結婚はもうしない…“おひとりさま”人生の良し悪しを熟考して

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2022-02-26 06:00
投稿日:2022-02-26 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。大まかな数字で言うと男性の約3割弱・女性の2割弱が一生独身で過ごすであろうという今後の生涯未婚率が出ているのですが、離婚後に再婚をしない人を含めると、「おひとりさま人口」はさらに増え続けるはずです。
 周りからよく聞こえてくる声も、「いい人がいれば結婚するけど、そうじゃなければ、ま、ひとりでもいいっかあ~」と、さほど結婚に積極的ではない様子。結婚をしないメリット・デメリットがあるとすれば、いったい何なのか。検証していきましょう。

結婚しない選択のメリット・デメリット【食事編】

 自慢することではありませんが、筆者は回数こそ発表していませんが、結婚・事実婚などを何度も経験している“海千山千”女です。

 そして、成人している娘がいます。離婚してひとりになった時に感じたことは、独身時代には当たり前すぎて気づかなかった「気楽さ」です。日本ではまだまだ共稼ぎであっても、家事負担は女性が中心となりますね。特に食事作りは大きな負担だったようです。

 ひとりであれば卵かけご飯でも夕食は成立しますが、結婚して家族がいると、そういうわけにもいきません。子供はファストフードの夕食でも大喜びするでしょうが、「ハンバーガーは夕食ではない!」とブーたれる世の夫の多いこと。黙れっ! って感じですね。

 結婚=実生活。食べるという本能的な行為を他人のぶんまで責任を負うストレスは、お料理が苦手な女性なら、なおさらつらいでしょう。ひとりなら食べたくない時は食べない選択もできるわけですから。

結婚しない選択のメリット・デメリット【生活スタイル編】

「衣食住の重きをどこに置きますか」。この質問に対する答えで多いのは「食」と「住」。住についても触れましょうね。

 インテリアの好みはある程度の年代になると、方向性がしっかりと決まっています。エスニック好き、和テイスト好き、ゴージャス派もいますね。

 好きなものに囲まれていると落ち着くオトナ女子もいれば、ゴミ屋敷手前の散らかしオトナ女子もいるでしょう。それぞれのライフスタイルでそこそこ良しとして満足しているはずですが、ともに暮らす結婚ともなると、“自分ファースト”の部屋の維持は難しくなります。

 お気に入りのソファーや行き来する廊下に一日履いていた靴下や服を脱ぎ捨てられたら……お洒落にしていたお部屋が一気に変貌します。

 片付けるのは誰なの? え、私? あ~片付けるの面倒くせー。また散らかしてる。ウザ。毎日のことでストレスは貯まる一方……となっていくわけです。コロナ渦もあり、婚姻の件数自体は伸びていますが、離婚件数もまた増えてきています。

我慢する時代は“終わった”

 恋愛結婚8割ほどの日本の結婚事情から、価値観や育ちの違いがあれど愛の力で乗り切る覚悟で結婚する方は多いですね。ところが、離婚事由の1位はご存じのように「性格の不一致」。性格の不一致で別れた夫婦の中には、うすうす感じていた互いの合わないところ……乱暴な言い方をすれば、“粗”にふたをして結婚したわけなんですね。実生活の積み重ねがストレスになった結果が離婚なのです。

 しかし、筆者は離婚は全く悪いことだと思いません。子供をきちんと育て上げるという課題が残るのみです。子供がおらず仲も良くない夫婦であれば、我慢する必要はもうない時代です。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


子供の名前は「翼」…スポーツ好き夫がうざい!対処法は?
 いろいろな趣味がある中で、スポーツ好きな男性は結構多いですよね! 妻としては夫の好きなことを尊重してあげたいと思う反面...
恋バナ調査隊 2023-03-22 06:00 ラブ
夫婦だってあくまで他人 「過度な束縛」は人権侵害だと思う
 男友達と話していてたまに聞くのが、「妻からの束縛が激しくてさぁ……」といった愚痴です。  例えば、「家に帰ったら...
豆木メイ 2023-03-21 06:00 ラブ
「下の毛に白髪が4本!」浴室で絶叫する夫、老化を感じるトホホな話
 気がつけば結婚して十数年。40代になってから、日常生活で夫の「老い」を感じる瞬間が増えてきた人も多いでしょう。いつも家...
恋バナ調査隊 2023-03-21 06:00 ラブ
生理中に彼氏が神対応!好きな人とブルーな時でも仲良くする方法
 毎月やってくる生理。重さの違いはあれど、憂鬱になったり、体がしんどくなったりして、彼氏とつい喧嘩に発展してしまう人も多...
恋バナ調査隊 2023-03-20 06:00 ラブ
国籍限定!韓国人と出会えると噂のマッチングアプリを試してみた
 未だ衰えない韓流ブーム。「韓流アイドルのようなイケメンと出会いたい……」と、韓国人との出会いを夢見る人も多いのではない...
2023-03-20 06:00 ラブ
不倫、セフレ…なぜ報われない恋にハマる? 女性心理を解説
 不倫やセフレなど、報われない恋にハマる女性は多いですよね。幸せになれないかもしれないとわかっているのに、微かな希望を信...
恋バナ調査隊 2023-03-18 06:00 ラブ
お風呂を引き金に鬱憤爆発!離婚届をスルーする夫に苛立つ女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-11 15:40 ラブ
「たかが衛生観念の不一致で?」離婚する気のない夫の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.134〜女性編〜」では、結婚生活7年目にして衛生観念の違いを理由に離婚を決意した奈々子さん(...
並木まき 2023-03-18 06:00 ラブ
クヨクヨ時々ぷんぷん「落ち込みやすい彼氏」はどう接する?
 落ち込みやすい彼氏を見ていると、少し頼りなく感じてしまう反面、どうにかしてあげたい気持ちになりますよね。今回は、落ち込...
恋バナ調査隊 2023-03-17 06:00 ラブ
40代で一目惚れしたら?グイグイより“さりげなく”攻めるが吉
「40代で一目惚れしたら、その彼と恋愛や結婚はできるのかな……」。  40代で一目惚れした女性が、その後、順調に恋愛→...
恋バナ調査隊 2023-03-17 06:00 ラブ
子育てとセックスは両立できる?レス防止策、無音プレーと発想の転換も
 新婚の頃は夜の生活を自由に楽しめていても、出産をした途端にセックスレスに陥る話はよく聞きますね。実際に子供が成長してい...
恋バナ調査隊 2023-03-16 09:48 ラブ
「DVの兆候」を見抜く 日常生活におけるチェックポイント3つ
 DVによる事件は、コロナ禍の閉塞感もあって、警察に寄せられた昨年1年間の相談件数は過去最多となっています(警察庁発表)...
内藤みか 2023-03-16 06:00 ラブ
リカなのに「リンちゃん」を連呼!女性が経験したがっかりピロートーク
 身体を重ね、愛を確かめ合った後に交わすピロートーク。彼からの甘い一言を期待していたのに、がっかりするような発言をされた...
恋バナ調査隊 2023-03-15 06:00 ラブ
夫の怒りいくばく? 2回目の不倫がバレた時の効果的な謝り方
「また、不倫をしてしまった……」。初めての不倫とは違い、2回目の不倫がバレたとなると、ただの謝り方では許されません。「次...
恋バナ調査隊 2023-03-15 06:00 ラブ
後悔しない結婚相手の選び方 知らないとやばい落とし穴とは
「今付き合っている人と、結婚してもいいのだろうか」 「次選ぶ人と結婚したいと思うけれど、どんな人がいいのだろうか」 ...
若林杏樹 2023-03-15 06:00 ラブ
レスられる側にも問題アリ?なぜ断られるのか、考えてみよう
 普段からセックスレスの不満をSNSで発信している筆者ですが、自分にも原因があると認識しています。何でもそうですが、相手...
豆木メイ 2023-03-14 06:00 ラブ