春期の甥&姪からの切ないLINE3選
 甥や姪が可愛くて仕方ない人は多いでしょう。兄弟姉妹の子供って、特別ですよね。小さい時から見ている人も多く、中にはかなり...
「偽善者か?」歌舞伎町の野良猫に2年間、毎日ご飯をあげ続けた男性の話
「かわいくないんですよ~(笑)。『なんだよ』って文句しか言っていない。好き嫌いは多いし、忙しいときに限って、ご飯を食べて...
小汚いサンダルをやめた女性の成功話!メイクや髪形より「キレイな靴」
 みなさんは“人の足元”って気にして見るほうですか? 私は靴が好きなのもあって、よく見ているほうだと思います。ただし、自...
真夏を彩る花 2023.7.28(金)
 こうも暑いとゲンナリするけど、むしろ過酷な状況を楽しむかのように咲く。  逆境でがんばる花のたくましさに驚く。 ...
皆が皆、社交的ではないよね…懇親会が苦手な人が“極力疲れない”対処法
 会社員だと避けて通れないものの一つが「懇親会」。参加人数が多かったり、他部署と交流をしないといけなかったりと、「正直疲...
対応ミスると悲惨! お盆の義実家トラブル5つの地雷&回避術
 お盆も間近! 義実家への帰省が憂うつという奥様は、あなただけではありません。気を使っているつもりでも、義両親を怒らせて...
華やか! チャトラ軍団のウキウキ上機嫌“たまたま”が大集合
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
手芸初心者が挑戦!思い出の子供服をくるみボタンに 2023.7.27(木)
 子供の思い出の服を手もとに置いておきたいけど、かさばる物は増やしたくない。子育て中のママやパパには地味に悩ましい問題。...
マジで使える! 夏に強い切り花と長持ちさせる秘訣を“開運花屋”が解説
 今夏の暑さは「暑い」より「痛い」の方がしっくりくる感じがいたします。更年期ど真ん中のワタクシ、本当にシビれますわ。 ...
費用0円!「いま暇?」LINEに付き合ってくれる“神友”との暇つぶし3選
 暇で退屈な時に、暇つぶしに付き合ってくれそうな気の知れた友達に「いま暇?」とLINEを送ってしまうこと、ありますよね(...
美術館で「名画の習作」から教えられたこと 2023.7.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
昔は仲良かったのに…友達との溝ができる5つの理由と対処法
 学生時代から続いている友達とは気心が知れているものですが、だからといって永遠にいい関係が続くとは限りません。また、大人...
業務スーパーが有能すぎる! おすすめ食材5選&飽きないアレンジ方法
 プロ仕様の食材や調味料が大容量で買えると人気の「業務スーパー」。一度にたくさん買うのでお得だし、おいしい食材もたくさん...
4回の引越しで実感!家族で住みやすい土地にする3カ条、転勤族でも安心
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
夕暮れが忍び込む街 2023.7.24(月)
 日差しが落ち着いて、街が暖色に染まる時間。  自分が生まれた場所でもないのに、なぜだか懐かしい気持ちになる。 ...